自分にとってのしあわせって?(ユングの幸福の5条件から考えた)

自分にとっての「しあわせ」を
自分で知っていると、

目の前にそれをみつけるだけで
しあわせ。

自分にとっての「しあわせ」って、何だろう?

「しあわせ」についての自分なりの基準がはっきりしていると、ちいさな出来事の中にも、その「しあわせ」を見つけられるようになる。

電車に乗るのが大好きで、ごはんを美味しく食べるのが好き。たまにお酒があったら、さらに最高

そんなわたしが伊勢へ、列車に乗ってでかけた。
その道中に、素敵な景色をたくさん、見た。食べたいと思った美味しいものも、食べた。

心が軽くなり、頭の奥がほどけた気がした。

「ああ、これがわたしにとってのしあわせだな」って、じんわり思える。
そういう瞬間があると、なんでもない1日が豊かに感じられる気がしてる。

うん、最高。ごきげんさんな、わたし。

伊勢に向かう「しまかぜ」車内から
景色ながめながら食べた。ごきげんなごはん。

カウンセリングで聞かれたこと

「あなたのいう『しあわせ』って、どんなものですか?」

カウンセラーさんから、そんな風に問いかけられたことがある。その頃は、うつからの回復過程だったからなのか、そんなことを考えたことがなかったからなのか。当時のわたしは凍りついた。

身体がきゅっと固まり、頭のなかは真っ白。「聞かれたから、何か答えなきゃいけない」という思いばかりがぐるぐるして、具体的な「しあわせ」の内容を、全く、ことばにできなかったのでした。

あの頃のわたしは、「しあわせ」ってことばだけがふわふわと浮かんでいて、
それがどんな場面のことなのか、どんな状態のことなのか。
自分のことなのに、全くつかめていなかった。
そして、そのことが、とても悲しくて、悔しかった。

最近、ユングの「幸福の5条件」を見かけたとき、あの「ぐるぐる」と真っ白だった感覚をふと思い出しました。

ユングの挙げた「幸福の5条件」

スイスの心理学者ユングは、この5つを「幸福の条件」として挙げたそうです。

1. 健康であること
2. ほどよいお金があること
3. 美しいものに感動できること
4. 人とうまくやれる能力を持っていること
5. 朝目覚めた時、やるべき仕事があること

「幸福の5条件」カール・グスタフ・ユング(潜在意識などの深層心理を含んだ分析心理学で有名な、スイスの心理学者)

これは、どれもありふれたことのようにも思えるけれど、ひとつひとつを丁寧に見ていくと、自分にとっての「しあわせ」の形が、すこしずつ浮かび上がってくる気がします。

この5つの条件。きっと人によって、優先順が違うでしょう。そして、そこに思う内容もきっと違ってる。

例えば「健康」。病気をしてないことが健康だと考える人もいれば、活動的に動ける体力があってこそ健康だと考える人もいると思う。

そんな感じに、ひとつひとつ。ユングさん挙げた幸福の条件を元に考えていったなら、自分にとっての「しあわせ」もみつけやすいかもしれません。

わたしが今、大切に思う「しあわせ」

今のわたしにとって、いちばん大切だと感じているのは、やっぱり「1.健康であること」。

心と身体はつながっていて、どちらか一方がしんどいと、もう片方も引きずられてしまう。
からだの疲れや痛みがあると、それだけで目の前にある喜びが見えづらくなったり、こころがどんよりしてしまったり……。

わたしたち人間は、「身体で感じた反応」に対して、理由をあとからつけて納得しようとする傾向があるのだそう。体調がすぐれないとき、こころまで落ち込んだように感じるのは、身体の不調に意味づけをしてしまうといった、この「思考の癖」も影響しているのかもしれません。

うつの真っただ中にいた頃は、とにかくすべてが重たくて、身体のしんどさと心のしんどさがぐるぐるとからみあっていて、どうしていいかわからない感じ。

だからなのか、あのときのわたしには、「しあわせかどうかを考える余地」さえ、なかったように思います。

そう思うと、「しあわせ」を実感するには「健康であること」が大切なのでは?と思うのです。

もうひとつ、気になったのは「4.人とうまくやれる能力を持っていること」。
(これが気になるのは、昔からずっと、わたしのテーマだからかもしれない)

「人と馴染めない」「ここじゃない。居場所がない」と感じることが多かったからこそ、この“能力”があれば楽になれるんじゃないかって、どこかでずっと願っていたように思います。

だから、しあわせになるには、もっと人とうまくやらなきゃいけない。人に受け入れられる自分じゃなきゃいけない。そう思ってきたように思います。

でも今は、「うまくやる」というよりも、人とのあいだにある“気配”をそのまま感じることや、そこにある「あたたかさ」を育てていけるかどうかを、大切に思うようになってきました。

うまくやろうとするあまり、無理に合わせたり、がんばりすぎたりしなくても、大丈夫。
損得ではなく、しっくりと来るような。もっと相手を知ってゆきたい好奇心のような。そんな部分を大切にすると、結果的にうまくいくような気がしてます。

そして、お互いに頑張りすぎず、適度な距離をもってたのしんでみようとする関係性のなかに、自分なりの「しあわせ」があるのかもしれない。
そう思うようになりました。

しあわせは、「知っておく」と見つけやすくなる

ユングの条件は、あくまでひとつの視点。

人によっては、「美しいものに感動すること」がいちばんの幸福かもしれないし、
「朝、目覚めたときにやるべき仕事がある」ことに、生きがいを感じる人もいると思います。

どれが大切かは、人それぞれ。

でも、「自分にとっては、どれがしっくりくるんだろう?」と問いかけてみることは、自分のしあわせに気づく、はじめの一歩になる。

自分の「しあわせのかたち」を思い出すために

自分にとっての「しあわせ」を、自分で知っている。
そうすると。ほんのささいな、小さなことのなかにも、それをみつけることができるようになります。
(しあわせロックオン機能が向上する、そんな感じかも)

ちいさく喜ぶ力、満ちる感覚。
それを、自分の中に取り戻していけたら……

しあわせは、思っているよりも、いつもすぐそばにあるのかもしれません。

あなたにとっての“しあわせ”って、どういうもの?

そう聞かれた、あの頃は苦痛だったり悲しかったりした質問だったけれども。
今ではやさしく、わたしの背中を押してくれているような。そんな気がしています。

もしよかったら、あなたも。ご自身に聞いてみてくださいね。

あなたにとっての”しあわせ”って、どういうものですか?

それでは、またね
お告げ師でカウンセラー田村洋子でした

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