「不安」は、未来が動く合図かもしれない

満月のころは、心の奥にたまっていた気配まで、明るく照らされるから、本音を感じやすくなるころと言われてる。

このところ、自分の内側から「ざわり」と何かが湧いてくるような、そんな感じがしてるのだけれども、それは満月だからかな。どうだろう。

気づけばもう、1年の折り返し地点を過ぎたこともあり。あの「ざわり」と湧く感じは、もしかすると、この半年分の”何か”が外に出てこようとしているのかもしれません。

だとしたら、あの「ざわり」は何だろう。何を伝えようとしてるんだろう。

無知は恐怖

そんな「ざわり」とした感覚を思い出していたとき、先日参加した勉強会の話がふと心に浮かんだ。
無知は恐怖という、はなし。

”恐怖”ってことは、生命の危機!緊急事態!!ってくらいに切羽詰まったほどの怖さ。
無知であるってことは、今後、緊急事態かと思うほどに追い詰められちゃう可能性があるよ(だから、知ろうとしていこうね)って、はなしだった。

「知らないから怖くなる。怖いと思って閉じこもると、“知る”ことができず、ずっと怖いままになってしまう。
だからこそ、怖さから離れるためには、まず“知ろうとする”ことが大切なんですよ」と。

知ろうとして、調べて、行動しているうちに、怖さは薄れる。怖さが気にならなくなる。怖くなくなる。

そう思うと、怖さは
未来へ目を向けて、動き始めるためのきっかけ。

未来に向けての怖さを感じるとき。
具体的に、これが怖い!とわかることもあれば、なんとなく怖い!ってこともある。
(具体的に怖いとわかるときに”恐怖”を覚え、漠然となんとなく怖いってときに”不安”になる)

そのどちらであっても、怖さに向き合うとき。
人は、次のステージへ、未来へとつながっていく。

「不安」は未来の予感かもしれない

新しいことを始めようとするとき。
まだ知らない誰かと出会うとき。
ちょっと勇気のいる一歩を踏み出そうとするとき。

たいていの場合、わたし達は不安になる。
理由はわからないけど、こわくなる。どきどきする。

だけどそれは、「間違っているから」「うまくいかないから」ではなく
まだ知らないものに近づいているから。

自分が、まだ知らないものに触れると、人は自然と怖くなる。
でもその“怖さ”のすぐ向こうに、未来の予感が隠れている。

不安とは、未来に向かうときに現れる予感のひとつ。
何かが変わる、その兆し。

知らないから、怖くなる。
見えないから、不安になる。
自分で、妄想ふくらませて、怖さを作っていってしまう。

けれども、この「不安」こそが、
わたし達が新しい一歩を踏み出そうとしている証拠。

「怖い、不安」ってときには、脳の偏桃体って部分が反応してドーパミンが出てるから。わくわくは、不安でもあり、たのしみでもある。どっちのラベルを貼るかは自分次第。

「知らなかったことを知る」って、わくわくするところもある。
わからなかったことに名前がつくと、すっと落ち着く。
自分なりに、感情の落ち着きどころがわかる。

今、どんな感じがしている?

未来へ進もうとするときほど、大切になるのが「今の自分」に聞き取りをすること。

「今、どんな感じがしてる?」
「その感じは、どこへ向かおうとしてる?」

こんなふうに”感じ”を確かめるのは、自分の“未来の輪郭”をなぞってみるため。

今、見えているものの続きをめざしだけじゃなく、
まだ見えていないもの。なぞって感じた輪郭も感じながら、少しずつ歩き出していく。

すると、未来が近づいてきてくれる。

怖いときほど、思い出す。

「未来設定」とか、「使命」とか、「夢、理想」など。
そういったことばが、重く感じるときもあるかもしれない。

そんなときは、思い出してみてほしい。

その”未来”は、かつてのあなたが「やってみたい」と思った延長線上にあるってことを。
で、そう思ったら「夢、理想」も、「未来設定」も「使命」も。
今のじぶんが「やってみようかな」と思って、やっていけば、ちゃんと存在してる。
だから、大丈夫。

怖くても、怖くなくても。
今、「やってみようかな」でやってみた、その向こうに
かなった世界が、待っている。

だから、やってみよう。

怖くなったら、立ち止まってもいい。
泣きそうなときは、少しだけ深呼吸して、また歩き出せばいい。

たとえば、子どもに声をかけるように。
「だいじょうぶ。ちゃんと見てるよ」
「こわいよね。でも、きっとできるよ」

そうして、自分にやさしく声をかけてみる。

そうやって不安と向き合ってみると、たのしさやおもしろさに変わっていく。不安の向こうにある未来の光が、今ここへ、すっと届いてくるように感じられる。

「不安」を悪にしない

「不安だ、怖い」と思ったときに、
「だからダメなんだ」「ちゃんとできてないんだ」と思わなくて大丈夫。

「不安、怖さ」は、悪者じゃない。

それを感じたからこそ、自分自身の内側や、これから進んでいきたい未来を見つめるきっかけになる。

「不安」と「希望」は裏表。
どちらも、一緒にやってくる。

だから、不安が強く湧くときは、それほど強い未来の光がすぐそこに来ているのかもしれない。
そう思って、怖さをみつめる時間と勇気を持ってみる。

すると怖さは少しずつ薄れていく。あるいは、怖さがあっても、自分が感じたことを頼りに、ひとつずつ確かめながら、進んでいける。

「今、どんな感じがしてる?」

自分に聞いてみてください。その感覚が、未来を照らす灯りになってくれるはず。

あなたの”感じる力”が、素敵な未来へ導いてくれますように。

それでは、またね。
田村洋子

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