「感謝」をつづけた30日間

自分のなかにある苦しさ。こころにぽこっとある落とし穴のような感覚。
「たぶん、わかってもらえないんだろうな」と思っている気持ち。
その気持ちがわいてくる仕組みが分かれば、じぶんでその苦しさをなんとかできる気がする。

……ということで、心理学のセミナーを3月末に受けてきました。

受けてきたのはこれ▼

そこで教えてもらったのが「 30日間、感謝の気持ちを手書きする」ワーク。

落とし穴にはまってしまったような心地をなんとかしたい。
せっぱつまっていたわたしは「30日間、感謝の気持ちを手書きする」ことにしました。
30日間なら、わたしにもできるはず。

ワークを始めて30日間。今日。最後の1枚を書き終えたのでした。

「30日間、感謝の気持ちを手書きする」こと

感謝の気持ちを手書きすることで、何が起こる?

「感謝」のなかには、もらった「愛」と与える「愛」。その両方の「愛」が入っている。人に対して「感謝」をすることは、人からの愛をうけとり、人への愛を与えることに等しい。
「自分なりにだれかを愛することができている、とわかれば自分の愛に自信が持てる。
じぶんの愛に自信が持つころができれば、無価値観(自分をちっぽけな存在だと感じること)も減ってくる。

そう教えてくれた言葉を励みに、30日間、感謝の言葉を手書きしてみることにした。

「30日間、感謝の気持ちを手書きする」、その方法

ひとりの人にむけて「ありがとう(感謝)」のハガキを1葉、手書きする。これを30日間、違う相手にむけて書き続ける。ハガキを書く相手は家族でも友人でも知人でもかまわない。その人に向けた感謝のきもちをじぶんの手でハガキに書く。

〇〇さんに△△してもらってうれしかったな。……具体的に、うれしかったことやありがとうといいたかったことを思い出す。そうして、その思いを持った当時の気持ちの記憶をもとに、感謝をハガキに書いていく。

書き終えたはがきは、できればポストに投函したい。

相手さんの住所がわからないことや、すでに故人であったりすることもあるだろう。

受け取る方にとっては「いきなり、どうした?」と思われる可能性も高い。

だから、ポストに投函するときのあて先は自分。

感謝をつづったハガキは、自宅の住所と自分の名前を書いて。自分に充てて投函する。

感謝を書き続けた30日間のこと

30日間を終えるころには、じぶんの内にある無価値観も弱くなるといいな。……とはじめた感謝のハガキ。
ハガキを書くだけなら何とかなるかも。と思ったけれど結構、エグかった。

30日間、感謝のハガキを書くには、30人に対しての「ありがとう(感謝)」を思い出すことが必要だ。

ひとりひとり。
これまでに、自分が出会った人たちのことを思いなおす。
これまでに感謝の気持ちをもった事柄を、ひとつひとつ思い出す。

はじめの数日は、わりあいと早く、ハガキが「ありがとう」で埋まった。日がたつにつれて、ハガキを書き上げるスピードは遅くなった。

感謝のきもちを、ほわんとぼんやりと思い出すだけでは、まったく筆は進まない。

「思い出す」だけでなく、ハガキに「手書きする」のだ。かなり詳しく、感謝の気持ちを持った当時のようすや当時のじぶんの気持ちを思い出す必要がある。
かなり詳しく感謝のうかんだ状況を思い出さないと、ハガキ1枚ですら埋めることができ

感謝のうかんだ状況を思い出したい時期が、じぶんにとって調子が良かった時だけならそれほど苦しくもならない。
けれども、自分の調子が良くない(むしろ、悪かった)ときに感謝した状況が多かったわたし。感謝の状況を思い出すと、自分の調子が良くない頃の気持ちも一緒に思い出す。
今、感謝のハガキを書いているじぶんの気持ちも、昔の重苦しい気持ちを思い出すからか、どこかしら重苦しくなる。そして、ハガキに向き合うことが嫌になることもあった。

けれど、感謝のことばを書いていくと、じぶんの内に思い出した重苦しさが、ふわっと軽くなる。じぶんの調子が良くなかったころの重苦しい気持ちを思い出したとしても、そのときにうけた行為への感謝の思いを思い出せたとき。重苦しさは、「ありがとう」の気持ちをあらわす文字の中に溶けていく。

……そのことに気づいてからは、ハガキを書き始めてから書き終えるまでの時間が少しずつ短くなっていった。

感謝のことばを30日間書き続ける工夫

書くことを楽しみにできるよう絵ハガキの上に書いてみた

どうせ、書くのだったら。少しでも楽しくしたい。
ついでに、30日書いたことが目で見てわかるようにしよう。

途中から、感謝の言葉を書いていた白地のハガキから、絵ハガキに変えた。
30人分書いたことが目で見てわかるように。のこる日数分の絵ハガキを机の上に用意して、いちにち一枚ずつ書いていった。

「感謝」までのハードルを下げた

そして、感謝のハガキを書き始めて20日間たったころ。
誰にあてて感謝のハガキを書こうか、あて先をなかなか思いつかなくなってきた。感謝の気持ちを伝える相手を決めるのに時間がかかる。
ようやく、感謝を向けるあて先を思いついたとしても、ハガキを書く手が止まる。なかなか、感謝が言葉にできない。

感謝について書く手がとまるときは、ひとことでもいいから、まず「ありがとう」の気持ちから書いてみた。
そして、感謝の質を、少し落とした。「すっごくありがとう」な内容について書いていた感謝を、「ちょっとうれしかった」くらいのグレードにまで下げてみた。

いちにちかけて、じわじわと書く

さあ書くぞ。と、ハガキを前にして、一気に書いてきたけれど、それもやめた。
一気に書かなくてもいい、その日のうちに、できるだけハガキを感謝のことば埋めたい……眠るまでに1枚をようやく書き上げた日もあった。

そのように続けた30日間。ちょうど、4月の内に終えることができた。

「無価値観」を感じることは減った(かもしれない)

わたしは、自分が内側へおしこまれていくような焦りと苦しさを感じることがよくある。自分がちっぽけな存在で、身体の中央に穴が開いているような不確かな状態を感じていた。

感謝の気持ちを書き続けてみたことで、それが、少し和らいだ。わけもなく押し寄せるおそろしさ、を感じる頻度はかなり間遠になった。

深い穴のへりにたっているような。じんわりと身震いがおきるようなこわさが、わたしを捕まえる頻度はうんと落ちた。

「感謝」が自分の内にあると覚えておくことは、なんかいい

「感謝」ありがとうの気持ちを、書くだけのこと。ただ、それだけなのだけれど書くのが毎日のことになると、「ありがとう」を探すことに慣れてくる。

「ありがとう」になれてくると、感謝のフィルターを通して世界を見るようになる。感謝の癖がついてくる。

おかげさまにて。苦しさやわらぎ。
これから、ごきげんな日常をすごせていきそうな、予感。

花の絵あると、ハガキ書くことが楽しくなる
田村 洋子

”気配は答え。気配は本物。
気配を感じて、じぶんを生きる。”
*自分の才能や可能性を最大限に発揮するためのプログラム提供
●魂振=意識の周波数を上げる実践のマニア*瞑想と呼吸実践が日課

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