「愛する」は、愛のはじまり。
わたしが愛している。
わたしが、あなたを愛する。そんな、わたしの様子を伝えるならば「わたしは愛している」と表現できる。
主語は「わたし」。自分が、自分の外にあるヒトやモノコトを愛しているから、愛しているの。わたしから外へ向けてはたらきかけている愛。
で。もう少し「愛している」ことに余力ができたなら、「わたしを愛させてあげる」ことを意識できるようになる。
わたしが愛させてあげる。
愛させてあげるには、外の世界がわたしを愛しやすいように、わたしを表現することがいる。わたしがどういう形でどんなモノコト思うのか、旗を立てる。そうしたら、外の世界のヒトやモノコトは、その旗を見て安心した状態で愛することができる。
だって、あなたもわたしも。真っ黒で中が見えない箱を、いきなり買ったりしないと思うの。(もしかしたら、中が見えないところにおもしろさを感じて買うことはあるかもしれないけど)
わたしという黒い箱の中が、外からも箱を開けずにわかるようラベルをつける。そのラベルに書く内容の細かさやデザインを表現することは、わたしが愛させてあげるための工夫のひとつ。
そうなってくると、わたしがわたしをよく知っておく必要も出てくる。
わたしが好きな自分の姿はラベルに書きやすい。こんないいとこありますよ、と言うのはいいやすいから。でもなかなか。苦手としている自分の姿は表現しづらい。苦手な自分をまっすぐ見るのには勇気がいるかもしれない。
このとき。愛の向かう向きは、自分の内側をいったん向くことになる。わたしという存在の内へ向かう愛があるから、「愛させてあげる」につながっていく。
こうして、自分の内側と自分との間の愛が感じられ始まったら、ようやく「わたしを愛させてあげる」に立てるように思う。
わたしを愛させてあげる。
外の世界が、わたしを見てくれる時。わたしが差し出したモノコト以外、隠しておきたかった部分にも愛を向けてくれることがある。その視線を受け止めきれるかどうか。
自分が自分を愛しきれていない時、わたしを愛させてあげるわと無防備に外の世界の目線に触れることが難しい。だって、視られたくないとこまで見られてしまってるときもあるから。自分では理解できない部分を、あなたはあなたたちは愛してくれてるかもしれないから。
そんなとき、わたしを愛させてあげると言えるかどうか。自分自身に聞いてみてる。
このときも、主体は「わたし」。外の世界からわたしにむかう愛を、自分が受け取る姿勢をみてるようにおもう。
わたしは愛されている
わたしが受け取り拒否をしてきていた「愛」は、「愛されている」感覚だ。
わたしがどうあろうと。わたしの愛の向きが、外だろうと内であろうと。ただ、外の世界から自分へとむけられる「愛」。その「愛」を意識することが「わたしは愛されている」だ。
くっきりと意識されないけれど、存在としての「愛されている」感覚は知っている。けれど、それは薄く透明でつかみづらいものだった。
その透明な感覚に「わたしは愛されている」と名前を付ける。
そして、日々のなにげない時間の中で、何度も「愛されている」ことに意識を向ける。意識を向けることで、「愛されている」が形になる。積み重なっていく。
愛されているな。
外の世界が、わたしに向けてくれている愛を、ただ感じる。
受け取るか受け取らないかは、別問題で。ただ、そこにある「愛されている」を感じる。
愛している。愛させてあげる。愛されている。
自分から表現するものは、自分でこれが「愛」だと知っている。わかりやすい。
けれど、外からやってくるものは、自分にとってはよくわからないもの。同じ「愛」でも違う表現をつかって飛び込んでくるから、「愛」だと気づけないこともあるかもしれない。
愛に気づけないとわりと、しんどい。愛されたい思いが強くなり、外の世界を自分の側へ向けていびつに吸いこみ始めることになる。吸いこんでも吸いこんでも、足りなくなる。
ほんとは、外に在るんだけれど。吸いこむ力が強すぎで吹き飛んでしまうくらい、かすかで柔らかでつかみどころのないモノ。
それでも「愛されている」という目で、外の世界を見始めたなら。(ヒトの脳のしくみによって、意識するとその証拠を探してしまうから)「愛されている」証拠を、探し始まる。つかみどころなく思えていたモノが、くっきりとした存在感を持ち始まる。
自分の外側の世界から自分へむけて飛び込んでくるものを、人はどれくらい意識できているんだろう。
そんなこと思いながら、「愛されている」を考えていたのでした。
日々、愛されていることをたくさん感じよう。
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