「新年を過ぎて、きっと周りも今年の目標とか立ててるんだろうけど、1カ月以上遅れて、やっと動く気になってきました」
そんな、おはなし。立て続いてる。
カレンダーどおりの「新年」「1月」は、まだ年が明けてきてる実感を持っていないけれど、2月になり立春や旧正月を過ぎるあたりから、ようやく今年がはじまるという方々の声。
カレンダーや周りの人たちの「今年がはじまる!」というざわめきに乗り切れないまま、2月も過ぎてからはじめようと動きだすのは、ちょっと遅いんじゃないか。と思ってるみたい。
そういった方々は、人という動物としての本能を感じながら生きてて(その本能的に感じてる部分を自分で、そうとは気づいていなくて)、その本能の部分で感じたものが、周りやカレンダーとずれてるように思われて不安になってる。
本能って、すごいよね。
自分では意識していないから、自分では知らないうちにそうしてしまう。そうなってしまう。
季節も、植物も動物も。自然界の流れのまま、本能のままに動いてる。人間の作ったカレンダーどおりに、ぱきぱきとは動いていないでしょう。
例えば、花。花の種類ごとに、それぞれのタイミングで咲く。同じ種類の花でも、それぞれで咲くタイミングは微妙に違う。同じ樹でも、枝によって咲き方が変わる。
植物も動物も、カレンダーを見ていない。(当たり前か……)
カレンダーよりも、周りの気温や日のあたりぐあいみたいな自然環境の変化と共鳴しながら、それぞれのルールを持って動いてる。それぞれのタイミングで、目を覚まし、変化していく。
だから、動物の1種である人も、それぞれにタイミングがずれるのも当たり前。
今年をはじめる、そのときに。周りの方に比べて遅れてるんじゃないかと、不安になる必要もないし、遅れを取り戻さなきゃと焦る必要もない。
不安と焦りの根っこにある「周りのみんなとの一斉スタートに乗り遅れた」「周りと一緒が、できなかった」というルールを自分が掲げていた。
それがわかれば、反応を選びなおせる。
不安や焦りとして反応するのか、マイペースの始まりを祝福するか。はたまた、他の反応をするか。
選び放題。
人それぞれに、はじめるから。周りと違ってても、それでいい。
目の覚めるタイミングって、ある。
自分にあったリズムで動き始める。
自分が、今年の気配を感じ始めたタイミングで、今年をはじめる。
それが、今の自分にあったリズムで動き始めるということ。
不安や焦りに自分のエネルギーを割いて、わざわざエネルギー漏れを起こさない。そしたら、今の自分のエネルギーをのびのびと使ってゆける。
(動き始めた、その後でペースを上げたり、方向変えたり。変わってゆくのも自由自在に)
*
この、今年について目が覚めるときの感覚は、毎日、それとなく感じていると思う。
それは眠りについて、眠りから目が覚めたとき。
眠りから覚めたとき、どんな様子だろう?
わたしは、眠って起きた、その直後には頭が動いてない。なんとなく、ぼーっと。もやんとしている。
もやんとした頭のまま、身体に血が流れていくようすを感じてる。血の流れを感じるのは、精密に組み合わされたパーツのひとつひとつに電気が通っていくようすに似てる。じわじわと、身体が動き始める。
もやんとした感じが晴れてくるころ、「今、何時かな」と時計を見る。今日の予定を思い出し始める。そして、ふとんから抜け出して、朝の行動開始……みたいな。そんな目の覚め方をしてる。
この、目の覚め方が、今年についてのはじめ方(今年についての目の覚め方)と似てる。
眠りからの目の覚め方が、何かをはじめるときの感じ方と相似形。
なので、わたしの「はじめ方」の癖として、はじめは「なんとなく、ぼーっと。もやんとして」いて。「もやんとした頭のまま」「じわじわと、身体が動きはじめ」て、行動に移す。
そんな癖を持っている。
だとしたら。年のはじめに「なんとなく、ぼーっと。もやんとして」いたとしても、それはそれで仕方がないよね。
そんな風に、あきらめもつく。
もやんとした頭だとしても、その後で「じわじわと、身体が動きはじめ」て行動に移せるのだから、もやんとしてるのはあきらめる。そして、身体が動きたくなるときを待つ。あるいは、身体を動かすようなことからはじめる。
そう思っておけば、目の覚める感覚が来るまで、身体にエネルギー巡らせて、身体の調子を整えながら、はじめるときの行動についてのイメージトレーニングを積んでゆけばいい。
(この、イメージトレーニングを積むというのが、今年の目標を持つことと同じ意味)
不安も焦りも、いらないね。たとえカレンダーどおりでなかったとしても、周りとテンポがずれてたとしても。自分の魂の持ってるリズムで、まずは過ごしてみる。
目の覚めるタイミングをはかりつつ、今の自分のようすを知ろうとする。内にある気配の動きをじっと見る。
さて。
眠って、起きたときに。
あなたは、どんな風に目が覚める?
その目の覚め方が、今年をはじめるときのやり方と似てるかも。……そう思えば、もうちょっと気楽に。今年を、たのしんではじめられる。この春からの先をたのしみにしつつ、進んで行ける。
はじめ方を、もっとシャキッと。キビキビとやってみたいよ。というときは、毎日の眠りからの覚め方を「もっとシャキッと。キビキビと」変えていくといいかもね。そうすれば、他の「はじめる」もシャキッと。キビキビしていくだろう。
そして、目の覚めるタイミングで、するっと。今年をはじめて、その完成形を楽しみに過ごす。
それでは、またね
田村洋子でした
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