「ようちゃんは、わりと自由に生きてる人って印象が強いけど。かなり自分ルールつくって制限かけるよね。それ、やらなくてもいいのに」
先日、友人と飲みに行ったときにふとかけられた言葉だ。気楽に暮らせるようになってきている最近は、わりあいと自由にふるまっている。自分に割り振られた社会的な属性である「妻」「姉」「娘」などからも抜け出しつつあるように思う。自分の思ったことを(言葉は考えてみるけれど)伝えてみるし、やりたいこともやってみる。
それでも、わたしのなかに在る「理想の私」の形になりたくて、わたし自身をあてはめてしまおうと自分ルールを作っている部分もある。理想のわたしの姿からはみ出した自分を許せないと思ってるところがある。
自分では意識せずに自分しばりをやるから、何かをきっかけにして、今の自分の本音がこぼれ出してくる。思いがけず嬉しくなるような私がこぼれてくることは、まずない。 自分で嫌って押さえつけている自分が、意図せず、吹きだす。嫌って隠した自分がわたし自身に抱きしめられたくて、なにかのはずみにぽこりと浮かんでくる。
そろそろ、押さえつけて隠してあった、見たくないと思ってるモノコト。取り出して、じっくりと抱きしめて、話を聞いてみるときなのかもしれない。
理想のわたしになれていない、理想からはみ出している私も、確かにわたしそのもの。だから、がっかりして感じられるわたしも受け入れるしかない。
今は、大絶賛「嫉妬」の真っ最中。
カウンセラーの弟子として、改めて心理学を勉強し始めて。新しく出会った仲間たちといろいろな話をする。仲間たちのブログを読んだり、宿題に向き合ってる姿を見たりして。つい。自分の様子と比べてしまう。
ああ。わたしもあの人みたいにすっきりと心のことを書ける人になりたい。女性っぽく見ても美しくわかりやすい表現とりたい。自在な文体で自分を表現し絵まで書けること、異様なまでの熱量と感情が文字に乗ることがうらやましい。
考えれば考えるほど、どろどろとしてきて。自分のことにがっかりする。わたしだって、きれいにすっきりと書きたい。女性らしくきれいなセンス、わたしにはない気がする(けど、くやしい)。思ったままに感情を書ける、生々しさが喉から手が出るくらい欲しい。
自分のことを素晴らしく良いものに見せたくて、でも、それができない/できていないと勝手に思って。やればいいのに、やれていない自分にイライラして。いいないいなあとうらやんでいる。できるはずだと、自分の力以上のものことを期待をして。それを自分で裏切って、がっかりしている。
わたしは、私。わたしができることしかできないし、わたしができないことはやらない。それでいい。
何度も自分に言い聞かせて、嫉妬をしている私がいることを認める。そして、今の自分のままに嫉妬しているわたしを抱きしめる。何をどんなふうに嫉妬しているかをながめて、わたしがどうなりたいと思っているのかを聞き取っていく。
そして、もう一度、自分がうらやましく思ったもの達を眺める。
わたしは、すっきりと心のことを書きたいと思ってる。そうだ、そのとおり。でも、あの文体はあの人のもの。わたしの書き方はこの書き方。だから仕方ない。でも、工夫はできるはず。だったら、どうやって書こうか。どうすれば、すっきりからっとクリアに心のことを書いていける?
わたしはあんな風に見せるセンスはないけれど、別の形で書く事ができるはず。自分が感じている美しさを追い求めるしかない。それを表すしかない。だから、同じになるのはあきらめる。わたしなりの美しさをめざす。
文体を自由に変える自在な感覚は、わたしも自分に許していいはず。家族や友人など身近な人とのやり取りで見せてる感じを、そのまま出していいかな。試してみるか。
感情は。うーん。感情はまだよくわからない。熱くなる感情をわたしも持っているけれど、それを文字にして置いていくことはできるだろうか、どうだろう。感情に当てはまる言葉を選ぶより、感情のままに言葉を使う記事も作ってみようか。
そうやって、みてみれば少しずつ。嫉妬でごたごたになってきたわたしの内側も静まってくる。落ち着いてくる。
おもしろいな、嫉妬。
あの、ぎょっとなる感覚とじりじりと自分の内側が焦げて削れていく苦々しさが、わたしの心の底に在る望みや欲をあぶりだしてくれる。自分の持つ望みや欲にむきあえず、行動に移さなかった自分を自分で責めている事実をくるっと目の前に見せてくれる。
もう、自分が何に嫉妬してたかを、とりあえず理解した。だから、わかった。
わたし、大好きなんだ。弟子仲間さんたちのことが気になって仕方がなくて、すごいなと尊敬もしていて。それで、追いつきたくて。横に並びたいと思ってる。
そんな人に会えたことはとっても嬉しいこと。だから、わたしもまた頑張るか。動く力も湧いてくる。重かった腰をよれよれとあげ、また。はじめる。
▼ ネガティブも悪いものだけじゃない。力になるものもあるから、そっと見てみよう。
▼ 気になるときってあるよね。しかたないさ。