帰省して……きませんでした。長女の乱

「夏、帰った時にみてもらいたいものがあるから。おねえちゃんは、いつ、戻るの?」

書類の確認、仏壇の片づけ、畑の処理、墓に関する行事ごと。
いろんなものが、実家で私を待っていると母から言われてきたけれど。

全部、今年はお休み。
帰省するのをやめてみました。

おねえちゃんは、今年、実家に帰りません。
長女の乱。

帰省することが必須ではない。頭で知ってはいるけれど、自分のこととして考えたことはあまりなかった。

「〇〇さんち、長男さんなのにこの夏は帰ってこなかったんだって」
「△△さんところ、お子さんいないのに、また。夫婦だけで旅行に行って。お盆にいないらしいよ」

そんな、不思議な会話が聞こえてくるような地方で大きくなって。
長女がお盆や正月に実家に戻らないことは、親類にも親にも。迷惑をかけることだと思ってた。

帰省しないのは、なにかの問題をわたしが抱えていると思っているときくらい。
離婚してたり、うつ病だったり。周りの人さまに見せられないおねえちゃんのときは、帰省を母から禁じられる。そして、そういうものだと、わたし自身納得させられてきていたわ。
だれも、そんなこと。直接、話にくるわけではないのにね。

少しずつ。時代も変わって。周りにいる人たちの意識もゆるやかになり。
帰省する自分の側の意識も、変わってきている。

もう、無理に帰省しなくてもいいよね。

身近に過ごした祖父母の法事や実父の法事も、今年はないから。いつものお盆。
特に、わたしが帰省しなければならないことは、ないはず。

今年は帰省しないと、決めた。

そして、帰省しなかったからなのか、こころの中はざわめく。

ざわめくけれど、帰省しなかったこのお盆。
自分なりのゆっくりなお盆休みを過ごします。

心ざわめくけれど、そこから見えてくる自分の心。おもしろがって眺めてみます。

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