先日のバレンタインデー。お客さまへチョコレートを差し上げたり、いただいたり。
いつも、見ているチョコレートだけれども、この季節はバレンタイン仕様でおめかししてる。そして、その次はホワイトデーに向けて、かわいらしかったり、おしゃれだったり、お菓子の並ぶコーナーが華やか。見ているだけでも、たのしくなる。
プレゼントとして用意をするときも、ラッピングを選ぶのがたのしい。せっかく渡すのだからと、シールを貼ったり、きらりと星のひかる模様の入った袋に詰めてみたり。
プレゼントすることは、いくつも、心おどる瞬間がある。(だから、たのしい。好き)
プレゼントを受け取るときにも、包装の丁寧さに心が動くことがある。
同じチョコレートでも、透明な袋と、リボンのついた小箱では、受け取る気持ちが違う。
それは、ことばも同じなのかもしれない。

朝、早めに起きたけれども、ベッドに逆戻りしたとき。
「また二度寝しちゃった」ということばは、心をじんわりと罪悪感に染める。
そんなとき、ふと思いだした。「ミノムシワーク」ということば。ミノムシみたいに布団にくるまって仕事(ワーク)をすることを指すという。(某所で聞いて、わたしも使おうと思った)
でも、今のわたしは二度寝予備軍。仕事をしてるわけじゃない。
だから、ミノムシスタイル。
そう呼ぼう。
そう思った瞬間、心が少し柔らかくなった。
心理学では、これを「リフレーミング」と呼ぶ。
枠組みを変えることで、同じ出来事でも違う色合いを帯びてくる。
それは魔法のような、でもとても自然な心の動き。
例えば、「今日も忙しい」ということば。
このことばを口にするたび、肩に力が入るのを感じる。そわそわと落ち着かなくなり、イライラし始めるときもある。
でも「今日も充実した一日になりそう」と言い換えてみたら?
なんだか呼吸が楽になる。
ことばは、目に見えない包装紙のよう。
同じ経験も、その包み方で違う表情を見せる。違う意味になった気がする。
「ミスをした」は、心をしばりがち。
でも「新しい発見があった」と言い換えると、次への一歩が見えてくる。
「今日はダメな日」という言葉が重たく感じるとき、
「今日は、ゆっくりモード」と言ってみる。すると不思議と、心にすこし余白が生まれる。
これは現実を変える、そのことではなく、
自分の心との対話の仕方を、ちょっとだけ、やさしくすること。
ことばは、内側から響いてくる。
その響きが、呼吸の深さを変え、肩の力の抜け具合を変え、
身体に感じる気配を、軽くしてくれる。
一歩を踏み出す時の軽やかさを変えていく。
だから時には、自分のことばを見つめ直してみる。
心をしばる言葉を見つけたら、そっと、違う包み方を探してみる。
それは、自分との対話を、もう少し味わい深いものにする試み。
あなたの心に、どんなことばが響いていますか?
そのことばを、今日はどんな包み方で
自分に届けてみようか。
*
このはなし、はじめは声から出てきました。
そこからさらに広がった想いを、文章にしてみたのが、この記事です。
よろしければ、声の方も聴いていただけたら嬉しいです。