ばちっと切り替わらず、ぬるっと/いつの間にか、変わるから(時の記念日に考えた)

「きれいね~」と言いあっている間に、色の美しさに息をのんで。静かな中に、日が暮れた、いつぞやの夕方は、なんとも美しいグラデーションの時間だった。色も時間も、ぬるりと移り変わっていく。

自然は、ぬるっと。境なく変わる

自然界のなかは、こうやってぬるっと動いていくものがほとんどで。
今は、時計でカチコチと刻んでみることのできる「時間」も、実態はぬるっと、境目なくグラデーションのように動いている。

だから、はじめは「時間」の概念も、なかなか人の暮らしには根付きづらかったようで。6月10日は、時の記念日として、時間を考える日とされている。。

時の記念日が、時の記念日になったのは1920年。大正時代のこと。その頃、日本人は時間の概念に乏しいと他の国々から見られていたから、「”時間”にもっと興味を持って、時間を守っていこう」と、科学的な展示会など開かれたらしい※。
※参照:時の記念日の誕生(「時」展覧会) – 明石市立天文科学館(PDF)
(明石には日本標準時子午線がある)

それまで、江戸時代は1日12刻(こく。太陽が出ている間を6つに割って時をはかる)で、鐘の音などをとおし、ざっくりと時の流れを感じて暮らしてた。

それが、1日を24時間、〇時〇分のように示されることを理解し受け入れようとのよびかけがされはじめる大正時代。人々は、おそらく。急にこまかく数字で時間を刻まれて、時計を見て過ごしていく暮らしぶりにびっくりしたと思う。

そして、100年たって現代。暮らしの中には、「時間」がすっかりなじんでる。
時間は目に見えない、手でもつかめない。でも「時計」があることで、時間は目で見えるものになった。

とくに、デジタル時計。
かちかちと、数字が変わる様子が見える。数字で刻んで、時を数える。

この便利な感じがあるから、電車やバスにも乗れるし、人との待ち合わせも便利になった。

でも、たまには。
身体の中にある、数字では刻むことのできない「時」を感じる時間を持ちたい。

隙間から眺める。部分へじいっと意識を向ける。

時間そのものは見えないのに、時計があるから見えているように錯覚する。刻むように、ぱきっと変化があると感じてしまう。でも自然の変化はそうそう劇的には変わりづらい。

数字で刻めない「時」は、ぬるっと動く。いつの間にか、変わっていく。
どことどこに境目があるとか、区切りは存在していないから、ばちっと決めて、切り替わることはない。徐々に徐々に、変わってゆき、いつの間にか切り替わっている。

カレンダーをめくったら、突然、夏になった。ということがないように。
切り傷が、日をまたいだら突然、ぴたりとふさがった。ということがないように。

徐々に、季節は夏になっていくし
徐々に、傷はふさがっていく。

だから、ぬるっと動いている「時」を感じるために
自分の内にある血のめぐる感触と太陽の動きと。それらのすべてをひっくるめて意識してみたい。

おひさまが出ているな、とか。
風がだんだん、あたたかくなっているな、とか。
外が暗くなってきた、とか。

目で見て、身体の皮膚感触で知って。
そのうえで、時計で見る時間と自分の感覚とを重ねて、ひっくるめて時を感じる。

そうして過ごしていくと、自分自身の中に起きている揺らぎも、そういうものかと受け止めやすくなる。自分自身の感情のはじまりを感じるセンサーの精度が上がる。
と、わたしは感じている。

夕方の光に染まる。それぞれの花。

自分が変わりたいと願って、あれこれとチャレンジしてみているその時に。

「変わっていない」気がしてあせることもあるかもしれない。

けれど、きっと何かは「変わっている」。
あせりやら、不安やらが出てきて、うっかりと意識が「変わっていない自分」をみつめてしまっているだけだ。

ぬるっと、いつの間にか変わってきているから、今の自分とちょっと前の自分の違いをなかなか本人は気づきづらい。

だから、自分で確認するときには、この問いかけをして。探そうとして、みつけてみる。

もし、自分が変わったとしたら、どこだろうか?
3か月前の自分と比べて、いい感じになった部分はどこだろうか?

そうして、意識を「変わることのできた自分」へと向ける。
そうすると「変わっている」自分が、みつかる。


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田村 洋子

お告げ師でカウンセラー。活動地は東京、大阪、時々福岡。
心理学講師。エネルギーワーカー。
*より自然に「じぶんを生きる」ための、心と身体感覚をつなぐ個人セッション*潜在意識を見える形にするカードつかい*地球を暦や食や花で感じ、感じる身体をとおして「自分」を心を魂を知る
◆見えないものを見える形に◆笑顔ではなうた、おいしいごはん
・カウンセラー根本裕幸氏に師事

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