頭が軽くなれば(物理的に)。ごっちゃりぱんぱんになっている自分の頭も落ち着くかもねと美容室に行ってきた。
美容師さんが言うには「増えるわかめちゃんの逆バージョン」なわたしの頭。髪の毛が水にぬれてぺったりとあたまに貼りつくと頭は小さく、髪の毛が乾いたらもふもふとあたまが膨らむ。髪をカットして形を整えたなら、切り取られて床に落ちた髪の量はふたり分くらいになるほど量がある。
しかも、わたしは髪の毛まで強情。トラやゾウのような剛毛だから、短くなって落ちた髪はざくざくと針のよう。セーターに刺さると、痛い。 せめて、やわらかい髪だったなら、ふわふわと小動物っぽくてかわいらしいのだけれど、残念。
「せめて見た目だけでも柔らかそうにお願いします。あたまも小さく見えたいです」
あこがれはブドウの実のよな青紫っぽい黒、または日に輝く雪のよな真っ白だけれど、やわらかく見せるならチョコの色か栗のクリームみたいな色でしょう。 プロである美容師さんの提案を受け、栗色にしてもらい、カットを終えた。すっきり、あたまも軽くなる(物理的に)。
すっきりした頭になってノートを広げ、書き物をする。カウンセラーとしての自分の紹介文つくる準備をしたり、カウンセリングのケーススタディに回答したり。昨日の昼に手を付けた時よりは、はかどったかもしれない。
髪を切ってもらって軽くなったのもあるけれど、美容室で頭をマッサージしてもらったのも、頭すっきりに効いているように思う。
じぶんで頭をマッサージすること、耳周りやあごを軽くほぐすこと。これは休憩をとるたびにやっている。けれど、自分ではない人に頭を触ってもらう気持ちよさ、マッサージをしてもらう嬉しさで、自分でほぐすよりもすっきりと頭の中が澄む。
自分以外のひとの手が触れることで、心が動く。
美容室ではカットなどだけではなく、シャンプーや頭のマッサージをメニューに入れているところもある。つぎ、どうしても煮詰まった時は、シャンプーをしてもらいにいこう。考え事をたのしみすぎて頭が重くなるたびに髪を切っていたら、わたしはきっと丸坊主になってしまうから。
もし、友人や家族に頼めるなら、その人に頭をマッサージしてもらうのもいい。
もしかすると、頭なでなでや、頭ぽんぽんも効くのかな。
試してみるか、恥ずかしいか? 誰に頼もう……新たな悩み発生かもしれない。