[一般参賀]令和のはじまりを皇居で祝う人たちの中へ行ってきた

令和、最初の一般参賀に行ってきた記録。

東京駅から皇居へ向かうも混雑の気配

東京駅で降りたのは朝の7時ころ。
一般参賀の第1回目は10時から。……ということは3時間前に東京駅についた。

東京駅から皇居へとまっすぐのびる行幸地下通路をとおって皇居へ向かい、皇居手前の和田倉門交差点のある地下道出口から地上に出ようとした。

けれど、すでに地下道出口が出られなくなっている。横断歩道の信号がかわるまで人が動けないことから、地下道の中まで人の列がのびているようす。そこで、少し東京駅側に戻り地上から皇居を目指す。

地上から皇居を目指すと、皇居への入場を待つ人たちの待機列がみえた。待機列の最後尾では、警察の人のような制服を着た方が誘導をかけてくれていた。指示に従い、待機列に並ぶ。

皇居外苑和田倉噴水公園の前まで待機列がのびる。7時15分頃でこのようす

皇居へ入場するために待つ人たちの列は、東京駅側と桜田門側でつくられていたらしい。わたしがいたのは、東京駅側からのびる列。

一般公開のときより人出が早く、多かった

最近の皇居は、春と秋に一般公開をしてくれる。桜や紅葉の時期にあわせて皇居の敷地の一部(乾通り)をとおりぬけさせてもらえる。これまでに4回、一般公開に行ったことがある。

一般公開のときは、開門予定時刻の1時間前に到着を目指し、皇居へ行く。
1時間であれば、待機列も、少しずつ、じわじわと動いていくから、一か所で立ち続ける感覚は薄い。これから見るさくらの花や紅葉のことを思っている間に、待機列がじわじわ動く。 日差しをさえぎるもののない場所で立っていても、つらすぎることはない。

その経験から、今回の一般参賀でも「10時に一般参賀ならば、1時間前+余裕30分ということで8時半につけばいいよね」と思っていた。

今回は、朝4時から並んだ人もいたそうだ。開門2時間半前についてもずらりと長い待機列。

一般参賀に持って行ったもの、おいていったもの

持って出たのは、文庫本1冊、携帯、財布。手ぬぐい(首の日焼けを防ぐため)。できるだけ、荷物を小さく身軽に行こう。
持っていこうか迷ったのは、帽子、日傘。水筒。
 帽子は手ぬぐいで代用するから、と置いて出ることに。
  日傘はさせないだろうと判断。 (待機列の中で人との距離が近いため)
 以前の手荷物検査で手間取ったので、水筒を持っていくのはあきらめた。

おいていったもので、持っていけばよかったと後悔したのは、帽子と水。

天気もよく、日差しもかなり強かった今日。
晴れた空の下に 7時から10時まで3時間もいるのなら、日よけが手ぬぐいだけというのは、頼りなかった。思っていた以上に、のども乾いた。

だから、帽子があればよかったとおもう。
ぼうしをかぶって、手ぬぐいを首にかける。そうしておけば、日差しの下にいても。今のように日焼けしすぎずにすんだ(はず)。

そして、水筒があるとよかった。
待機列で待っている間は、思っていた以上に暑かった。ちびりちびりと、水を飲みたかった。
手荷物検査は、水筒の中身を一口飲むことで終わるから、面倒くさがらずに持っていけばよかった。

皇居の敷地へ入っていく

手荷物検査とボディーチェックを受ける

皇居の敷地に入る前には、手荷物検査とボディーチェックが行われている。 今回行ってきた一般参賀でもそれは同じ。入場をゆるされた門の手前に白いテントが並び、そこで手荷物検査やボディーチェックを受ける。

手荷物検査では、かばんの口を大きく開いて警備の方にチェックを受ける。水筒をもっている人は、警備の方の目の前でひとくち中身を飲んで見せる。それで、おしまい。

ボディーチェックは、金属探知機とおもわれる棒で体の表面をぐるりとチェックされておしまい。あっけないくらい、すぐに終わった。

皇居正門から二重橋を通って宮殿東庭へ

左手奥に見える桜田門。ここで東京駅側から来た人と桜田門駅側から来た人の群れが合流

皇居正門から皇居の敷地に入ったら、二重橋のうえをとおって宮殿東庭(長和殿前広場 )へむかう。

二重橋を渡る手前の道は、去年6月に勤労奉仕で草を運んだ場所。
あのとき、この場にいたのは50人くらいの人だったのに、今日はおまつりの日のようにぞろぞろと、たくさんの人が通っていく。

二重橋を渡る手前から巽櫓方向見る。鳳凰のような形の雲が流れていった。

一般参賀のある宮殿東庭に到着。広場は人ごみになっている。

そして、一般参賀のとき

宮殿東庭についたあと。ここから先は、写真を撮ることを忘れていた。

宮殿東庭に着いたのは、長和殿のベランダにお出ましのある時刻の10分前。人ごみのなかを、よりよい場所を求めて頭を動かし。
ぴったり10時にお出ましがあってからは、人の頭と頭の間からときおり見ることのできる姿をよく見ようとがんばり。
まわりの音にかき消されながらも、とぎれとぎれで聞こえてくるおことばを聞き。

……そのうち、まわりのどよめきの声で、お出ましのあった皆様が奥へと帰ったことを知った。
お出ましがあったのは3分間ほどの時間。
けれど、その時間は3分でなく、もっと長かったようなここちだった。

気づいたら、あっという間。夢中に終えた帰り道だった。

一般参賀に行って思ったこと、感じたこと

はじめからわかってはいたけれど、待つ時間がとても長かった。皇居に入るための待機列に並んでから3時間。お出ましの広場の中にいたのは20分くらい。お出ましがあったのは3分くらい。

長く待ったけれども一般参賀へ行ってよかったと思う。「時代が変わる」ということが、どのような感触がするのか。場の雰囲気を感じることができたから。

そして、目ではみることのできない国の姿や思いのようなものを、象徴として体現しようとする人の姿が息をのむほどに真剣であったことに心うたれた。覚悟を持った人の姿はあんな風に見えるのかと、身体ごとぎゅうっとまっすぐに絞られた気持ちになった。

おそらく、わたしが一般参賀へいくことは、もうない。ここからはじまる時代はわたしも生きている時代だけれど、次の時代は、わたしより下の世代たちのものだと思ったから。

一般参賀の空気に触れたあとでは、時代だったり世代であったり、大きな単位で人を感じようと視点を大きく持とうとしていた。これまでは、じぶんとその周りにいる狭い人間関係を基本に考えが進んでいたのに、場の雰囲気にもまれて視点が動いている自分に驚く。

後日、ニュースで「10時までに4万5000人が並び」「14万1130人が参賀した」と知った。そのなかの4万5000人分の1だったり、14万1130人分の1だったりの、小さなひとりのわたし。

その、小さなわたしでも時代やときといった大きな単位で、人を見ようとすることがあっていいのか。

じぶんがもつ視点の変化。
それが、わたしが一般参賀で感じた一番大きなことだった。

田村 洋子

”気配は答え。気配は本物。
気配を感じて、じぶんを生きる。”
*自分の才能や可能性を最大限に発揮するためのプログラム提供
●魂振=意識の周波数を上げる実践のマニア*瞑想と呼吸実践が日課

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