ご相談◆友達以上恋人未満だった彼女とのこと。への返事

自分の中で育った気持ちは、他の人の意見によってすぐ切り替わるわけではない。だから、自分の気持ちを自分で知って、ぎりぎりまで好きでいていいのではないかと、思うのです。

ブログで相談】にいただいたご相談へのお返事です。

バイトの後輩の女の子とゲームしたりと友達以上恋人未満のような関係になりました。
その頃はまだ会えてました。
夏休み、自分も就活でバイト先に行かなくなり、LINEもやり取りが続かなくて嫌われたと思い始め、執着してしつこくLINEしてしまいました(自分では気づいてない)。
勉強の息抜きが彼女とのLINEであり、自分のことしか考えてませんでした。
距離を置きたいと言われ、よく分からず会えないからLINEした等と言いました。

最終的に彼女に「大切な人です」と送りました。
この時好きという感情があったかは半信半疑でしたが、仲良くしたいとは思ってました。彼女はその言葉を好意と受け止めたようです。
LINEがしつこいという実感はありませんでした。

それからまた時間を置き、自分も会えなくて寂しくなるほど好きでしたと伝えました。
当然振られ失恋です。
終いにはあんまり話したくないとも言われ、信頼や仲の良い後輩というのも全て失いました。

バイトも3年続けたため、辞めたくない思いもあります。その子のことは今でも好きです。でも、自分の気持ちは置いといてその子と他の人みたいに普通に話せなくなったことが悲しいです。お付き合いとは望まないからあと1年彼女の側にいることはおかしいでしょうか?

バイトを変えたら新しい出会いがあり、その方が自分のためなのかなとも思ったりしてます。でも中々決断できません。彼女への想い自分の想いにも向き合ってきたつもりですが、ポジティブに考えることが難しいです。彼女とまた話せるようになるのが1番ですがそれが難しいのはよく分かってます。そして、自分のしたことも今は受け止めています。

すべての問題は自作自演、本当にその通りだなと思っています。その子が以前なら自分にかけてくれてた言葉を他の人にかけてたり、仲良く話してるのを見ると心がざわつき、嫌な気持ちがします。

彼女とは直近数回会いましたが、会話してません。バイト先は暫くまたお休みし、フェードアウトも視野に考えています。
前なら会えて嬉しかったのに、今では会っても苦しく、悲しく寂しい気持ちになります。こうなってしまったことが悲しいです。正直こんなにしんどいとは思ってなかったです。彼女にこだわってるわけではないですが、11月に振られたのですが、バイト先を辞める決心もつかないまま今に至ります。彼女の話したくないという気持ちは苦しいですが尊重したつもりです。

(株さんからのご相談)
※ご相談文に改行加筆などさせていただきました、ご了承ください

株さん、初めまして。こんにちは。失恋のこと、自分自身のこと、思い出しながら時系列に沿って文章にして送ってくださり、ありがとうございます。

さて、結論から。

株さんのご相談にあった質問への、わたしなりの答えから書きます。

> お付き合いとは望まないからあと1年彼女の側にいることはおかしいでしょうか?

― いいえ。おかしくないのではないか、とわたしは考えます。
それというのも、株さんは「まだ、とっても彼女さんのことが好き」だというように、私には感じられたから。

> 彼女とまた話せるようになるのが1番ですが

と株さんご自身も書いているように、彼女とまた話ができるようになりたいと株さんは望んでいるのではないでしょうか。

失恋を実感した相手ともう一度、話ができるようになるには?
どうすればいいか。

- また「初めまして」から積み上げるしかない。そう、わたしは考えています。
初対面の方と友人になっていくみたいにして、少しずつ友人に戻るしかないのではないかと思うのです。

どうやって友人になったかな。

株さんが、誰かと友人になるとき、どうしていたかなと思い出してほしいのです。

誰かと友達になるとき。はじめは、会釈くらいの軽いあいさつをこちらからします。そうすると、向こうも会釈を返してくれたりして、回数を重ねるにつれて言葉は交わさないまでも顔見知りになってきます。そして顔見知りになったら、声をかけてあいさつをしたり。たまに、立ち止まって短い会話をしたり、複数人の友人たちと話をしたりするうちに、ちょっとずつ心の距離を縮めていきます。……おそらく、こういう風に友人になっていくのではないでしょうか。

株さんと彼女は失恋をきっかけに、顔見知りくらいまで心の距離が離れてしまっているかもしれません。

だから、もう一度、話をするなら、顔見知りくらいの関係性からやり直す必要があるのではないかと、私は思うのです。

時間は薬

株さんが失恋をポジティブに思えるようになったとしても、彼女と「友達以上恋人未満」の関係(失恋前のような関係)にまで、突然、戻れるわけではありません。

関係性をやりなおすには時間がかかります。
「彼女とまた話せるようになる」には、時間がかかると自覚したうえで、株さんが彼女との関係を作り直していくことはできるのではないか。
わたしは、そう考えます。

というのも、私自身が失恋した相手と数年かけて友人になりなおした経験があるから。数年かけて友人に戻りましたが、彼も私も恋人になることはなく、「古い友人」といった関係が今も続いています(年に2~3度メールでやりとりがあるくらい)。

もう私は彼に失恋したことなど、うっかり忘れていましたが、株さんへ返事を書いている時、ふと思い出しました。それくらい遠い記憶になっています。けれど、あのときのことを思い出すと、失恋してとてもつらかったけれどとっても懐かしい、あったかな気持ちです。

失恋の一番の薬は「時間」ではないかと私は思うのです。「時間」がたつにつれ、咲ききった花がドライフラワーに姿を変えるみたいに、失恋の感情からも痛みが抜けていく。

だから、「ポジティブに考えることが難しい」と株さんが感じている今は、まだ「彼女のことが好きだな」と感じ続けていてもいいのではないでしょうか。生々しいすり傷切り傷が、魔法を使ったみたいに突然、きれいに消えてしまうことはありません。時間がたつにつれ、ゆっくりと傷はいえていきます。だからそのうち、失恋の痛みも薄れていく。

株さんはあったかで懐深い人

「『愛』は向かう先を無くした時、『痛み』に変わる」し、「人は愛したい生き物である」といった言葉があります。

>今では会っても苦しく、悲しく寂しい気持ちになります。こうなってしまったことが悲しいです。正直こんなにしんどいとは思ってなかったです。

これほどの痛みを感じる株さんは、とっても愛情深い人だということ。誰かを深く愛する力を持った、素敵な方だなと、わたしは感じました。

> 彼女の話したくないという気持ちは苦しいですが尊重したつもりです。

彼女の気持ちを尊重しようとする姿も、株さんの懐の深さを感じさせる部分。彼女の気持ちを尊重できるだけの、成熟さをもった株さん。それは人間的な深い魅力のひとつとして表に出る時が来ます。

だから、今はまだ。「ポジティブに考えることが難しい」ままでいい。

彼女を好きな自分を「無理に」止めない

なんとかポジティブに考えなくては。
そう思えば思うほど、ポジティブに考えるのは難しくなります。

これは「酸っぱいレモン」理論みたいなもの。

「酸っぱいレモンを想像しないでくださいね」と言われたら、頭のなかに「酸っぱいレモン」が思い浮かんで、口の中にだ液がたまるのに似ています。

考えてはいけないと思えば思うほど、そのことに意識が向いてしまうのはヒトの脳のしくみの上で仕方がないことです。「ポジティブに考えることが難しい」けど、なんとかしなきゃと思うと、ポジティブに考えるのはまずます難しくなります。

失恋をポジティブに考えるのが難しいなら、彼女を好きな自分をもう一度思い出してみる。自分の感情に目を向ける作戦です。彼女を好きだという株さん自身のことを、株さんがもっと知ってあげるのはどうでしょうか。

失恋の時は、つい行動面の反省をしがちになる。
「あの時、○○をしてしまったから嫌われたのでは」とか。
「あの時、△△をしておけばよかった」とか。
つい、自分の行動を振り返って反省しがちになります。

でも、行動ではなくて感情に目を向けてみたいのです。「感情に目を向ける」というのは、形容詞の表現をみつけてみるということ。感情を思うことで、心が整理されてくるように私は思います。

自分の恋を知る、愛し方を知る

「あの時、彼女と話して嬉しかったな」とか。
「あの時、彼女が△△できれいだったな」とか。
彼女と過ごした時間の中のことを、形容詞で表現できるように。たくさん振り返ってみてください。

できれば、ノートやスマホのメモ機能などつかって、文字にして目で見えるようにすると効果的です。20個30個、彼女と過ごした時間で株さんが感じたことを書き出してみてください

そうすると、彼女と過ごしていた時間軸の中の株さんの気持ちが、今ここにいる株さんの気持ちと重なりやすくなります。それに、株さんがいかに彼女を好きだったのか、人のどういった部分を愛おしく感じるのか、自分自身で確認できる時間にもなります。

自分自身が納得のいくまで感情を実感すると、気持が昇華されます。今持っている失恋の気持ちに、何らかの決着を見つけやすくなるのです。そして、次に恋をするときのヒントがみつかります。

次に恋をする相手は、彼女かもしれないし、他の誰かかもしれない。
今の時点ではわからないけれど、また次が必ずある。

感情と行動を分けて考える

彼女との関係、恋のはなし、バイト先をどこにするか問題。
これらの関係はあるけれど、それぞれで考えた方が、自分自身でどうしたいかがわかりやすくなる。

だから、ばらばらに。分けて考えてみることにしてはどうでしょう。

まずは、彼女への気持ちのこと。自分の持っている感情を、ネガティブなものもポジティブなものも、どちらも知ったうえで考える。

彼女との関係をどうしたい?
ここでは、まず。うまくいくか、いかないかは別にして、株さん自身の気持ちを優先して自覚してください。そのうえで、どうしようかと実際の行動を考える。

自分の感情を確認してから、彼女との関係をどうしたいか、今の自分に何ができるかを考える。

それから、バイト先をどうしたいかと考える。
そうすると感情に沿う行動を、株さん自身で選びやすくなるのではないか。そうわたしは考えます。

株さんへのメッセージ

株さんはとてもやさしくて、愛情深い、とても素敵な方だからこそ、彼女を大切に思っている気持ちと、前向きでありたい理知的な自分自身とのあいだで、ちょっとだけ板挟みみたいになっているのかな、と感じました。

恋する気持ちを自分の思う通りにうごかすことは、難しいと私は考えています。
恋には、気づいたらふわっと落ちるものだから、自分で望んで恋に落ちないようにすることはできないし。
失恋も突然のようにやってくるから、やっぱり自分の思い通りにはできず、かなしくて心が痛いです(それが何度目の失恋であったとしても)。

それでも、また誰かを好きになる。誰かを好きになって、一緒にいた時間はかけがえのないものです。たのしかったことを思い出せば、心があったかくなれます。

だから、株さんも。彼女と過ごしたたのしかった時間と、その時の自分自身のことを大切に記憶の中にしまっていけたらいいなと、思ったのです。そのためには、ぎりぎりまで彼女を好きな株さんでいてもいいのでは、と私は思います。

そうして、株さん自身の気持ちが納得したら、彼女との時間は痛みはあってもあたたかな記憶になる。また素敵な恋ができますようにと願っています。

春を迎える用意はできている

カウンセラー洋子のコーチングやカウンセリングでは、おはなしした最後に「おみくじ言葉」としてカードをひいています。同じように、こちらでもカードをひいてみました。こころのヒントになれば嬉しや。

★おみくじ言葉:カードからのメッセージ

自分がどうしたいか。本当は、自分自身がよく知っている。「正解な行動」「一般には〇〇だ」みたいな、他から持ってきた基準はまず脇に置いて、「自分がどうしたいか」を自分が知る。そうすると「どのように行動するか」もおのずと決まる。

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田村 洋子

”気配は答え。気配は本物。
気配を感じて、じぶんを生きる。”
*自分の才能や可能性を最大限に発揮するためのプログラム提供
●魂振=意識の周波数を上げる実践のマニア*瞑想と呼吸実践が日課

活動理念:
●見えないものを見える形に ◆笑顔ではなうた、おいしいごはん #じぶんを生きる 自然に生きる

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