花が咲いたから。風が気持ちよくなってきたから。
……といろいろな理由をみつけて「春」の気持ちよさを感じて来た。
「気持がいい」感覚を味わうのは、自分の持っている身体を今の季節になじませていくため。季節の動きと身体の動きをあわせておくと、心や内にある気配の揺らぎとを自覚しやすいし、受け止めやすくなる。
心と身体のリズムを重ねるといったはなしをすると、決まって瞑想やマインドフルネスが話題に上がる。そして、「瞑想やマインドフルネスを暮らしに取り入れたいけれど、よくわからない」とのおはなしも聞く。
でも、みんな、日常の中で「瞑想」も「マインドフルネス(のようなこと)」もやっているの。
ただ、何と名をつけて扱うか。それだけの違い。
歩くことだって「瞑想」。
じぶんの「気持ちいい」と感じるリズムに、足の動きや腕の振りを重ねて。ちゃきちゃき、てくてく。リズムをとりながら歩く。
その腕や足の動きに、呼吸を合わせて。
身体が呼吸していて、呼吸している身体がリズムを持って歩いていることを自覚しながら歩いていく。
そうするうちに、身体の中に意識とエネルギーとが戻ってくる。
*
もっと「気持よい」感触を味わうなら、おひさまの下で。空の広さをぐうんと眺めてみる。そして深呼吸する。
思いっ切り、走ってみる。
とんとんとスキップしてみる。
そして、笑う。大きな声を出せれば、なおたのしくなる。
身体を動かした後には、日影に移動して。皮膚で風やおひさまを感じながら、深呼吸する。
ゆっくりゆっくり。風の流れる速さにあわせるように、じぶんの身体をのばしたり縮めたり。ゆらゆらと動いてみる。
そして、ゆるっと。足の裏を地面につけて、立つ。
目を閉じる。皮膚や耳へと意識を向ける。
風の音 草のにおい 木の流れ……
皮膚や耳に届いてくる全てを、身体の骨に染み込ませていく。
骨に世界が染みてきたかなと、自分が感じた頃に。ふうっと細く息を吐いて、2度3度と深呼吸する。
身体が世界と重なる
自分が身体の中へ戻ってくる
その感触を感じたところで、すうっと目を開けて
そして
じぶんを、また始める。
気持のよい景色の中で、深呼吸したり歩いたり。すると心のエネルギーが戻ってくる。じぶんを過ごしやすくなる。
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