豊かさって何だろう? 雛祭りの日に思うこと

大切なものを、大切にする。
ただ、それだけのことなのに、時に難しく感じることがある。

そんなことをふと思い出した、雛祭りの日。

雛祭りといえば、雛飾りを出し、女の子の健やかな成長を願う日。そのために、大切にしまわれてあったお雛様たちは、「大切にされていた」といえるのだろうか。年に1度しか思い出されないより、もっと何度も思い出してほしいんじゃないかな、と。ふと思ったのでした。

それはさておき。今は、華やかに飾り付けられた雛人形だけれど、もともとは「流しびな」。
人形が、本人の代わりに災いや穢れを引き受け、海へと運んでいく。だから、雛祭りは 「祓いの日」 でもある。

何かを手放して、あるいは、自分にとって「悪いもの」を寄せ付けないようにと、祓う。

……そんな解説は、きっともう耳にしたことがあるかもしれない。
それは確かに、ひとつの側面。

でも、もうひとつ。
雛祭りは「春」を祝い、天地をつなぐ日でもあった。

「春」の力、ここから芽吹いて育つためのきっかけになるエネルギーを呼び込む日。

花が咲くこと、その豊かさを喜び、祝う。
そして、そのにぎやかな集まりの様子は、天に向けてのアピール。
「ここにいるよ」 と声を上げ、「ここに向けて春の力を送ってほしい」と豊かさの加護を願う。

大切なものを、大切にすること。
それは、ただ持っているだけ、所有しているだけではなく、日常にも持っていたと思いだすこと。
そして、「こういった豊かさを、わたしは願っている」と、何度も思い出すこと。

例えば、わたしにとっての豊かさは、美味しくごはんが食べられること。
「これ、美味しいね」と言い合える誰かと、ともに食べること。
屋外のイベントで、何か、その季節のものをいただくのもいい。
その土地、その季節に合った食材を選ぶこと。
そのごはんが「いい顔」で器に収まって、美味しそうねとほほ笑みあえること。

それが満たされてると、わたしは「豊かだな」と思う。

あなたにとっての「豊かさ」は、どういったものですか?

お金や、仕事の成功?
人とのつながり?
心の余白や、自由な時間?

「豊かさ」ということばで、自分に聞いて思い浮かべづらいなら、他の聞き方で聞いてみる。

「こうだったらいいな」と思うことは、何だろう。

「こうだったらいいな」と願うこと。
それは、きっと「本当は、わたしはこうありたい」と願う気持ちとつながっている。

けれど、不思議なことに、わたしたちは「豊かさ」を願うとき、
誰かが決めた「豊かさ」のイメージに引っ張られてしまうことがある。

「豊かでいるためには、こうしなきゃ」
「これくらい持っていないと、不安」
「みんながそうしてるから、わたしもそうするべき?」

……そう思ったこと、ありませんか?
(わたしは、あります)

だって、そういった「豊かさ」はわかりやすいから。自分にとっての「豊かさ」だけを見てると、不安になることもある。でも、価値を決めるのは自分自身。

自分にとっての「豊かさ」や「本当の望み」って、意外とすぐには見えなくて、
何度も問いながら、少しずつ浮かび上がってくるもの。

わたしにとっての豊かさって、何だろう?
今のわたしが願っているのは、どんなこと?

そうやって、自分に聞いてみる。それを繰り返す。
そうすると「本当の望み」が何であったのか。実感するときがくる。

この春、あなたが本当に願っている豊かさは、どんなものですか?

それでは、またね。
田村洋子でした。

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田村 洋子

”気配は答え。気配は本物。
気配を感じて、じぶんを生きる。”
*自分の才能や可能性を最大限に発揮するためのプログラム提供
●魂振=意識の周波数を上げる実践のマニア*瞑想と呼吸実践が日課

活動理念:
●見えないものを見える形に ◆笑顔ではなうた、おいしいごはん #じぶんを生きる 自然に生きる

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