つい先日、身体の使い方の専門家さんと会う機会があって、あれやこれやとおはなししてきた。「最近、暑いよね」と季節のごあいさつからはじまり、近況おはなしをするはずが、いつの間にか夏の過ごし方のはなしへ。
そのときに身体を維持しているエネルギーそのものである「基礎代謝」の話題になったのだけれど、それがまあ、なんとも。おもしろかったし、知っているとええ感じをつくりやすくなるので、皆にも知っといてもらいたいなと、で。シェアしてみる。
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基礎代謝というのは、心臓を動かしていたり体温を保ってくれていたりする、人が生物として生きていくために使われている基本的なエネルギーのこと。
この、基礎代謝。冬よりも夏の方が５～１０パーセントくらい少なくて済むらしい。体温を保つために必要になるエネルギーの分、夏の方が、身体的には省エネになってるのだそう。
それなのに「夏は、心に回せるエネルギーは少な目になる」というのは、どうして？ってご質問頂いた。
（確かに、先日。わたしはこんな風に書いた）
夏は、暑いので生命力の維持にうんとエネルギーがつかわれる。心に回せるエネルギーは少な目。だから省エネモードで動くことになる。
「意味があるかどうかは、後からついてくる。」より
これは、ひとことでいうなら「暑いから」。うまく睡眠がとれなくなるのが大きな理由だと、わたしは感じてる。
睡眠は、こころ（意識など）の整とんをしてくれる時間でもあり、肉体の修復のための時間でもある。その睡眠が減ってくるとこころの余力が減ってくる。身体の修復の時間をとるために、細切れ時間が”ぼんやり”にあてられはじめるから、エネルギー的な立ち上がりがゆるやかなままで、最高状態をつくりづらい。
睡眠だいじに。なのだ。
睡眠は、こころも身体も整とんしてくれる。こころの部分だけの整とんは、瞑想を取り入れることである程度は補えるかもしれない。でも、身体は睡眠、特にだいじ。
けれど、たのしく過ごしたい、おもしろいことをやってみたい。って思うから、動きたくなるものまた事実。睡眠だけでは、人の暮らしの質を最高にまでもってゆけない。（バランスをとるって、大事。このバランスも動きながらとってゆきたい）
だから、夏は省エネに動く。ここぞ！とピンポイントに選んで、自分のやりたいものにエネルギーを注ぐ。
ピンポイントに選ぶ。それを難しく思う方もいるかもしれない。
でも、ピンポイントに選ぶというのは、自分の意識が向かう方向を決めるってこと。意識を向ける束が太いのか細いのかは、その時々の選び方次第。
……だと、あまりにも不親切な説明っぽいので、説明の例を入れてみる。
例えば。足を動かして、歩いていくとき。
選ぶのは「歩く」という動作そのものをすると決めることだ。
ピンポイントに選ぶというのは、「歩いて、どっちの方向へ向かうか。選んだ方向に何があるのか。何を目的として歩くのか」という風。
もっと細かくピンポイントに絞って選ぶなら、「一歩ずつ、足を動かす」その足の動きまでイメージをしていくことかもしれない。
そう思うと、人はいつも何度も、何かを選べているとわかる。しかも、ピンポイントに選んでいる。
人それぞれ、その時の意識の向け方、想像力の詳細さによって、ピンポイントの意識が向くその束の絞り方が変わってくる。違っているのは、そのピンポイントの精度だけ。
だから、選べてないことにしない。
自分が選べているし、選んでいるってことを、知っておく。
（自分で選んでいるんだから、自分で選び直せる。自分から、自分の世界を変えて行ける）
そして、難しいとは、思いすぎない。
難しいと思うと、「今」の自分が選んでいるものを、あいまいなままに放っておきたくなり、手に取るのをやめてしまいがち。難しいものを、さらに難しく複雑に変えてしまいがちになる。
モノコトは、自分が思うよりも、もっと単純でシンプルで、そっけない。
で、夏。省エネに動くならば、意識を向ける束を細くしたい。細やかに、鮮やかに、リアルに、創造していきたい。
身体も、意識の向け方をちょっと変えただけで動きが変わる。
こころも同じ。
こころを、どちらに/何に向けるのか。自分自身で、よく知り、くっきりと思い描こうと、試行錯誤してみる。
それだけでも、ずいぶん、意識の向く先が細くなる。思い描く範囲を狭く、でも詳しくすればするほど、省エネ。
それだけで、姿勢が変わるよ。今のじぶんがまだやれるってことも、見えてくる。
夢がかなった、その先の世界がちらりと見えてくる。
空が一段、高くなり、自分のいる世界がまた広く鮮やかに変わりはじめる。
……そのためにも、省エネ。
睡眠だいじに。意識を細くするだけの余力を創る。
自分の意識の向きを選んで、自分にとっての最適な範囲へ意識を絞り込んで過ごす。
今、いちばん、気にかかってる夢かなとおもうものに絞って、創造してみる。
これぞ、わたしの最高！ってビジョンひとつだけに決めてみる。仮にでもいいから決めて、妄想創造してみるのが、夏のビジョンの描きかた。
それでは、またね
田村洋子でした
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