もうすぐ春分になる。
冬の間はひかえめに過ごしてきたおひさまも、その強さを取り戻してきて、いよいよ昼と夜の長さが同じ長さになるのが春分。
ちょっと不思議な話を……
春分のあたりから、人のまとう気配が変わり始まる(ことが多いように思う)。
どこかで何かを、スタートし始めたような、そわそわした感じが見えたり。
はじまりに焦り始まるというか、結果を焦ってきゅうっと凝る感じだったり。
ひとつのことを終えて、力抜ける人もいる、これは卒業の感じかもしれない。
なんとなくだけれど、季節と人のようすは重なることが多い。種をまく様子を想像したなら、わかりやすいかもしれない。
年が明けてから立春までに。種をじっくり選びとり。
立春から春分までに。種をまく場所を選んで、水をやりはじめ。
春分のころから、ぽっちりと小さな芽が顔をのぞかせる。
だから今はちょうど、まいた種が芽吹いて、その芽が見え始める頃合い。
じぶんが、どんな種をまいたか。種をまこうとしたか。
これから、どんな花を咲かせようとしているか。
種の育て方に心が向く季節がやってくる。
ここまで、なんかうまくいかなかったとか。失敗したなとか。なんかちょっと違うとか。
また仕切り直したい感じになってることがあるかもしれない。
ここまで、思っていたようにやれてきて。でも、もうちょっと、いい感じにしてみたい欲が出て来るかもしれない。
でも、それはどちらでもよくて。
いずれ、その先へまとまって。どんな自分であっても。大丈夫になる。
何のために、それを育てているか。
そのことを、覚えておく。何度も、自分に確認する。
……不思議はなし、おわり。
*
そして春分のこと。
春分は、1週間あるお彼岸の中日(ちゅうじつ)にあたる。
お彼岸は、「あっちの世界がこちらに近づく期間だ」とか。「お墓参りの時期だ」とか。「それより、卒業シーズンだ」とか。
人の暮らしによって、あれこれと思うことはあるけれど、それでも。季節を刻むめやすとしてある日であるには違いない。
西洋占星術でも、はじまりの日となる春分。それは、12の星座の最初となるおひつじ座がはじまる日にあたるから。
(最近は「宇宙元旦」と呼ばれることもあるけど、わたしはなんとなく、ぴんとこない。元旦は、年のはじまりの日の朝を指す言葉。年のはじまりの日をさすなら元日だとおもうのに、宇宙元旦は聞いても宇宙元日は聞いたことがない。不思議だ)
さて。年がはじまるときに、気分改まるように感じるのは人の常。
わたしたちの暮らしの中に、年のはじまりはいくつあるだろう。
まずは「1月1日」。
日常、会社や学校などで使われるカレンダーで、1年がはじまる日。
次は、立春。この日からが「春のはじまり」とされている。昔、春が始まる日から1年を数えていた(あるいは、1年を数え始める日を春とした)ので、立春も1年のはじまりになる。
旧暦で数える旧正月もある。新月の日を旧暦のついたちとして数えた時の、1月1日にあたる日。
その次が、春分。おひつじ座のはじまりの日だ。それを「宇宙元旦」という言葉にするのはちょっと微妙なここちするけれど、それでも。「春」を肌感覚で実感し始める時期だから、1年のはじまりと数えるのもわかる気がする。
年度のはじまりである4月も1年のはじまり。
この、いくつもの「年のはじまり」に、人は自分自身と約束をする。
今年は〇〇をする、とか。~~になる、とか。
その約束の数は、人の数だけ重なって。ここから「はじまる」といった空気が人の世界に広がる。
そうしたときに「春分」は、大きな力を持つ。
「動く」をその中に秘めているから。
口約束や計画の中にしかなかった約束ごとを、実行し形にしはじめる。
はじまりの時間が来る。
だから、しばらく感じていたかもしれない不調も、違和感も。
動く!はじめる!といった自分のエネルギーで振り落としたり、焼き切ったり。
そして、平らに軽く、進んで、はじめる。
お告げ師 田村洋子でした。
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