自分を知ると、ご自愛すすむ

車を走らせ山を上がると、道の両側は鮮やかな緑。右も緑、左も緑。
うねうねと続く灰色の道と、その上が空の青。

風が吹いても、また緑。木々の呼吸する湿り気まじりの、ちょっぴり重たくて、でもすっきりと気持ちの良い香りが、窓を開けた車の中を通っていく。

風の通る音が聞こえる。車の窓が山の空気を切っていく音も聞こえる。

そして見晴らしの良い場所に車を停めて、外に出た。

うーんと背伸びして。はふはふと緑のにおいを身体に詰め込もうと深呼吸をしていたら、遠くで鳥の声がした。

ケッキョ、ケッキョ、ケケケケケ……ケキョ。

ほととぎすの声。自信の無さそうな鳴き声だから、今年でてきた若いほととぎすかもしれない。

ひとつ、ほととぎすの声を見つけたら、それよりも遠くの方から「ザ・ほととぎす」という感じの勢いのある鳴き声が聞こえた。こちらは、聞きなし(鳥の声を言葉のように置き換える聞き方)のように「テッペンカケタカ(てっぺん、欠けたか)」と聞こえてくる。

始めに聞こえた若い声と聴き比べて、思わず笑った。

自信無げなほととぎすは、それでも何度も繰り返して鳴く。繰り返すうちに、リズムが身体に入って来たみたい。

時おり、リズムが乱れるけれど「テッペンカケタカ」らしくなってきた。

いつのまにか、若いほととぎすを応援する気分になる。

次は、もう少しリズミカルに聞こえてくるかな。
声の伸ばし方をかえるのだろうか。
あ、止まる場所が少し移動したかもしれない。

あのほととぎすが工夫している様子を思いつつ、風にのって届く鳴き声を聴く。
その様子が、新しいことに取り組んで四苦八苦している自分に重なるからか、応援に力入る。

応援しているうちに、風が冷えて来た。山の向こうに日が沈み始める。ずいぶんと、長い間、車を停めて鳥の声を聴いていたみたいで驚いた。急いで車に戻り山を下りた。

かなり長い間、鳥の声を聴いていたおかげか、わたしの中も車の中も、緑のにおいと山の気配でいっぱい。

山の気配をたくさん詰め込んだから、この夏は身体がたのしく動けるようになる。
勝手に、そう信じている。

自分が、どういった場所の気配を好むのか。
どうすれば、その気配を身体に取り込めるのか。
などなど、場所に関することだけでなく、他のモノコトについても自分の好みを知っておく。

自分自身が、何を好きで、何を嫌いなのか。
はっきりと自覚しておくと、自分の心と身体の調子を整えやすくなる。

自分を知ることは、ご自愛のはじまりではないだろうか。

ご自愛。
自分を愛すること。
自分にとって「最高」だと思えるものを、自分にプレゼントしてあげること。

「緑の山の気配を浴びるのが好き」なら、自分に「緑ある風景の中で過ごす時間」を。
「うっかり妄想をくり広げるのが好き」なら「自由に妄想していても大丈夫な時間」をプレゼントする。
自分がご機嫌になれる時間を作って、その時間を過ごすこと……これも、ご自愛。

他にも、自分のなかで「最高なモノコト」をいくつも自分で知っておき、ことあるごとにプレゼントしてみる。日常の中の全てを、その時点の「今」で手の届く「最高」だらけで過ごすことも素敵。

仲の良い友人やパートナー、家族を大切にするように、自分自身を大切にする。モノをプレゼントするほかに、大切にするやり方、愛する方法はいくらでもある。

さあ、どうやって大切にしてみようか。愛してみようか。
(愛させてあげようか)
わたしは、どうしたい?

そう自分に問いかけながら、「今」に戻り、今をせっせと過ごすのでした。

身体に山の気配を吸いこんで、割と平らにご機嫌になっている
お告げ師でカウンセラー 田村洋子でした。


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