
先日、セッションの隙間にカフェで作業をしてたときのこと。
小声ではなしてる2人連れがいたんです。
(このあたりはビジネス街なので、カフェではキーボードの音と、小さく流れる音楽が聞こえるだけのことが多い。だから、会話が聞こえてくるのが少し珍しくて、つい耳に入ってきました)
スーツをぴっちりと着こなした、おじさまって雰囲気の方と、40歳代くらいでラフにスーツを着て大きなカバンを持ってた方。
「おすすめしてもらった”厄除け祈願”。あの神社に先日、行ってみたんですけど、休みでした」
厄除け祈願で有名な神社があるそうで、「知る人ぞ知る」みたいな場所らしい。その神社の神主さんが体調を崩されて、ご祈祷や正式参拝だけでなく、おみくじやお守りもお休みしていた日があったそうです。
「お休みだったなんて、運が悪かったですね。せっかく行ったのに……」
「そうなんですよ。それに、神社の人が体調不良になるなんて。そこでの厄除け祈願、効かなさそうな気がしたんです」
……なるほど、そう感じる人もいるのかも。
でも、わたしはちょっと違うことを思いました。
もしかすると、みんなが持ち込んできた「重たいもの」を、その人が引き受けてくれたのかもしれないな、と。

どんなに高性能なごみ処理場でも、処理能力には限界がありますよね。
普段は問題なく回っていても、持ち込まれる量が増えたり、処理に時間のかかるものが一度に来たりすれば、一時的にパンクすることもある。
それと似ているかもしれません。
たくさんの人が「重たいもの」を持ってきたのなら。その神社は、それだけ働いていたということ。
厄除け祈願が効いていた気がしたんです。
だからわたしは「運が悪かった」ではなく、「なんてレアな日に行ったんだろう」と思ったんです。
ふつうに行って厄除け祈願をしてもらって帰るだけなら、「ああよかった」で終わるけど、休みだったから記憶に残りますよね。
自分以外に来ていた人たちの厄払いも、神社の方の体調回復も、ついでに自分の厄払いについても祈れる日だったのだから。
*
同じ出来事でも、どう意味づけるかは人それぞれ。
不運だったと思うこともできるし、特別な体験だったと思うこともできる。
世界の見え方は、そのときの解釈で変わる。
そんなことを実感した、カフェでの聞き耳でした。

*
脳は、現実をそのまま見ているわけではなく、「どう意味づけたか」によって世界の見え方を変えます。
例えば、こんな実験があります。
今、あなたのまわりに「赤いもの」はいくつありますか?
少し周りを見渡して、数えてみてください。
そういわれて、まわりを見渡して「赤いもの」を数えたとします。
さて、ここで質問。
「あなたのまわりに、青いものはいくつありましたか?」
さっきは「赤いもの」を探していたのに、急に青を聞かれても……
「青いものなんてあったかな?」と思うはずです。
これが、脳のしくみなんです。
なので、一度「運が悪かった」と解釈すると、脳はそれを裏付ける情報ばかり探しはじめます。
逆に「おもしろい体験だった」と解釈すると、その出来事の中にある良い面を見つけやすくなる。(心理学では、これを「認知のフィルター」とか「選択的注意」といいます)
つまり、出来事そのものよりも「どう意味づけたか」が、その後の世界の見え方を決めているんです。
じゃあ、自分は。
この世界を、どんなふうに解釈して見ているんだろう?
それを知るために、自分が日常で「どんな思考をしていて、どんなことばを口にしているか」を意識してみる、確認してみる。そんな1週間を過ごしてみるとおもしろいかもしれません。
そこで、ご提案。
「ネガティブを口に出さない1週間チャレンジ」
不満や悪口を言わないよう心掛ける1週間。
・不満が出たときは、別の言い方がないか探してみる
・自分の悪口も言わない
そんな1週間を過ごしてみる。
そう聞くと「ネガティブなことを思わないようにして、無理にポジティブで過ごせってこと?」と思うかもしれない。(わたしは、はじめ、そう思った)
でも、これは「どんな思考をしていて、どんなことばを口にしているか」を観察するためのゲーム。無理にポジティブになる必要はありません。
ただ、「自分がどんな言葉を使っているか」に気づくゲームです。
*
あなたには、あなただけに見えている世界がある。
運が悪い日だと思うこともできるし、めったにない特別な日だと思うこともできる。
どちらを選ぶかは、あなた次第。
だったら、今日は、どんな世界をみてみますか?
それでは、またね。
田村洋子でした。
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