happy moneyがこの本の英語タイトル。しあわせが、ほかほかと飛び跳ねるように軽く踊っているイメージ。そこに、お金はどのようにかかわってくるんだろう。
自分がしあわせに生きるための在り方を、お金に関係することを例に説明してある本でした。
お金と友人のようにつきあいたいから
「お金」を友人のように思って、つきあってみよう。と先日、考え始めた。
友人になるときは、相手がどんな性格かを知ることから始まる。
そして、自分がその相手をどう思っているか、どのように感じているか。を知り「友人になりたいな」と思い始める。
「お金が人だとしたら、どんな性格でしょうか?」(p.79)と、著者さんは尋ねる。「お金」を友人のように思いたいなら、まずは「お金」の性格を知ってみよう、ということか。
わたしの思う「お金」は、きょろきょろとしている。すっと現れたかと思うと、他の楽しそうな場所を見つけて笑いながら走っていく。実に、楽しくてすばしっこいやつ。ひとつの場所にとどまることは苦手にしていて、すぐ旅立っていく。だれかを助けたい、支えたいと思っている、やさしい子。
友人のようにお金とつきあうなら、わたしもお金に対してやさしくありたい。やさしくなれることに、お金を使いたい。楽しくてすばしっこいお金と付き合うなら、楽しく過ごせることに、素早く反応できる使い方をしよう。
自分の好きなもの、自分の好きな人を選ぶ
楽しく過ごすには、じぶんが笑顔でいられるものを、じぶんが知っておく。自分が笑顔でいられる選択を、自動操縦のようにすばやく、選び取ることができるようにしておく。
自分が好きなものを選ぶ、それだけ。それだけだから、選ぶのもピッ。素早く選び取れる。
自分が好きなものを選ぶだけでいいのに、つい。周りの様子をうかがって空気を読もうとする。周りのことまで考えようとする分、頭で処理する情報がたくさんに増えてくるから、選ぶのに時間がかかる。
楽しくてすばしっこい、落ち着くことが苦手なお金だとしたら、反応は早い方が嬉しく思うのではないかな。
自分の好きなものをすばやく選べる人の近くへ、機嫌よく、たびたび遊びに来てくれるように思う。
お金に愛情をもって暮らしている人たちは、自分が愛着を持っているものを暮らしの中心においているという。友人との付き合いについて「わざわざ自分を曲げたり、相手の関心を引いてまで付き合うことはしません。自分たちの関心を引こうとする相手にも特に合わせません」(p.92)。
愛着を持っているものを暮らしの中心に置くことで、じぶんが笑顔でいることができる。笑顔でいられるもの・ことを選ぶのが普通になっているから、迷わない。すぐ選び取ることができる。
笑顔でいられると、自分にゆとりができる。ゆとりがあるから、周りの笑顔へも意識が向けられる。
周りも笑顔だと嬉しくなるから、自分の笑顔ものびていく。
お金にもっているイメージのこと
財布の中にあるお金は、笑っていたり、泣いていたりするらしい。お金そのものが、happyだったりunhappyだったりするのだ。
お金も笑うんだ。わたしは驚いた。
財布の中身をみた人から、お金が笑っていると教えられたときは、 著者さんも驚いたらしい。
お金について、わたしは無関心だろうと思ってきた。本を読み進んでみるとお金にポジティブなイメージもネガティブなイメージも、どちらも持っていた。無関心ではなかった。
「お金はあっという間に消える」「お金は嫉妬を招く」と感じてる。 けれど、 お金は人をサポートしてくれ、夢の実現に力を貸してくれる。人の心をあったかくしてくれる。 とも知っている。
友人になりたいと思った相手でも、すきなとこあれば、いやなとこもある。それでも、友人は友人のままだ(程度が離れすぎたら、友人でなくなることもあるけど)。
だから、お金にだって、 ポジティブなイメージもネガティブなイメージも。どちらもあって、いい。
お金はお金。
そんなお金と友人になればいい。
お金が、人のように笑ったり泣いたりしているとすれば、お金が喜ぶ使い方をしたい気持ちを持ち続けやすい。お互いにここちよいつきあいを探りやすい。
魅力的なわたしであろう
人は「喜び、幸せ、平安」にお金を支払うそうだ。愛とサービス精神にあふれた人にはお金が集まってくる。「愛とエネルギーと思いやりのある人は、魅力的で人を引き付ける」から、わたしも人をひきつけられるようなわたしでありたい。
「ネガティブな考え方に引きずられるままにしていると、私たち自身の過去や未来に、今この瞬間の幸せを奪われて」(p.83)しまうそうだ。
あ、またネガティブになってる。と気づいたら、まず止まる。
そして、愛と思いやりのあるわたしだったら、どうするか考えて。考え方の方向や視点を切り替える。このあたりは、愛のほうを向くという心理学の教えとも似ている。
そして、やはり大切な「感謝」
あなたが望んでいるものにあなたを近づけるのは、「幸運」ではありません。
それは、意図的な「感謝の気持ち」なのです。いつも自分が持っているものに対して感謝の気持ちを表明している人たちは、結局は、自分の幸せに責任を持つことになります。
p.259
感謝の例として、10万回の感謝を買い取った話が書かれてあった。その量が、ただ事ではない。 30日間「感謝」のハガキを書いてみたことがあったけれど、それ以上に多い。 何か月も一日中ありがとうと言い続けるほどの、感謝の量。
感謝を言い続けていると、感謝が少しずつ癖になっていく。そこに、幸せを自覚する入り口があるように思った。
「幸せに生きること」を考える(まとめ)
happymoneyへの5つのステップは、お金のことだけでなく、いろいろな場面でヒントになる。
親とのこと、友人とのこと、家族とのことも。人もお金(もの)も。心の傷からたちあがり幸せへとむかう進むステップとも似ている。
【happy moneyへの5つのステップ】
- 欠乏意識を手放す
- ゆるしを与えて、お金にまつわる心の傷を癒す
- 自分の才能に気づいて、「happymoney」の流れに入る
- 人生を信頼する
- いつも「ありがとう」を言う
「あなたには、自分の人生を自由につくり出す力がある」のだから、幸せになろう。
自分にとって幸せな人生を生きようと思えた本でした。