眠りは、頭の中を整とんする時間。感情や記憶を、頭の中にほどよく整えてしまい込んでいく。
夢は、整とんするときにあふれた感情や記憶のかけら。だから、夢の中には、こころの奥におしこんでいたものがまぎれこむ。
人間は眠っている時に必ず、夢を見ているという。けれど、その夢を目が覚めてまで覚えていることは少ない。だから、夢を見ていないつもりになっている。
けれど、夢を子どものころから記録してきたおかげか、夢を覚えていることが他よりは多いのではないかと思っている。ほぼ毎日、夢の記録がある。
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夢の記録は、朝、起きかけたその時が勝負。
意識が起きてくるにつれて、どんどんと夢の記憶はこぼれていく。だから、起きたらすぐにペンをもって、夢の中身を殴り書き。覚えている範囲で、単語やらくがきで夢を記録する。
夢でみた姿やかたちよりも、夢で感じた感覚や感情を中心に記録する。だから名詞よりも形容詞が多くメモには書かれる。
しばらく、夢の記録をとってみるとおもしろい。
なぜ、こんなことを?
首をかしげる内容も多いけれど。なるほど、納得な内容を見ていることもある。
答え合わせのような、推理ゲームのような。夢の記録のおもしろさが、そこにある。
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夢の記録は、不完全。後で見返しても、何のことか全くわからないことも多い。それでも、繰り返し見る夢は記憶に残ってくる。
最近、繰り返して夢にみるのは元夫のこと。それは、離婚を決めた季節と離婚が成立した季節が、ちょうど今の季節だったからなのかもしれない。
やっと、あの頃に置いてきたタイムカプセルみたいな記憶を、成仏させる準備ができた。とっくに、心のなかで整理はついたはずだった。
それでも、ここまであの記憶を成仏させなかったのは、カウンセラーをしているわたし自身のため。「離婚のあと苦しんで記憶をなくした」自分をリアルに持ち続けることで、カウンセラーとしての価値にしようとしていたから。
もう、あの記憶は成仏させよう。
離婚のあとにあれこれと考えてきた記憶も体験も、すでに私の血となり肉となっている。
他人の目を気にして、自分で創り出し自分自身をしばりつけてきた鎖も、はずした。
世間を気にして着込んできた「猫の皮(化けの皮?)」も、だいぶん、脱いできた。(そろそろ、すっぽんぽんだといいな)
今は、どんどん軽くなってきて、素のじぶんに戻ってきた実感も体感も持っている。だから、もういいや。
軽くてあったかな、のったりした空気を思い出して日常を作り始めた自分で、十分だ。
魂が「こっちだよ」と教えてくれたままに、過ごしたのでいい。
さて。
素のままで、魂に従い過ごすなら、どう過ごそうか。
この気持ち、今夜の夢に出てくるだろうか。
たのしみに、眠る。おやすみなさい。
(枕元に、ノートとペンの用意を忘れずに)
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