全てを出すと、整う。(クローゼットの中も、心の中も)

気がついたら、いきなり秋のまんなかに居た。
半そでやノースリーブで過ごしていたわたしは、大慌てで長そでのシャツを出す。半年くらいの間、収納ケースにたたんだままで納まっていた服は、少しくったり。シャツもまだ目覚めていないみたい。今日着るつもりの長そでのシャツ1枚だけにアイロンを当て、しわをのばす。

せっかく収納ケースを開いたので、半年おやすみしていた長そで達を全て取り出す。暑い季節に着ていた半そでの服と、これから涼しく寒くなってき始める長そでの服が、もさもさと集まる。その見た目に圧倒され、とりあえず放置。クローゼットの周りは満員。

今日、着る服を手にしたからまあいいか。
 とはいうものの、クローゼット周りのもさもさは、おりに触れて目に入る。リモートワークで自宅の机周りにいるから、くるっと席を立つたび、もさもさ積み重なった服たちと目が合うような心地する。

仕方がない。ちょっとだけ、整えようか。

ハンガーに必要なものはかけて、畳んでしまいこむものをざっとしまう。とりあえず、目につくところだけを、ちょこちょこと片づけてみたけれど、どうにもおさまりが悪い。

結局、クローゼットの中にある服、ハンガーにかけてあるものも、畳んであったものも。収納ケースにしまってあったものも。全てを、部屋の中に出してしまう。服を整えようかと思った時よりも、もさもさの山は大きく高くなる。混沌としたありさまになった。

全てを出し切って、空っぽにしたクローゼットと収納ケース。そこに、ひとつひとつ確認しながらしまいこんでいく。アイロンをかけたり、たたみなおしたり。これからも必要とするものと、もう大丈夫なもの(いらないもの)を分けながら、改めてしまっていく。

そうしたら、クローゼット付近もすっきり。自分の気持ちもすっきりとなった。そのおかげか、夕方の作業は多めにがんばれた気になった。

もさもさと荒れているときには、ひどく荒れている部分だけを整えようとしても、すっきりとは片づかないみたい。

一度、空っぽにする勢いで、なかに在るもの全てを出してしまって。
出したものを並べて、全体を見渡して。
それから整えるほうが、最終的にはすっきりとおさまる。

これ、気持ちの整理でも、似ている。

もやもやとした気持ちの、もやもや部分だけを整えようとしても、手がかかる。解決策などないままに、もやもや気分を全て吐き出すくらいの気分でいたほうが、最後にはすっきりするように、わたしは感じている。

すっきり、はじめたい。

さてさて。今の、わたしのもやもやは「やる気」を続けづらいこと。やりたいことが多すぎる気がして、なかなか手が進まないこと……まだまだ、出てくるよ。
一度、このもやもや達。ノートに書いて並べて、書ききって。心のもやもや全体を見渡したなら。クローゼットの中をすっきりできたみたいに、気もちすっきりできるかな、どうかな。

眠る前に、ぐりぐりと。ノートに気がかり、もやもやを吐き出してから眠ろうか。そうしたら、きっと。目覚めた時には、すっきりと、あしたがはじまる。

一度、空っぽにする勢いで、なかに在るもの全てを出してしまって。
出したものを並べて。
全体を知ってから整えると、最終的にはすっきりとおさまる。

 

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田村 洋子

”気配は答え。気配は本物。
気配を感じて、じぶんを生きる。”
*自分の才能や可能性を最大限に発揮するためのプログラム提供
●魂振=意識の周波数を上げる実践のマニア*瞑想と呼吸実践が日課

活動理念:
●見えないものを見える形に ◆笑顔ではなうた、おいしいごはん #じぶんを生きる 自然に生きる

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