自分の中に「自分軸」ができてきたと感じ始めたら、次のステージに向かい始めている頃あい。次のステージだけでなく、その先の先をイメージできていると、自分自身がこの先「どうしたいか」を選びやすい。だから「幸せ」の感じとその形を考えてみてはどうかと思うのです。
>なんだか人生の断捨離、岐路にたたされているのかなと思います。
というときに、おたよりをくださったこと、嬉しいです。ありがとうございます。
*
OIさん、はじめまして。こんにちは。【ブログで相談】にいただいたご相談へのお返事です。
自分軸がしっかりしてきたと同時に、職場の色んな人達から攻撃されたり、友人付き合いに違和感を感じています。特に職場に関しては、とても居心地悪くなり、居場所はここじゃないのかなと感じるようになりました。
軸が確立してくると、人間関係・環境もガラッと変わってくるんでしょうか?
今、私は仕事に対する熱意も失い、ダラダラしています。行くたびに職場の雰囲気が悪く、毎日帰宅するとぐったりしています。職場から十数名から嫌われ、取引先、上司、同僚、部下からと嫌われています。陰口も直接耳にしたので、私こんなに嫌われてたんだ、と初めて知りました。それと同時に、支配的な人が近寄らなくなり、だいぶ楽になりました。
転職したくても、特になにかやりたいこともなくて…かといって今の職場に長くいたくないです。
自分はもう幸せになっていいと、感じるようになったので、それをもっと深く感じ取りたいです。なんだか人生の断捨離、岐路にたたされているのかなと思います。
モヤモヤっとした感じになってしまいましたが、よろしければコメント頂けると幸いです。よろしくお願い致します。
(OIさんからのご相談)
自分軸が確立したらどうなるか
さて。
>軸が確立してくると、人間関係・環境もガラッと変わってくるんでしょうか?
― ガラッと人間関係や環境が変わることもあるかもしれませんし、自分の受け止め方が変わることで人間関係や環境が違って感じられることもあるかもしれません。
わたしの場合は、今思うと「気づいたら変わっていた」といった印象です。
とはいえ。それは自分がはっきりと意識はしていないけれど、考え方や行動が変わった結果のように思います。
モノコトの受け止め方が以前とは変わることで、「まあいいか」と受け止められて気分が楽になったり。
これしかないような限定的視点から、あれもいいかなと別視点を持てるようになることで、選択の幅が拡がったり。
これまでとは違うやり方にしはじめたことで、つきあっていきたい人が変わり、結果的に人間関係が変わったり。
といった感じでした。
>居場所はここじゃないのかなと感じるようになりました。
そろそろ、今の場所からの卒業するときが来たのかもしれませんね。
(もし実際にお会いしてはなしを聞くならば、居心地の悪さについても教えていただきたいのですが。より幸せを感じることに焦点を当てるため、今回は触れずに先へ進ませていただきます)
自分の持っている概念を知る
自分がどう思っているのか。はっきりと意識しないけれど、自分がそれと決めているものが「概念(思い込み、考え方の癖)」です。
ここでは「居場所」と「転職」について、考えてみます。
「居場所」とは?
OIさんの次の居場所は、どんな場所だと思いますか?
それはきっと、OIさんが幸せを感じられる場所で、幸せを感じていくための場所。
「居場所」は、いろいろな場面で考えられます。
仕事をしているとき。家族と過ごすとき。趣味をしているとき。などなど。
だから、居場所をひとつだけに限る必要はありません。用途別にばらばらと複数の居場所がある人もいれば、家族や友人のなかに居場所が在れば十分な人もいます。人、それぞれ。
OIさんは、職場にも「居場所」を持っておきたくて、「転職」を考えているのでしょうか。
せっかく仕事をするなら、居心地よく働きたいですよね。
「転職」とは?
OIさんは「転職」にどういったイメージを持っていますか?
「やりたいことをするために、転職する」。確かに、そうなのですが、その意味はいくつもに分かれます。
・今とは違う職場に行くための「転職」
・より自分に合う働き方に近づくための「転職」
・自分のやりたいことを探すための「転職」
・今より、もっと楽しい働き方を選ぶための「転職」
……などなど。ぱっと思いつくだけでも、これくらい。
「転職」すると、OIさんはどうなると思っていますか。
どうなりたくて「転職」をしますか(転職をしたいですか)。
そして、それは転職しないと得られないものでしょうか(今の職場では得られないものでしょうか)。
このあたりをご自身で知っておくと、転職を具体的に考えやすくなるようにわたしは思っています。
「不安」は優先順を知るヒント
>転職したくても、特になにかやりたいこともなくて…かといって今の職場に長くいたくないです。
この部分、
「特になにかやりたいこともなくて(転職できない)」
「今の職場に長くいたくない(けれど、できない)」
と、今感じている不安について書かれているように、わたしには見えました。
「不安」の理由を知る
幽霊の正体見たり枯れ尾花。という言葉があります。
怖いと思っていると、白いススキ(枯れ尾花)も幽霊に見えてしまう。けれど、白く見えている「幽霊」も、正体がススキだとわかれば、怖くない。
不安な時は、その不安の正体を知る。不安になっている理由がわかれば怖くない。
だから、
何が「不安」か。自分で知る。
転職できない。
そう思っている理由は何でしょうか。
その理由は、どうすれば解決されると思いますか。
ひとつひとつ。自分が不安に思っていることを明らかにして、考えてみる。
それは本当に「不安」ですか
「不安」を必要以上に悪いものとしてとらえないことも大事かもしれない。
そもそも、それは問題になるものなのか(別視点で見たら、問題でないかもしれない)。
自分が大事にしたいと思っているモノコトが損なわれるような気がするから、不安が起こる。不安になっている理由には、自分が大切にしたいモノコトのヒントが詰まっている。
何を不安に感じているかを知れば、自分にとっての優先順が見えてくる。
そうして、不安をクリアにしていけば、行動に移しやすくなっていく。
他にも。
どういった選択をすれば、自分が「幸せ」でいられるか。考えてみる。
転職すると、どのようなよいこと(幸せなこと)がありそうですか。
転職すると、どうような不安が出て来そうですか。
もしかしたら、今の職場をあきらめたくないのかもしれません。だから、今の職場に居続けたときの「幸せ」についても考えてみる。
今の職場に居続けることで得られる、自分にとっての利点(幸せなこと)は何ですか。
今の職場に居続けることで、自分が辛いと感じるものは何ですか。
幸せとは、どんなもの?
>自分はもう幸せになっていいと、感じるようになったので、それをもっと深く感じ取りたいです。
とも書かれているので「幸せ」についても考えてみたい。
OIさんは
どういった感じを「幸せ」であると、とらえていますか?
「幸せ」は、どういった形をしていますか?
自分にとっての「幸せ」を感じる
自分が「幸せ」だと感じている時、どういった感覚でいるのか。想像してみてください。
どういった感覚を感じると「幸せ」ですか?
あったかな感じでしょうか。
ほわほわした感じでしょうか。
やわらかな感じでしょうか。
そうして思い浮かんだ感じを、日常でどのような時に感じているのか思い出してみてください。
その感じは、
どういうことをしている時に感じられますか?
そして、どういうことをしている時にどのような「幸せ」の感覚があったか、ノートやメモに記録してみてくださいね。
その記録を見返すと、あなたが「幸せ」である瞬間をパーツとして集めることができます。
ある程度集まったら、その全体を眺めてみます。
どういった時に「幸せ」だと感じていそうですか?
これをヒントにして、自分にとっての「幸せ」のピントを合わせていきます。
自分にとっての「幸せ」の形を知る
わたしにとって幸せとは〇〇である。
この〇〇にあてはまるものを、たくさん、ご自身で見つけてくださいね。
そして「〇〇」にあてはまるものをノートやメモに、是非、書き出してみてください。
ヒトの脳は、目で見える形にすると理解が進む(受け止めやすくなる)といった仕組みを持っています。だから、ノートやメモに書き出すことで、ご自身での理解が進みます。
「わたしにとって幸せとは〇〇である」という問いかけ方だと、壮大すぎてなかなか書けないかもしれません。だから、OIさんが何をやっていると幸せな気分でいられるか。何をやらないことで幸せな気分でいられるかを考えるほうが、より具体的に考えられるかもしれません。
わたしは〇〇をやりたい。
わたしは〇〇をやりたくない。
たくさん、たくさん書き出して、できれば20個、50個、100個とみつけてみてくださいね。
※じっくり取り組むなら、この本が参考になります。
【参考図書】つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法(著:根本 裕幸)
今すぐできることから「幸せ」にむかう
自分自身にとっての「幸せ」、やりたいこと/やりたくないことを書きだしたノートやメモを見て、今すぐにでもできることはありませんか?
もし、すぐにでもできることがあれば、やってみる。
*例えば、わたしの場合だと
・わたしにとって幸せは、毎日、自然に触れていること
という項目がありました。
今、街の中に住んでいて、なかなか自然に触れるのは難しい。けれど、今すぐできることはなんだろうなと考えてみました。
・毎朝、空を見る(大好きな林の中の景色を想像します)
・部屋の中に花を絶やさない(部屋の中に観葉植物の鉢植えを、机の横に花を置いてあります)
・駅に向かうとき、3つは植物を眺める
という風に、今すぐできることを試しています。
*
OIさんが書きだしてみた「幸せ」、やりたいこと/やりたくないことのリストを見て、今すぐできそうなものがあれば、その内容を工夫しながら試してみてくださいね。
そうすることで自分にとっての「幸せ」の感覚がつかみやすくなります。
書き出してみたけれど、ちょっと違うと違和感おぼえたら、また書き直せばいい。違うやり方を試してみるといい。
そんなふうに、試行錯誤して、少しずつ自分の望む「幸せ」に向かう。
そしてOIさんへ
OIさんと実際におはなししているときなら、こういったことを聞いてみたいと思ったことを中心に返事を書きました。質問が多めですね、ごめんなさい。
けれど、この質問について、ご自身で考えていくなら、より自信を持って「幸せ」に向かえるとわたしは思っています。もしOIさんがよければ、考えてみてくださいね。
もう幸せになっていい!!
OIさん自身が、ご自分に語りかけながら再発見していく「幸せ」は、どういった感じでどのような形なのでしょうか。
「幸せです」とOIさんが、いきいきと過ごしている様子を、またいつか。お知らせいただけたなら、わたしも幸せです。
これからよりいっそう、OIさんらしい幸せの中で生きていけますようにと願っています。
祈
追伸。わたしにとっての幸せは、日常の中で、少しずつかきあつめていくようなものでした。
どかんと大きな幸せをつかむと思っていたため、少し期待外れに思いましたが、それもまたおもしろい。OIさんは、どんな風に幸せを実感するのだろうかと、今からどきどきしています。
カウンセラー洋子のコーチングやカウンセリングでは、おはなしした最後に「おみくじ言葉」としてカードをひいています。同じように、こちらでもカードをひいてみました。こころのヒントになれば嬉しや。
★おみくじ言葉:カードからのメッセージ
「違和感」を感じたら「わたしはどうしたい?」といつも、自分に問い直す。自分が感じたものを大切にする。
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