頭の疲れを覚えたらじぶんの身体を確認して眠る

カウンセラーのお弟子さん講座、二日終えて。ぐるぐるした頭のままで外に出たら、雨が降っていた。

雨降りが好きだ。水のにおいと空のにおいが入り混じる降り始め。そこから少しずつ水のにおいが強くなって、その中に街の気配が吸い込まれていく。雨が強くなって皆が傘をさすと、個人専用カプセルをかぶって動くロボットが暮らしている街に迷い込んだ気がする。

ロボットの群れの中で、ひとり、わたしが生きている。もしかしたら、生きているのは気のせいで、わたしもロボットかもしれない。

ロボットと人間の違いは何だろう、と考える。感情を持っているか、論理的な思考を無視できるかが人間の証拠だと聞いた気がする。けれど、感情があるかどうか自分で疑いをもっているものは、人間だと思っていいのだろうか。それとも、感情が少し遠くに思えているわたしは、また別のわたしに移ろうとしているのだろうか。

カウンセラーとしての視点をもつわたしが、クライアントとしてのわたしを観察しながら、目の前にみえているケーススタディに存在している相談者さんと向き合う。そして、実習をしているチームメンバーさんたちの様子もほわっと観察している。

部屋中に満ちている講座の気配とたくさんの声。その中から、自分が向き合っているチームメンバーさんの声と気配だけを取り出すために、集中も続ける。

自分の中を切り刻んで分析しすぎたし、考えすぎた。集中しすぎた。おもしろくて、知りたくて、全部がやり過ぎ。だから、今夜は少し休もう。

早めに眠るし、文字も見ない。目を閉じて、耳もふさいで。自分の内側から聞こえてくる物音を感じ、血が巡って内臓が働く様子を思い浮かべる。そして、確かに。今、この肉体の中に私がひとり、ここにいることを実感する。自分で自分を抱きしめて眠りにつこう。

外で雨の降る音が続いている。気圧も程よく下がっている、頭も疲れている。

今日は、ぐったりと眠れそうだ。おやすみなさい。

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