街の中でも紅葉がきれいに色づいて、赤や黄色にむけてじんわりと色を変えている。ビルの谷間で見つけた紅葉も、例にもれず。光にゆれてた。
その変わっていく色の美しさ!なんといえば、その色を伝えられるんだろう。
そんな風に感動や、イメージを誰かとわかちあいたくてうまれたのがことば(単語)。
だから、ことばを知れば、その文化圏でどういうことを大切にしたいのか。区別して伝えたいのか。それが、わかるらしい。
ロシア語では「青」を3つにも分けて区別するらしいよ?!
これは先日、長距離移動中にみた動画で知ったこと。今のわたしならば「青」と表現する5つの色を、ロシア語では3グループに分け、3つの単語で表していた。
区別したい理由が、そこにあったんだろうな。何を伝えたかったんだろう。
そのことばの意味するものを区別することができるから、その単語が生まれる。そのことを見分けられるだけの目線をもつことができる。
そう思うと、何気なく使ってることばも、おもしろい。
最近のわたしは「気」のついてる表現を探すことに夢中。
のん気、陽気、気分、気配、勇気……などなど、かなりたくさんみつかって。その語源を調べたり、意味を調べたりしておもしろがってる。
(予祝の1day、立春からの新年ダッシュ1dayの用意も、着々としてるのでおたのしみに)
これほど「気」についてのことばが日本語にあるってことは、日本の文化の中に過ごしている人たちは「気」を感じ取ること、気配を知ることがとっても上手だってこと。そういえば、自然界の微妙な色合いを和歌などで詠んで、この世界の気配たちをたのしんでいたのも日本の文化。
*
さておき。今、わたしが気になってることばは【気がかり】。
気がかり:心にかかるもの。心のこり。なんか知らんけど、気になるもの。
気がかりとって「ふと、なんとなく」に似てない?
直感として浮かび上がってくる前の、形にならない気分のごく薄いバージョンみたいな感じが「気がかり」なのではなかろうか。
そう思って、気がかりなことを思い出そうとしてる。
気にかかるということは、自分が何かをしようとして、周りに譲りすぎたり、声を潜めたりして。自分を曲げすぎた後悔が残ってるってこと。もうちょっと、やってみたかったものことが、そこに残っているってこと。
だから、その気がかりはきっと。自分自身が進化していく種になる。
さて。
今年1年を振り返って、ずるーっと思い出してみようか。
1年分をはじめに、順番に思い出すことで今年を振り返りやすくなる。身体の感覚も使ってたどれるから、意識の向きを自覚しやすくなる。そうすると、潜在意識の再調整もやりやすくなるのです。
いざ!
まるーっと。今年を思い出してみましょう。
ご自身が落ち着ける場所で、ゆったりと準備をして問いかけてみてください。
―――
2023年があけて、どんなことがありましたか?
どんなことを思い、何を感じていたでしょう。
どんな気分の「春」を過ごしましたか?
そして、暑くなり(今年は、暑かったですね)
どんな気分の「夏」を過ごしましたか?
何をおもい、何を感じていたでしょう。
そして「秋」がやってきます
実りの秋です。
この秋、何があったでしょうか。
何を感じ、どんなことを思い。
どんな気分で過ごしましたか?
そして、今。「冬」になりました。
どんな気分で過ごしていますか。
こうやって、1年間をまるーっと思い出してみてください。
いろんなことありましたね。
がんばってたり、しょんぼりしたり。
たのしかったり、うれしかったり。
もう一声、何か、やってみたかったり。
出来事も、思いも。たくさん。いろんなことがあったと思います。
そのなかで、1つ。
自分が気になってる気がかりがあるとしたら、何でしょうか。
なんとなく思い出されるのが「気がかり」。
何かはわからないけど、気分が落ち着かなくなるもの。
ふっと思い出された「気がかり」を1つ。選んでくださいね。
そうして選んだ、ひとつの気がかり。
それが、あなたが飛躍するための種。
気がかりとして、自分のエネルギーをきゅっと圧縮して、置いてあったもの。
気がかりは、こころにストレスを加えます。エネルギーを、その部分にちょいと残してあるってこと。
「ストレス」というと悪いものように感じるけれど
適度なストレスがあることで、人は何かに気づくことができます。
(何ごとも過剰はよろしくないけどね)
その気がかりが、あなたに何かを教えてくれているとしたら
どんなことを教えてくれていると思いますか?
―――
そんな目線で気がかりをみつめなおして。自分なりにその気がかりをほどき、意識や行動を選びなおせば。
来年、思いがけない飛躍を見ることになる。
試してみてくださいまし。
※この記事は、先日、お送りしたレターを再構築しました >レターの読者になるには、こちらよりご登録ください;https://tamurayoko.jp/entnewsletter
気がかりのなかにある種は、何を助けてくれるだろう。どんな花が咲くだろうね。
もしも。自分が思う以上に「気がかり」が大きく感じられたり、嫌な感じになるならば、そこには罪悪感が埋まっているのかもしれません。
愛のエネルギーをうまく外界へ変換できなくて、気がかりとしてのこった罪悪感は、芽吹きたいのに芽吹けない種のようなもの。
ほんとは、どんな風に愛したかったかなという目線で見たなら、元の「愛」のかたちにほぐしやすくなる。芽としていのちを始めるエネルギーへ戻ってゆく。
せっかくのこの世界。思いっきり楽しみたいよね。
たのしめるといいな。ふふふふふ。
どんな風にたのしもうか。どんな世界を生きていたい?
選んで進化していくそのヒントに「気がかり」も使ってみてくださいね。
それでは、また
田村洋子でした
***
自然体のじぶんをどう生きる? 「今」の流れをつかむには??
そのヒントにできそうな内容を月2~3回、レター配信しています
※個人セッションやプログラムの先行案内もレターから
◆ ニュースレターを購読する
感覚を開き、より自然に生きるじぶんになるセッション
>>田村洋子の【セッションを予約】する