「今日も何かが足りない気がする……」
「もっと自分らしく生きたいのに……」
そんな、もやもやとした想いを抱えながら、毎日を過ごしているわたし達。仕事のキャリア、家族、パートナーとの関係、自分自身の成長……などなど。数えきれない想いがいつも、まるで花びらが舞い散ってるみたいに、心の中でもやもやしてる。
その想いの一つ一つは、かけがえのない宝物。でも、わたし達の暮らしは慌ただしく、多くの情報にも取り囲まれていて。その想いたちを形に残す機会はなくなってきている。
思いを形に残す機会をもたないってことは、自分自身が自分の想いを直接に聞く機会をもてていないってこと。
自分自身の想いを聞くことは、たましいの声を聴くこと。
ここでは、わたしが周りの方々や繊細で宇宙人気質なお客さまたちと一緒に取り組んできた、魂の声を聴く大切な習慣についてご紹介します。
それは、手帳との対話。
実にシンプルで、どこかで聞いたことある内容なんだけれども、「手書き」で「手帳に」書くってことが実に深い意味を持ってる。
デジタルツールは確かに便利。スマートフォンやタブレットで、すぐに予定を入れられるし、かんたんに編集もできる。
でも、あなたの心は本当にそれで満足?
身体を、五感を。もっと使いたくならない?
手書きは、不思議な力をもっている。ペンで紙に書き出すときの感触、紙のにおい、インクの濃淡や自分の文字の勢い……。そこには単なる情報以上の何かが記録され、それを見るわたし達に気づきを与えてくれる。その「何か」こそ、実はわたし達のたましいが求めているもの!
「なんだか、もやもやしていて。変わったほうがいいと思うし、変わりたいと思うし。もっとしあわせになっていいと思うんだけれども、ほんとの望みがわからないんです」とご質問くださったお客さまと。半年の間、手帳との対話のワークに取り組んでもらった。
「最初は本当に戸惑いました」と、そのお客さまは思い出しながら教えてくれた。
「でも、毎日5分だけと決めて手帳を開くうちに(向き合って書いていくうちに)、自分の中から言葉が湧いてくるようになってきた。不思議と書けるようになってきたんです」
半年後、彼女の手帳には夢や目標だけでなく、日々の小さな発見や感謝のことばがメモされるようになってた。
「『あ、わたしは、こんなことを考えていたんだ』って、わかってくるのが嬉しくて。ついつい、書いてしまいました」と、半年たったころに手帳を見せてくださったことを、覚えてる。小さな手帳シールが貼られていたり、彼女の趣味であるおみくじが貼られていたり、その横に彼女の書いた小さな落書きがあったりして、にぎやかでたのしそうな手帳になってた。
はじめは「何を書いていいか、よくわからない」ということだったので、その日にあった「いいこと」とか、「こんなことをやってみたい」とか、「これは嫌い」とか。思いつくことを、単語で書いてもらってたのに、半年でずいぶんな変わり方!
「次の秋は、こんなことをやってみたい」と具体的な時期や内容をおはなしされるようになってきた彼女の姿が、印象的にわたしの記憶に残ってる。
そんな風な、変化も感じられることだし。
まずは朝、手帳を開く時間を持つことからはじめませんか。
朝、手帳を開いて、あなたの描いた夢や目標に静かに向き合う、大切な瞑想の時間としてみる。(瞑想は、目を閉じてするものだけではないのです)。朝を予定確認の時間だけに終わらせない。今日のあなたが何を感じているのか、のぞきこむような時間にしてみる。
昼には、心に浮かぶ想いを解放するように書きとめる。
そして夜には、一日の出来事を振り返り、自分自身を優しく認める時間を持つ。
特に大切なのは、この「振り返り」の習慣!
頭の中だけで考えていると、わたし達の想いは形を持たないまま。だから、そのうちに、ろうそくの炎が風に揺れるように消えてしまうので、自分の記憶の中に想いが残りづらい。
でも、手帳に書き出すことで、見えなかったものを見えるカタチにできる。それはたましいの声の一部をすくいとって、形にしていくための小さな儀式ともいえる。
手帳を開く。ペンを持つ。書き出す。
この単純な、なんでもないように思える動きの中に、実は深い癒しと気づきが隠されてる。
自分自身が自分を認めたから、思い出せるし、書き出せるのだから、そこには「癒し」がある。
わたし達の内側には、これまで生きてきた経験から得た知恵が眠っていて。手書きという身体の動きを使うことで、その眠れる知恵を呼び覚ましてくれる。そこには「気づき」がある。
だから、この習慣を取り入れてみませんか?
せっかく新しい年になったんだし。何か、はじめたいんだけどなってときに、ぴったりだと思う。
自分自身とはなしをする時間をもつ=手帳を使っての対話は、自分の日常をよりよくするためのやるべきこと(TO DO)の管理といった意味だけじゃない。あなたの内なる声に耳を傾け、本当の願いや願いになる前にある小さな気配に気づくための大切な時間になるはず。
わたし達は、外の声に耳を傾けすぎてしまう。だって、物理的に外の声の方が大きいから。
でも、本当の答えは、いつもあなたの中にある。内側で、ひっそりと動く気配の中にある。
手帳は、その内なる声(本当の答えや内にある気配たち)との再会を手伝ってくれる、静かな案内人。
その静かな案内人と共に、あなたの中に眠る無限の可能性を探す旅に出かけませんか。
新しい年もはじまったので、わたしからの小さなご提案。
明日の朝、いつもより10分だけ早く起きて、手帳を開いてみませんか。
そこに待っているのは、忙しさに埋もれていた「本当のあなた」かもしれません。
*
今、あなたの心の中で、どんな声が聞こえてくるだろう。声になる、その前の、どんな気配が感じられるだろう。
今年という新しい「はじまり」の、この時期に。
あなたも、手帳を仲間に加えて、内なる声とのはなしをしたり、隠れてた声と再会したりする旅をはじめませんか。
手帳へ手書きをすることで、新しい「日常」を創っていく。
そんな小さな一歩が、きっと想像以上の気づきと成長をあなたに届けてくれるはず。
その「日常」は、どんな「日常」になるだろうかと、今から、楽しみにしてるのでした。
それでは、またね
田村洋子でした
朝には、朝に出てくる気持ちがあって。夜には、夜の気持ちがある。
表に出てきやすい気持ちは、時間帯によって違っていて、一日をとおして気持ちは揺れ動いていることの方が多い。
(続きを読む)>>より自分を極めるために、時間帯を利用する
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