昨夜、久しぶりに泣いた。悔しくて、悲しくて、泣いた。
小さな子供みたいに、布団の中にもぐりこんで、しくしくと泣いた。
それは、自分の作っているミニ講座の資料が、よくわからなくなってきたから。
泣いたって、資料がわかりやすく激変するわけではない。だから、泣いても仕方がないのだけれど、どうしても涙がこぼれてくる。
こんな資料では伝わらない。講座の練習を、あれほどしたつもりなのに、また資料を作り直しになるのかな。と自分を責めはじまる。
いつも、わたしのはなしたいことは相手に伝わらない。言葉の表面だけ、つるっとなでて。いいように変換して、違う意味に解釈されて……違うんだよ。それじゃないの。
わたしの嫌っている自分の登場だ。
ちきしょう、ちきしょう。と、あてもなくうなりながら、布団をかぶってしくしくと泣いているうちに眠ってしまい、気づいたら今朝だった。
起きたら、目のまわりはぽっこりと腫れあがり、人さまにはどうにも見せられないようすの顔。今日の個人セッションは昼前開始なので、保冷剤を手ぬぐいにくるんで目を冷やす。
ベランダで空を見上げて、深呼吸したら。少しご機嫌が戻って来た。
今のうちに、資料を作りなおそうか。
気分を入れ替えて、もう一度、やり直しだ。
そして、出来上がった資料を基に自己練習をやっているうちに、緊張して来た。
よく見せたい欲が出てきて「ちゃんとしよう」と思い始まる。
ちゃんとしていないと相手に伝わらない。
できるだけ感情の色は抜かなければならない。
と、自分で自分を息苦しくさせていく。「わたしの言葉は、人に伝わらない」という前提は、だいぶ、柔らかになって来た気はしているけれど、それでも。まだ何かのたびに顔を出す。
わたしの書いたこのブログや書いてきた小説(論文や研究報告書をのぞく)を読んだ印象を聞いたなら
「読まれると思っていないでしょう。伝わらないと信じているでしょう?」との評をいただくことが多い。そして「わかってもらうことを途中であきらめるでしょう?」と言われることもある。
わたしの心の根っこ、最後のさいごの部分には「伝わらない」が色濃く存在しているようす。
なぜ、伝わらないと思うのか。
結局、わたしは。誰かに受け入れられることを、心の根っこで信じていないのかもしれない。
(それと、自覚はしていないけれど)
幼い時分から、わたしが話す内容は大げさであるとか。嘘つきであるとか。気持ち悪いとか。言われて他人には聞いてもらえないと思っていたのが理由かもしれない(けれど、そうではないかもしれない)。
それでも。ゆっくりとこれまでのことを思い出してみたら……
わたしのはなしを聞いてくれる方の顔を、いくつも思い出せる。
わたしの存在を受け入れてくれる人も、おかげさまである。
おもしろがって、たのしんで、共に過ごす時間を持つ人の顔も、いくらか思い出せる。
だから、もういいんだよ。「伝わらない」と思わなくて。
そう自分に繰り返して言い聞かせてみるものの、「伝わらない」「受け入れられない」という感覚の存在が消えてなくなることはない。
なにかの拍子に「伝わらない気がする」と思い始まり、わたしの動きを重くする。
それでも、ひとつ。わたしが成長した点を挙げるとしたら。
「伝わらない」「受け入れられない」と泣いてしまう自分のことを、必要以上に責めなくなってきたことか。
だから、ね。もういい、大丈夫にしてしまえ。
「伝わらない気がするよ、どうしよう」
その気持ちを持っているんだよと、泣いたり緊張したりしながら。
やってみたいことには挑戦するし、無理だと泣き言をいって……でも、やってみる。
だから、今日のおひるに。ぼそっと泣き言。
土曜のミニ講座に向け、自己練習してたらちゃんとしなきゃ。と緊張してきた。(伝わらないってのがわたしのベースにあるみたい)
わたしのfacebookに投稿してみた。
そんな感じに、付き合っていくうちに。
ご機嫌も戻ってくる(ご機嫌に戻れる)とわかってきた。
「伝わらない」と思って、時々かなしくなってしまうのが、今の「わたし」なんだと知っている。
今は、それでいい(ことにする)。
そして夜。無事にミニ講座の資料完成。完成したら、いったん、気がすんだ。
あとは講座の当日、その時間をたのしむだけ!
夜に入って気づいたお客さまからの近況メールを読み、ほろっとしたおかげもあって、ちょっと肩の力が抜けた。今夜は、穏やかに眠れそう。
(近況メールをありがとうございました)
それでは、またね。
お告げ師でカウンセラー 田村洋子でした。
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