愛媛出身のわたしは、海の向かいにある広島が一番近い都会だった。あこがれの広島。広島と言えば「あなごめし」。駅弁にもなっていたという、有名な広島ごはん。
広島勤務のあいだも食べたいと狙っていたけれど。当時はお金をつかうことに罪悪感とても大きくて……。食べようかと重い腰を上げて行っても、行列を見てしり込みしていたうえのさんのあなごめし。ようやく食べてきた。おいしかった。そのレポート(2019年12月訪問)。
JR宮島口駅から徒歩5分ほどにある「うえの」さん
看板もレトロな「うえの」さん。右手に見えるカウンターで、店内利用か弁当持ち帰りかをお知らせする。
今回は、店内利用することにした。初めての「うえの」さん。そういえば、広島から実家に戻ってきた叔父が、あなごめしの駅弁を持ち帰ったことがあったっけ。あれは、うえのさんのあなごめしだっただろうか。
今回は、店内でふたり利用。年末の土曜に行ったけれど、店舗の前に行列は無し。昔は、恐ろしいほど行列があった印象。今日は、もしやすいている?
そう思ったけれど、それは違った。飲食できる店舗の横が、待合所になっていて。店舗の前に行列が見えない仕組み。なるほど。30分ほど待って、お食事処の席へと移動。
店内で注文したのは
あなごの白焼き、あなごめしの上(あなごが2人前)、ぐい飲み1杯の日本酒を注文。夫と二人でいただく。
まず、出てきたのはあなごの白焼き。さくっとカリっと。それなのに、ふかふかなあなごがおいしい。わさびが、あう。日本酒、ちみっと飲みつつ、白焼きあなごをつつく。
白焼きあなごは1300円。日本酒は110円。これで、かなりごきげんになる。もしも、ひとりで行っているなら、これにあなごめしの小1950円を追加したいかな。
続いて出てきた、夫の頼んだあなごめし上は2250円。二人前あるあなごはたれ味。風味よく、かりっとしつつ、たれでほんわり醤油。甘すぎず、ほどよく。あなごの香り立つおいしさ。どんぶりの中に添えられてあるのはしょうが。これも、きりっとぴりり。口直しに最適。ごはんは、硬め。たれが表面にまぶされて、かためだからこそ、あなごのカリっととまざりあう。
あなごめしには、お味噌汁と漬物たち(たくあん、広島菜漬け、シソ風味の)がついてきた。
わたし用に、あなご数切れとごはんをぽっちり分けてもらう。白焼き三分の2と日本酒飲んだ、そのしあげに、あなごめしをもくもく食べる。テーブルの上の粉山椒をぱらりとかけて。うまうま。ごちそうさん。
今回、二人で入って、おいしいあなごで大満足、腹八分目といったところ。この腹具合は、ちょうどいい。だって、宮島にわたってから、もみじまんじゅうや揚げたちくわなど食べようと思っているから。
もし、食べるだけを前提とするならあなごめしの上か特上をひとりでがつっと食べるのがおすすめ。ごはんが茶碗2杯分ほど、上に乗るあなごは2人前か3人前で大満足になれるのではないだろうか。
もし、一人で行くならば。しら焼き1300円と日本酒おちょこ1杯110円くらい。そして、あなご丼の小(ごはん1杯分)1950円を追加するだろうか。あわせて3500円ほどのごちそう。
小食な女子だったら、もしかするとあなごめし小でもいけるかな、どうかな(わたしが大食いなので、よくわからない。ごめんなさい)。
店内には、駅弁のかけ紙
店内には、うえのさんが出している駅弁のかけ紙が額に入れられてあった。
うえのさんのかけ紙は、宮島をあらわすしゃもじとあなご!を主張したと思われるデザイン。その移り変わりを知れて、おもしろかった。駅弁のおもてにかぶさっている紙の包装は、弁当ごとに工夫がしてあってたのしい。
今も広島駅で駅弁は売られているのだろうか。
あなごめし「うえの」 店舗情報.2019年12月現在
あなごめし うえの (宮島口本店)
営業時間: 昼:11:00~15:00(月,木~日)、夜17:00~22:00(金土日)
休み :火水
※公式ページを確認のこと
広島県廿日市市宮島口1-5-11
JR宮島口より徒歩10分もあれば到着。広電宮島口からも徒歩10分程度。
※広島三越(広島市胡町)でも、地下の食品街でうえののあなごめしを買うことが可能
※広島駅前の福屋の地下フロアや広島駅2階の駅弁をおいてある売店でも買えるらしい
(入荷数が多くないので注意が必要)