二十四節気という日本の季節を表す暦の中で、今日から小満がはじまる。
みどりが芽吹いて、これからいよいよ育ち始める。大きくなっていくための気配が満ちてくる季節。
春が来て、元号が変わって。お正月のように、気分の区切りが繰り返しやってきたこの5月。
大きく祝って、中の力が外に向けて広がり始める時期が来た。
はじまりのまえには、冬。一度、静まり止まるときがある。
止まっていると感じられるときは、怖い気持ちがわいたり不安だったり。
でも、どことなく安心があったりもする。
そして、動き始める、春。育ってゆく夏。
動き始める不安。
流れの中にいると気づいたときのおどろき。
流れのとちゅう、流れの先にあるものへのあこがれ、希望。
いろいろな気持ちが交じって、そだってゆく活動的な気配の中でうごく。
そんな季節なのだから、五月病もしかたない。
気分が落ちることがあっても、そのようなかんじ。大丈夫。
流れに驚いているだけ。急に動き始めている景色に、少し不安を感じてるだけ。
流れているときは流れの速さで。動いてみると、意外と面白くなる。
夏のさかりに、きっと。なにか、みつけているものがある。
だから、今は。
いま、もっている気持ちをながめておく。
無理に動こうとしない。ながめておく。
無理に止まろうとしない。ながめておく。
世界の中で、うごいていくままに。 育ちゆくことを楽しみに。