
「直感を信じて」と言われることは多いけれど、
実際にそれを頼りにするのは、思ったより難しいもの。
「本当にこの感覚を信じていいの?」
「ただの思い込みかも……」
そんなふうに考えて、直感よりも論理的な思考を優先してしまうこと、ありませんか?
でも、直感は「生まれつきの才能」ではなく「鍛えられるもの」。
わたしたちは、意識を向けることで、直感を研ぎ澄ませていくことができます。
(だから、「直感は筋肉です」という言い方を、わたしはしているのです)
直感を育てる、もっとも単純な方法。
それは、「今、わたしは何を感じている?」と、自分に問いかけること。
この問いを持つことで、思考から感覚へと意識を向けることができます。
頭で考えるだけでなく、身体全体で感じること。
そこに、直感のヒントが隠れています。

たとえば、お客さまのNさん(仮名)は、仕事の提案について悩んでいました。
「なんだか違う気がする」
……でも、それはただの気のせいかもしれない。
論理的には「この選択が正しいはず」と思っていた彼女に、わたしはこう尋ねました。
「今、その提案について考えたとき、あなたの身体は何を感じていますか?」
しばらく沈黙したあと、彼女はこう答えました。
「胸がキュッと締めつけられる感じがします」
それは、彼女の身体が「この方向は違う」と教えてくれていたサインでした。
直感は、いつもわたしたちに語りかけています。
▶ 胸が開くように感じる? それとも、締めつけられる?
▶ 肩に力が入る? それとも、ふっと力が抜ける?
▶ お腹が落ち着く? それとも、何か引っかかる?
こういった部分が、観察のポイント。
感じてみようかなと思って、身体の感覚に意識を向けてください。
はじめは慣れないかもしれません。
けれど、繰り返すうちに「これかな?」とわかりはじめる。
身体の感覚に目を向けることで、直感は少しずつ研ぎ澄まされていきます。

ふだんの忙しさの中では、こうした感覚に気づく時間を取るのが難しいことも。
でも、ほんの少し意識を向けるだけで、直感は育っていく。
たとえば……
朝、目が覚めたとき。
ふとコーヒーを飲みながら。
夜、静かに過ごしている時間。
「今、わたしは何を感じている?」
この問いを持つだけで、身体の感覚が変わる瞬間があるかもしれません。
休みの日に、自然豊かな場所へ出て、自分の身体の感覚を意識してみてもいいかもしれません。
「特別な時間を持つのは難しい」 そう思うときこそ、問いの時間を決めてみる。
満月の夜なんて、どうでしょう?
いろんなおまじないが出回っているし、なんか効きそうな気がしませんか。
(だから、わたしは満月に。ぼんやりと感覚と頭と自分とでおしゃべりしてみる)
満ちた月を見上げながら、静かに「今の自分」に耳を傾けてみる。
今、わたしの身体は何を感じている?
この選択をすると、わたしの胸は(心は、ハートは)どう感じる?
この問いかけは、満月の夜でも、日常のなかでも。
ふと、思いついたときに。
そして、ふと、思い浮かんだ感覚を大切に。
それは、あなたの内側からの小さなサインかもしれません。
それでは、またね。
田村洋子でした。
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