縁結びの神社で修験のけむり -竈門神社(かまど神社)・太宰府

「桜やモミジが美しいことでも有名な神社がありますよ」と連れられて行ってきた竈門神社。 太宰府天満宮からバスで10分ほどの場所にあり、 縁結び、厄除け、方除けでも有名な神社だという。

ちょうど、今は「生き方をしきり直す」雰囲気持つとき。よき場所にあえたものだと、ほくほくと神社に向かった。

階段が何度か繰り返される、本殿までの道

バスが到着するのは駐車場の脇。駐車場から本殿までは歩いて15分くらい。

駐車場はおもったより、広い。
広いのだけれど、わたしたちの行った日は満車。
なにか、行事があるらしい( 採燈大護摩供の日だったと、あとで知りました)

駐車場からすぐ、階段をあがる。この階段はそれほど段数が多くない。
桜の季節やモミジの季節(新緑のころ、紅葉のころ)にはライトアップがされる。幻想的な景色を撮ろうと写真家さんたちが集まるらしい。

もみじの枝が階段にはりだしている。
階段をあがるすぐ上に、みどりの葉っぱがある感じはとてもいい。
葉っぱのフィルターを通した、きれいな空気を呼吸しながら上がっていく。

階段を上がり切ったら、平たい場所。
そこに神社名を書いた石碑が鳥居と一緒にならぶ。

本殿に向かう途中、寺の跡をみた

鳥居をくぐって進んでいくと、右手にぽつぽつと石がみえる。
これは柱を立てるときの基礎石で、ここにはお寺の建物があったという。

明治時代に入り、新政府の方針で神仏分離令が発せられ、修験道は廃止され仏教的な要素を含む建物や仏像は破壊され、宝満山伏たちも山を追われることになりました。

竈門神社HP「祈りの山 宝満山」

明治時代に、神社と寺を分けるように通達が出るまでは、かなりあいまいなくくりのなかで神様仏様にむけて祈っていた。今はもう、そんな時代は消えてしまった。その記念碑のように、草の中に見え隠れする石たちをながめ、少し寂しくなった。

それでも、景色はごきげんなまま。
やわらかなみどりの葉は日に透けてとてもきれい。気温が上がってきた中でとおっていく風は気持ちがいい。

本殿が近づくにつれて、目の前が少しずつ白っぽくなってきた。煙がどこかから流れてきている。

そして、竈門神社本殿に

いつもは静かな場所で、風が通るたびに木の葉がゆれる音が聞こえてきそう。

けれども、本殿にむかったのは、おまつりの真っ最中……日常でないようす(おまつりのようす)を見ることになった。

やって来たのは採燈大護摩供(5月末)の日でした

平らな道をすぎ、数段の階段をいくつかのりこえ、本殿までのラストスパート。
煙はもくもく。本殿に近づくにつれ、何人もの人が般若心経をあわせてとなえる声がきこえはじめた。

この長めの階段あがれば、そこは本殿。

階段を上り切ったら、本殿!
のはずが、護摩壇のけむりでもくもくと真っ白。

採燈大護摩焚きの真っ最中。
般若心経は何度もなんども繰り返し唱えられる。ほら貝も鳴る。

神社にいこう。と連れられてきたはずが、修験の道場にきたみたい。
修行好きなわたしにとっては、なじみあるほら貝の音、般若心経が響く場所。護摩をたくけむりの香りは心おちつく。

護摩供(ごまく。願いを書いた木を火にいれ、神様に届ける)のあとは、火渡り(火生三昧)へと続くのだが、今回は参加せず。

竈門神社の本殿とおみくじのこと

すぐ横で護摩をたき、般若心経が流れる中でも、本殿のちかくは神社らしい気配あふれる。

本殿の前にあるこの木のまわりはとてもやわらかな空気をまとう。
すっと透明な、やさしげな気配のある本殿。ご祭神は玉依姫命(たまよりひめのみこと)。
女性のかみさまがいらっしゃるから、このやわらかな気配なのか。と少し納得。

本殿のまわりはずらりと人、人、ひとだらけ。

竈門神社は、おみくじの種類が多かった。

「かまど神社みくじ」は、生まれ年と生まれ月をかいてある棚からじぶんの生まれた年月をえらんでくじをとる方式。その右側に「花みくじ」「恋みくじ」「おみくじ」が並ぶ。

おみくじを置いてある後ろの建物が、お札お守り授与所。 そこに、かわいらしいデザインのお守りがならんでいた。 かわいらしいデザインのお守りは縁結びの効果もあるからか、女性からの人気が高いらしい。縁結びだけでなく、仕事運や商売繁盛を願うお守りもあるが、それもかわいらしいデザイン。
(女子力の高い姪っこは開運の、夫が仕事運のお守りを授与いただいた。その写真をとると効果が減るのではないかとふたりに言われて撮影ならず。残念)

ガラス張りになっているモダンな建物の中に、ずらりとお守りなどの授与品が並ぶようすは、ちいさな美術館かギャラリーにきたような光景にもおもえる。

花みくじには、和歌のかわりに花の名前と花ことば。その他に運勢や願い事についてかいてあるのはいつものおみくじと似ていた。

社務所の裏は、展望舞台

太宰府に道真公がやってきた、その昔。
この神社があるあたりは太宰府のまちの鬼門にあたる場所として、大切におまつりされてきたと聞く。

宝満山が大宰府政庁と密接な関係にあったことから、最澄や空海をはじめ、遣隋使や遣唐使など大陸へ渡る人々が航海の安全と、目標達成のために登拝し、祈りを捧げた山として大切に守られてきました。

竈門神社HP「竈門神社の歴史」

太宰府のまちが遠くに見渡せる、この景色を見るとなんとなく。大切に守られてきた感覚が分かるように思えた。

その後、 バスの時間を気にしつつ、どんどんバス停まで下って行ったのでありました。 のぼりは時間をかけた階段も、帰りはらくらく。

神社と太宰府駅との間(交通について)

竈門神社から、バスに乗って西鉄の太宰府駅までもどる。
狭い道もとおれるような小ぶりのコミュニティバスの車体には、鳥のようなイラストが描いてあってよくめだつ(2019年5月現在)。

鳥のイラスト。モデルは太宰府のかみさまのお使いであるウソ

竈門神社の駐車場わきからバスに乗って、15分ほどで駅に着いた。
バスの料金は100円。交通系のカード(Suicaなど)が使えたため、おさいせんで小銭がなくなっても安心してバスに乗ることができる。

西鉄の太宰府駅から歩いて竈門神社を目指しても、およそ40分あれば着くらしい。
今回は家族と一緒だったからバスで駅まで戻ったが、歩いてくるのも楽しそうだと思った。

竈門神社HPでは、交通案内がとても詳しく書かれてあった。
行く前に、ここを見ておけば。交通で迷子になることはなさそう。

次、いくことがあれば宝満山の頂上を目指そう。
(頂上には竈門神社の上宮がある。きょう、お参りした本殿は下宮だった)

みどりのやわらかな光、本殿のまるくやさしい気配、仕切り直しや区切りとなる修験のけむりをあびて。
もりだくさんな一日となったのでした。

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