身体の感覚をとおして、心にそっと手を当てる。

今日は、何度、ため息をついても、のどの奥できゅっと息が止まるような感覚になっている。ほおっと大きくため息をつけば、息が通るのに、またしばらくすると喉の奥が詰まって感じられる。

身体の記憶と、体験やその感情の記録とを思い出し、緊張度が上がってくるとこんな風にのどの奥が詰まっていたように思う。

わたし。たぶん、緊張してるんだ。

明日の夜、初めましてさんと。オンラインで初対面。
会えること、それ自体はとっても嬉しくて、たのしみにしているのだけれど、それでも初対面というのは緊張はしる。そして、その場で話すことになっている内容と、今後のことを考えてさらに緊張は増える。

自分の呼吸が、ため息をつかないと通りづらいくらいに感じるならば、少しゆっくり過ごしてみようか。

今日はお風呂もゆっくり、長めに。
そして、今夜は早めにオフラインになる。パソコンから離れ、スマホなども見ないようにしよう。
本だけを持って、おふとんに潜り込もう。
枕元には、ラベンダーの香りのするオイルを数滴ティッシュに垂らして置いておこう。

……といった感じに。わたしは自分の感情を追いかけている。そして、身体をとおして心にそっと手を当てる。

すっと力ほどけて、まっしろな心地で眠る

身体の感覚から感情を探ることの方が多いように感じるのは、感情が先に出ている時は、はっきりと感情が見えているからかもしれない。感情が先に見えるときは、意識して、身体の感覚を繊細に感じ取ろうとしていないだけとも言える。

こんな風に、身体の感覚から感情を探るようになったのは、感情が消えていた時期があったから。
うつ病やうつの症状がひどくなっていたその昔。感情が消えたことがあった。

自分の感情がわからない。

感情がわからなくなったと感じていたころは、目にうつる景色が平坦で、遠くにあるスクリーンに映っている、どこか他所の映画を見ているような気分がしていた。

その時に通院していた所で教わったのが、身体の感覚から自分の感情を想像してみることだった。

「きっと感情のセンサーが敏感過ぎたから、感情のセンサーを一時的にはずしちゃったのね。身体のセンサーと感情のセンサーが結びつけば、身体と感情・感情と身体のどちらも、行ったり来たり出来るからね。わからないなりに、わかることをみつけていこう」

そうやって励ましてくれた人がいたのを思い出す。
(ただ、あの頃。記憶がとぎれとぎれになっている。ひとりの方に教わったのか、その時読んでいた本の内容なのか、つぎはぎの記憶がひとつに重なっているだけなのか。思い出すすべは、まだない)

だから、感情を取り戻してきている今も、感情になれない。
身体の感覚でとらえた違和感を、言葉に変えるときに。なんと表現しようかと迷う。

そういえば、この感覚。
あのときの、これと似ていたな。

身体に残っている記憶と、体験やその感情の記憶と。
両方を結び付けて、もう一度、言葉に変えてみようかとチャレンジする。

身体の感覚は、あっという間に通り過ぎるから。
これだ!というときに、とり逃さないよう、ふわっとつまみ取る。

言葉に変える前の身体の感覚をつかまえる様は、まるで、風に流れる蝶をつかまえるときみたい。羽を壊さぬように、でもおもいきりよく網を振る。そんな感じ。

網を振っても、そのなかに蝶は入っていないこともあれば。網にからまるようにして、思いがけない場所に入っていることもある。入っていたけど、傷をつけてしまってごめんなさいと思うこともある。
身体の感覚から、感情をもってくるときもそんな風。

何度も繰り返すうちに、その身体の感覚の中に入っている感情がわかってくるように思う。

先日のミニ講座でも、「まるごとの自分を感じる(心からも・身体からも)=自分とつながる」といった話をした。その時のことを、きりっと整理して話を届けるのが得意な竹内えつこカウンセラーが書いてくれていたのでご紹介。

事象としては お風呂に入る と 誰かから愛されている は違いますが、それぞれの時に起こる身体反応としては似ています。

なので、お風呂に入ることで少し孤独感が癒されたり、今は誰かに愛されている感覚がなかったとしても、昔誰かに愛されていたことを思い出すことができると思います。

こうやって同じ身体反応が起こる場面を見つけることで、自分が感じたい感情を取り戻すこともできるのです。

感情を感じられない!そんなあなたが感情を取り戻す為にできること。竹内えつこのココロブログ

よく似た身体の反応を連れてきて、心を癒すこともできる。心と身体はつながっているから。
どちらが先でもぐるんと、手に届く。

個人セッションをしている時も。お客様の身体に起きている反応と自分の皮膚感覚をたよりに、おはなしを聞いている。ミニ講座やカードリード・トレーニングをしているときも、そんな風。

身体の感覚もたよりにしつつ、心を言葉にしようとやってみている。そして、身体から心に触れてみることもある。そんな個人セッションをお届けしてます。

お告げ師でカウンセラー田村洋子でした。
では、またね。

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