人が持っているエネルギーは、おおよそ決まっている。
そのエネルギーを、どう使うか。
それは自分次第。
……そう聞くと、自分の意思をどこに向けるか。何をしたいと思って行動するかに目を向けがちだけれど。エネルギーは身体の維持にも使われている。
身体の維持に使われるエネルギーは、人の身体を取り巻いている環境によって変わってくる。
ストレスを受けている環境であれば、より多くのエネルギーが肉体の維持に使われる。
最近、ずいぶんと暑い。
暑い中で身体を動かし続けるならば、そのためのエネルギーは何もなかった時より多く使われる。
例えば。100のエネルギーがあって、通常30のエネルギーを肉体の維持に使っていたとする。
暑くなってきたから、とか。ストレスが多くかかる環境になったから、とか。
いつもと違う環境に人が置かれた時にも、いつものように身体を動かそうと肉体は頑張る。
そうなると、通常つかっていた30のエネルギーでは足りなくなって、35とか40とか。もしかしたら50とか。いつもより、多くのエネルギーを使って肉体を保とうとする。
そうなると、困ってくるのが肉体維持以外の部分に使う、余分のエネルギー。
余分のエネルギーを使って、人は暮らしている。
これから、ありたい姿を目指すのも余分のエネルギーを使っているし。今の出来事や昔のことを、こころに収めていくのにも、その余分のエネルギーを使っている。
普段は100-30=70を使えていた余分のエネルギーも。肉体の置かれている環境が大変になってくると随分と減ってくる。
……エネルギーが減ったなら。普段のように動けないのも、わかるよ、ね?
だから。
エネルギーを肉体維持に使っているだろうな。と思うとき(例えば、いつもと違う出来事があって心凹んだとか。暑くてやってらんないとか、いうとき)。
そんなときには、ただ肉体の維持に努める。
やりたいことができなくても、気にしない。
やりたいことは半分くらいできていれば、それで上等。
それくらいの気分で構えておく。
だって、今は。周りの環境がちょっと大変になってるから、しかたない。環境が通常に戻れば、やる気もそのうちに戻ってくる。だから、大丈夫。
人にとって、もっとも大切にされているエネルギーのかけ所は『生命の維持』だ。
それ以外の余分のエネルギーが、暮らしの色どりや魂の実現へと向かう。
無意識の部分で「肉体をいかに健やかなようすを保つか」、多くのエネルギーをむかわせているときは、意識の表でエネルギー不足を味わうのは仕方のないこと。やる気が無くなってくるのも、当たり前のこと。
エネルギーの割り振りは、ゆらりゆらりと。割合を変えながら、それでもいいように進んでる。
いずれ。環境が落ち着き、エネルギーの使い道が日常に戻る頃。
やる気も戻ってくる。
日常の習慣も戻ってくる。
だから、それまで。
のらっと過ごしながら、やる気が戻るその時を楽しみに待つ。
それくらいが、ちょうどいい。
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