自分なりの小さな儀式から、あたらしいリズムをはじめる (七草の日に想うこと)

「生きているってことは、命のリズムを刻むこと。」

最近よく思い出してる、このことばは手帳に書きとめてあったもの。誰のことばであったのか、どこで出会ったのかは、記憶の彼方。でも、今のわたしの心にしっくりとくることば。

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わたしたちの日々は、いろんなリズムで創られている。
仕事と休息、前に進むときと立ち止まるとき、すごく頑張る日々とぼやんと過ごす時間。などなど

特に年末年始は、このリズムが思いっきり揺れ動く時期になる。

先日、わたし自身も東京、愛媛、大阪、京都、そして東京へと移動を重ねて。その旅のじかんの中で、新幹線の窓から見えてる景色が変わるように、わたしたちの暮らしのリズムも少しずつ形を変えていってるなと気づいた。「正しいリズム」なんて、その土地、その時期によって、違っていて当たり前。

わたしたちは「正しいリズム」に自分を合わせようと、知らないうちに必死になっていませんか?

月曜から金曜までの勤務。9時から18時までの時間。決められた休暇。みたいに。
社会に求められ、決められてきた(ような気がする)枠組みの中で、本当の自分のリズムってものを見失っているような気がしてならない。

だから、今回の年末年始に湧いて出た「リズムの乱れ」はチャンス!
だって、乱れてることに気づいたならば、そこから、どう乱れを整えるか。といった思考をはじめることができる。その過程で、新しい可能性への扉が開かれるかもしれない。

日本人の先人たちは、「ハレ」と「ケ」という2つのときを持っていたと、民俗学者の柳田国男さんが言いました。

お祭りなどの「ハレ」の日を暮らしの句読点とするから、普段の「ケ」の日々が生きやすい。輝きを持つ。
この知恵、現代を生きる私たちにも、よきヒントとなる考え方!

リズムを作るためにも、季節の行事をツールとして使ってみる。

たとえば、七草がゆを食べる習慣。これは、正月明けの子(ね)の日に若菜つみをする風習からはじまったとされる風習。

これって、ただの伝統行事じゃないように思える。現代目線のわたしからみた、その風習の意味は、今でいうところの「冬季うつ」の治療のような側面があったんじゃないか。と思うわけ。
冬、おひさまの少ない時期だから、若菜を摘みに外へ出て、おひさまに当たる時間をふやしたり。
青菜の少ない季節に、意識的に青菜を食べてビタミンを補給したり。とか。
もしかすると、お正月に食べてきたごちそうの口をリセットさせる意味もあったかもしれない。胃腸の中から、すっきりと。みたいな。

でも、古来の日本のまじない的には、年の明けた最初の子の日は十二支の始まり、新しい生命力の象徴。若菜は、生命力が今まさにあふれようとする姿。その「はじまりの生命力、活力」が形となった若菜を、米(八十八の神様が宿るとされた)と一緒に、かゆに炊く。炊くことで火のエネルギーも加えて、食べることで人の身体に取り込む。

新しい生命力といった抽象的で見えないものを、若菜に象徴させて、見える形として身体に取りこむ。そうして、新しい年の暮らしを整えていくのが「七草がゆ:新しいはじまりの活力」という形。

七草の日にかゆを食べ、新しい年のリズムを身体にしみこませ、優しく整えてきた。そこには、自然とともに生きることの深い知恵が息づいてる。

その知恵は、現代を生きる私たちにも、確かなヒントを与えてくれる。

2025年という新しい年のリズムを、どう整えるか。
そのための提案をいくつか。わたしなりにご紹介。

まずは「乱れ」を受け入れるところからはじめる。

正月休みや連休明けの「はぁ。仕事モードに戻れるかなぁ」という不安やためらい。それを、恐れすぎない。だって、それは、とっても自然な感情だから。

一度、リズムが乱れたからこそ、次にリズムを整えるときに「こんな風なリズムにしよう」と整えやすくなる。それは、建築のスクラップビルドのよう。一部改修するときは、骨組みの制約をうけるけれども、一度まっさらに壊してからなら、好きなように建てられる!それに似てる。

だから「乱れ」の中に、新しい可能性が隠れているのかも。と思って、「新しい仕事モードは、どんなリズムにしようかな」と考えつつ、新たなリズムを創り出すきっかけにする。

それから、小さな一歩を大切にする!

平日の服装に着替える。いつもの時間に家を出る。とか
完璧を目指すんじゃなくて、できることからちょっとずつ。それで十分。

そして何より大切にしたいのは、自分の心の声に耳を傾けること!

周りの期待や評価ではなく、あなた自身が「これ、心地いいな」って感じるリズムを大切にしてほしい。

わたしも今年は「ゆるっとした時間」を意識的に作っていこうと思ってる。例えば、慌ただしい日であっても、お気に入りのハーブティーを淹れる数分間。できれば、ティーポットをつかって茶葉から淹れたい。それは、誰にでもある「自分だけの小さな儀式」。その儀式をするだけで、心の中にちょっとした余白が生まれる。

日本の暮らしには、さまざまな「まじない」が息づいている。(今は意味を忘れてしまってるけど、靴を脱ぐ、お風呂に入る、手を洗うのも、まじないの意味を持ってる)

現代を生きる私たちだって、自分だけの「まじない」を見つけられるはず。それは、朝の短い深呼吸でも、夜のストレッチでも、何でもいい!

大切なのは、それがあなたの心に、するりと入ってくること。

新しい年の始まりに、そっと自分に問いかけてみてくださいまし。

わたしは、どんなリズムで過ごしていきたいのかな?
豊かに暮らしているわたしは、どんな感じに生きてるだろう?

その答えは、きっとあなたの中にある。

この年始の「乱れ」を、新しい何かが始まるチャンスとして。ゆっくり、でも確実に。あなたらしい2025年のリズムを見つけていってくださいね。

そこには、自分が思っていた以上に、豊かで素敵な日々が詰まってるはず。

それを思い出すための、自分なりの儀式もできれば、つくっておく。そうしたら、いつでも自分のリズムに戻れる。

7日の朝、おひさまが昇る頃に正月飾りをはずした。
それは、古い習わしに従って、1年の区切りをつけた瞬間。

そろそろ正月の気配は遠ざかり始める。

ふとみあげた西の空には、大きな虹!
自然界からもプレゼントをもらった心地。

だから、今年はきっといい年になる。
……そんな気がした、7日、子の日の朝。

さあ、今年をどう生きる?
あなたらしいリズムが、きっとみつかる。

それでは、またね
田村洋子でした

本年もどうぞよろしくお願いします!

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▼【音声】今年はどんなリズムで生きてゆこうか

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