自分で、そうと決めたはずなのに続けられなかった。続かなかった。
一年前に、あれほど強く「かなえたい」と願ったはずの夢すら、続かない……そんな自分がダメな人のように感じられる。ふらふらと定まらないのは、自分の軸を持てていないように思えて少し悲しい。
そんなおはなしをクライアントさんからお聞きした。そこに在った不安は、ふたつ。
ひとつめの不安。「夢が時間とともに変わってしまったことへの不安」について、前回の記事で大丈夫だよと伝えたから。
今回はふたつめ。
「ひとつのことを続けられない自分への不安」を気分よく。
行動の根っこに、こころがあるなら軸はある
この1年間、夢に向かいながら試したこと、考えたことを教えてもらった。
そして、その時にあなたがどう感じて、どうなりたいと思い始めたのかもおはなししてもらった。
その全部の出発になっているのは、夢に向かうと決めたあなたの決意だと、わたしには感じ取れた。
1年前に、あの夢に向かおうとあなたが決めたから、考えたり行動したり、感じたりしてきたものを、目指している姿と照らし合わせることができた。
だから、行動の内容は、ふらふら定まっていないように見えるのかもしれなけれど、自分の夢に向かって行動してきたあなたの姿は、くっきりと定まっている。
夢にむかって進む、その時々に。自分の感じたことを抱きしめながら、考えてきた。その結果「ふらふらした行動」に見えただけのこと。
あなたの行動の根っこには、ちゃんと自分のこころが詰まってある。
だから、大丈夫。
こころをたどれるなら、行動が「ふらふら」して感じられたとしても、芯はとおっている。自分の軸は、ちゃんとある。軸を持てていたことに自信を持っていいと、わたしは思ったよ?
嬉しくなる言葉に言い換える
「ふらふらしている」と言われたら、気分がしょんぼりするかもしれない。でも、他の言い方にしてみたら、気分がよくなる見方があるはず。だから、嬉しくなる言葉を探す。
行動が「ふらふら」してみえるくらい、あれこれと試してみる方法を思いつけただけかもしれない。試す方法をあれこれと思いつけるのも、才能。多くのものを結び付けていく視点を持てるという個性のひとつ。
夢に向かうと決めた心を見える形にするために、いろいろな視点から行動をみつけて試していっただけ。……そう思えば、「ふらふら」できる自分も素敵だ!といっていい。
わたしも「ふらふらしてる」と言われることがある。
でも、それは好奇心でいっぱいだからだと、自分自身で思っている。だから、「ふらふらしている」のは長所。
「ふらふらしてるね」と誰かに言われたとしても、自分のこころの奥で、自分が嬉しくなる言葉に言い換えてやればいい。
「ふらふらしている」といわれたら、なんだかダメな自分を見てるように感じるけれど、「好奇心のアンテナ敏感、外に向けてあれこれと気配を探る能力ばつぐん」と言い換えてみれば、そんな自分はたのしそう。
「ふらふらしてるのね」と言われたら、「ふふふ。どうもありがとう」とにっこり笑って喜ぶ。
(たまに心およばず、ムッと気分悪さ続くこともあるけれど……)
「ふらふらしている」のではなく、「たくさんの好奇心と行動力がある」。
そう思えば、これまでの自分自身を素敵だと思えるのでは?
自分自身がたのしく嬉しく受け止められる表現に変えて、ふふふと笑って受け取る。
その時その時の「夢」を追いかけていく
「ふらふらしていて夢が続かない」のは、「次の夢をみつけられる。夢を深めることができ」「夢をどんどんと追いかけていく行動力がある」だけのこと。
形や大きさの合わなくなった洋服を、気持ちよく着て過ごせる洋服にとりかえていくみたいに。自分の夢も、とりかえていい。次の夢を探していい。
はじめに目指していた夢は目指さなくなったかもしれないけれど、次の夢に向かって進んでいるなら。それは「夢に向かう」ことを続けているといっていい。
だから、その時その時に自分が感じたことを抱きしめて、考え方や思うことを変えていく。行動も変えていく。その結果、夢が続かないとしても、それはそれでいい。
だから、いつも自分自身に確認したい。
わたしは、どうしたい?
その気持ちを積み上げて、夢へと向かう。
自分の持つ「夢を追いかける行動力」を信じる。
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