まずは注意事項。友人にこのことを話してみたら「絶対に のろけでしかない」と言われた。微糖(と本人は思っている)ですが気をつけてお読みください。
—
最近、自宅でパートナーとのハグが足りていない。わたしは、そう思っている。
以前だと「夫に拒絶された」と悲しくなって、外におでかけしてきた。もう、私なんていらないんでしょ。すねてもいた。けれど。最近は、悲しむのもすねるのもやめた。あきらめ悪く、あの手この手で、夫にハグをしかけに行く。
数年前、(たぶん)流産をきっかけにスキンシップが消えてしまった我が家で、ハグの日を制定した。ハグの日は、週に2回。朝と寝る前に、ハグをすること!
ハグの日とは、ハグをする曜日や回数を夫婦の間で、ゴミ出しの曜日のように決めた日のこと。数年前のドラマ(逃げるは恥だが役に立つ。略して「逃げ恥」)でみかけた。ドラマで見たその時に、これいいねと導入をふたりで決めた(はず)。
ハグの日を決めてから、ハグしづらくなっていた気持ちが、薄らいだ。決まり事なんだからと言い訳しながら、ハグをしやすくなった。
ハグに慣れたあたりで、「一日30秒、ハグをするとストレス解消に良い」からと。ストレス解消を言い訳に、寝る前にハグをするようになっていた。一度、消えたハグを取り戻した。
取り戻したはずのハグが、またいつの間にか消えた。ハグの日が消え、寝る前30秒のハグも消えた。……またハグが消えたなら、またまた、取り戻せばいいじゃない?
およそ1年前から、ハグを取り戻そうとあれこれ試している。夫とハグをしようと、そろそろと近づいてみる。「もうスキンシップはいらないよ」と、夫につきはなされても、あきらめ悪く。何度もハグを試みる。
まずは朝。あいさつをしながら、「おはよう」のハグだ。正面からハグできなくても気にしない。とりあえず、背中や脇からハグを仕掛ける。うまくひっついたら、ハグしたままで「おはよう」のあいさつ。
行ってらっしゃい/行ってきますのときにも、ハグをあきらめない。寝る前にも「おやすみなさい」を伝えに行って、そのままハグをしかけにいく。
とりあえず、有無を言わさずハグを仕掛ける。正面きってのハグは難しかった。けれど、はじめは背中よりだったハグも、1年かけて少しずつ。正面に近い位置まで帰ってきた。
ところが、夫も学習したのか。今、ハグを求めると、新しい遊び(?)の様相を呈している。
わたしが夫にハグをしに行くと、まるで、大型犬が飼い主に飛びついていくような感じ。夫の正面やや脇から、ハグをしに行く。それだけ聞くと、ほほえましく思える。でも、わたしはは真剣だ。ゆだんすると、夫にやられる。
ハグをされたくない夫は、指を固くしてわき腹を刺してくる。がっしりと、頭から首元を抑え込まれて身動き取れなくなることもある。まるで、新手の格闘技のよう。
まあ、それはそれで楽しいから、いいか。とも思うけれど、普通に、おとなしくハグをしたい気持ちはあるわけで……
夫よ。恥ずかしがらずに、とっととハグしよう。そうすれば、格闘技しなくていい。一瞬ですむのに。
【ハグについて。まとめ】
- ハグを30秒くらいすると、ストレス軽減効果がある
- ハグの日など、夫婦で決めごと作る(言い訳つくる)とハグを取り戻しやすくなる
- 正面切ってのハグにこだわらない。じんわりと日数をかけて慣れていく
- ハグの雰囲気にこだわらない。とにかく接触を増やす
そんなこんなで、じわじわと。スキンシップ?は戻りつつある我が家。けれど、ハグができる日まで、まだ時間はかかりそうだ。説得工作とちょっかい出しは続く。
⇒ ちなみに「逃げ恥」は、 就職という意味での結婚(契約結婚)をした夫婦の日常を描いたドラマ作品。夫婦となっていく心のうつりかわり、お互いの人間関係を楽しく描かれていた 。夫婦役は、星野源さんと新垣結衣さん。はじめは契約夫婦から恋人どおしへと少しずつ、ふたりの距離感が変わってくるのがかわいらしかった。 原作はコミックになっている。こっちも好き )
▼ 我が家は契約結婚? いえ、更新制の結婚です。
▽ 弟子仲間の春野さん夫婦のスキンシップ事情