
「決めなきゃ」と思えば思うほど、決められなくなる。
そんな経験、ありませんか?
決めなくちゃ。そう思うほど、なぜか頭がぐるぐる回って、ますます動けなくなる。
仕事のこと、人間関係のこと、これからのこと。
「正しい選択をしなければ」と思うほど、決断は遠のいていく。
それは、考えれば考えるほど、本当の自分の望みから離れてしまうからかもしれません。「ちゃんとしなきゃ」と思うから、正しさへ、つい意識が向かいがちになる。
満月のころは、「手放しのタイミング」と言われます。それは、きっと満ちていた月が少しずつ欠けていくところに「手放し」のイメージを重ね合わせたから。
月が満ちきって、そこから少しずつ欠けていくように、わたしたちも「何かを手放す」ことで、新しい流れに乗ることができる。
迷いが重く感じるなら、選ぶことより、まず「手放すこと」を考えてみるといいのかもしれません。
たとえば、こんな問いを、自分に投げかけてみる。
- この迷いの本当の理由は?
- 手放したほうがいい考えは?
- 決断を妨げている恐れは?
問いを持つと、すぐに答えが出なくても、ふとしたときに浮かび上がってくるものがあります。
それは、心の奥にあった「本当の気持ち」が、ゆっくりと表に出てくるから。
先日、クライアントのKさん(仮名)は、転職の決断に迷っていました。
「このまま安定した今の会社にいるべきか、それとも興味ある新しい分野に挑戦すべきか……」
わたしが彼に問いを投げかけると、少し考えたあと、こんな言葉が返ってきました。
「実は、新しいことへの不安もあるけど、それ以上に『周りがどう思うか』を気にしているのかもしれません」
それは、彼にとって大きな気づきでした。
本当は、自分が何を望んでいるか、すでにわかっている。
でも、「周りの期待」という重たい荷物を、無意識のうちに背負っていたのです。
それがわかったら、気分は少し軽くなります。気分が軽くなれば、また違った選択も思いつきやすいもの。
決断に迷うとき、「何を選ぶか」ばかりに意識が向きがちだけれど、
「何を手放すか」を考えることで、道がひらけることもあります。
もしかすると、手放したほうがいいのは……
▶ 他人の期待?
▶ 「こうあるべき」という思い込み?
▶ 失敗への恐れ?
(ゲームの選択画面風……)
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満月の質問会では、こうした問いを持ち、流れの中で「何を手放すといいのか?」を考える時間を大切にしています。
それは、自分自身との対話の時間。
内側の声に、静かに耳を澄ませる時間。
満月の夜(3/14金曜)、空を見上げながら問いかけてみませんか。
「わたしは今、何を手放す必要があるだろう?」
ふと浮かんできたものが、あなたの迷いを軽くするヒントになるかもしれません。
決められないのは、選択肢が多いからじゃない。
静かにすれば、本当はもう、聞こえている。
〇 満月の質問会
3/14(金)20:00〜
今回のテーマは「本当の好き・本当の望み」
>> 詳細は、こちらから
それでは、またね。
田村洋子でした。
もし、「問いを持つ」だけじゃなく、ひっそりと話したいことがあれば。
1対1で、ゆっくり言葉にしていく時間もあります。
>> 個人セッションの詳細はこちら