夫婦を続けると決めた、年に一度の振り返り

「夫婦」を続けようというふたりの意思があるから、夫婦が続く。

続いていく夫婦のかたちは、その時々に移り変わっていく。小さなバージョンアップが繰り返され、不具合を調整しながらアップデートが続く。

夫婦の形は、夫婦の数だけある

「もう結婚しなくていいや」と15年前に思ったはずなのに、今、また結婚していて夫婦が続いている。

「夫婦」が続いているのは、自分たち夫婦の形を一緒に作ろうとできているおかげ(そのことに根気よく向き合ってくれる今の夫のおかげだ)

離婚する前にわたしが持っていた「当たり前の夫婦像」から、今あるふたりの夫婦の形は違っているけれど。
今、この過ごし方が、いまのわたしたち夫婦にはちょうどいい。

「当たり前の夫婦像」はこれまでの経験や思い込みでできていた

結婚したから、一緒に住まなければならない。苗字は夫の姓にしなければならない。子どもは1年以内に産まなければならない。……たくさん、自分で勝手に作った「夫婦だったら当然しなければならない」ルール。

子どものころから大人になっていくまでの間に接してきた、いろいろな夫婦。結婚のかたち。
そこから、世間や周りが望んでいると思われる夫婦のかたちをルール化して、選択できる幅を小さくしすぎていた。

そのルールは、何のために作ったものなのか。自分で知ること。
そのルールがじぶんを縛り付けて苦しくさせるものならば、なくていい。

経験や思い込みでできてきた「当たり前」「普通の」夫婦の形は、すべてではない。
自分の思い込みでできた謎ルールも混ざってる。

思い込みの謎ルールたちを手放していくうちに、少しずつ気持ちが軽くなっていった。
どんな夫婦の形がじぶんの好みに合うのか。じぶんなりの基本の形を考えるようになった。

夫婦のかたちも自由に作れると知ったら気が楽になった

うつ病で休職したことをきっかけに、心理学勉強会やカウンセリングスクールに通うことになった。そこで知り合った人たちと離婚や結婚について話してみる機会ができた。

離婚を決めたはずなのに、離婚をやめて今も夫婦が続いている人。
再婚をきっかけに、夫婦で過ごすしあわせを感じている人。
離婚したことをとても幸せだと感じている人。
離婚した時の気持ちを整理している途中にある人。
結婚の形はとらず、夫婦をしている(事実婚を選んだ)人。
……いろんな人がいて、それぞれに夫婦の形に悩み、自分にあう形を選び、離婚や結婚を考えてきたストーリーがあった。

週末だけ一緒にいる夫婦、海外と日本にひとりぐらしをしていて年に1度会うかどうかの夫婦。一緒に住んでいる、わたしが当たり前だと思っていた夫婦の形以外にもたくさんの形があった。
同じに見えたとしても、それぞれに夫婦で作ってきた夫婦の形がある。

どんな形で夫婦になるか。ふたりで探していけばいいのか。作っていけばいいのか。
当たり前の夫婦の形なんて、なかったのか。
とても、気が楽になった。

年に一度、夫婦であることをふりかえる

「もし、夫婦になる機会がくるなら。このやり方を試してみたい」

結婚を続けている(夫婦であり続けている)先輩方のお話を聞く中で「結婚の更新制」に興味を持った。そして、今の夫と結婚するとき、更新制の結婚を提案し受け入れてもらった。

更新世だから、毎年1回、「結婚、来年も延長する?」と話し合いを持つことになる。

区切りのない時や締め切りがない時。
夫婦で話し合ったり振り返ったりする機会を、なかなか持ちづらい。

けれど、更新制だったら?
ふたりで夫婦のことを話し合う機会を持ちやすいのでは??

暮らしのことや夫婦のかたちを面と向かって話し合う機会があると、日常の中で気持ち改まる気がする。
あらためて「夫婦」を続ける、向き合いなおす。その時間を持つことが、年中行事(?)の中に組み込まれる。

ふたりの関係性をアップデートする

来年の過ごし方、これから5年先のようす。暮らし方。
それぞれに考えてみる。

そして、その景色の中にお互いの姿があるのか。
まだ一緒に進んでいこうと思えるか。

続けたいとおもうふたりの暮らしは、その時々に移り変わる。
小さな不具合、ささいな出来事もでてくる。でも「夫婦を続けよう」とお互いに思える限り、バージョンアップが繰り返されて、不具合を調整しながら関係性のアップデートが続く。

夫婦を続けると「決める」

自分が、自分のかたちのままに暮らすことを選べたら。
思うことを口にして相手と共有しようとする努力をするなら。
じぶんの気持ちは、そのままに、パートナーに向かうことができる。

相手と一緒にいようと決めて、話し合い(説得ではなく)ができるなら。
ふたりの幸せについて、考えることができるなら。
パートナーと歩いていける未来を作っていける。

ひとりだけ、片方だけがあわせて、無理して。だとなかなか続けられない。
お互いに、自分のままで。寄り添うと決めること。

夫婦を続けると「決める」から、夫婦であり続けられる。

お互いにパートナーであろうとするふたりの意思があるから、夫婦が続く。
そう腑に落ちてからは、ずいぶん気楽に夫婦を続けている。

その時に選ぶ夫婦の形は、その夫婦だけの形。
普通とか、一般的にとか関係なく、ふたりで作っていく形。
そのことを覚えていたいと、今も思っている。

更新の時期が、また。今年もやって来た。(自分がびっくり9年目突入)
 何を話そうかな。何を聞くのかな。

田村 洋子

”気配は答え。気配は本物。
気配を感じて、じぶんを生きる。”
*自分の才能や可能性を最大限に発揮するためのプログラム提供
●魂振=意識の周波数を上げる実践のマニア*瞑想と呼吸実践が日課

活動理念:
●見えないものを見える形に ◆笑顔ではなうた、おいしいごはん #じぶんを生きる 自然に生きる

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