「やる気が出なくて困ってます。夢があるから頑張りたいんです。でもやる気が出なくて、とても焦ります。どうすれば頑張れますか？」
こんなご質問を、メールレターの読者さんからいただきました。
やりたいことがあるのに、身体も心もついてこない。時間だけが過ぎていく感じがして、焦る。
その気持ち、すごくよくわかります。
でも、ここでひとつ考えてみてほしいことがあります。
それは「やる気」と「頑張ること」は、別物だってこと。
「やる気がない＝ダメ」ではない
まず、「やる気が出ない自分＝ダメな自分」と決めつけていませんか？
そうはいっても、周りの雰囲気は「やる気がある人がすごい」「やる気を出せるのが偉い」という風潮がある。
でも、本当はやる気って「出そうと思って出せるもの」ではないんです。
たとえば、天気みたいな感じ。
晴れる日もあれば、曇る日もある。雨の日だってある。狙って、毎日を晴れの日に決めることはできないし、できても困りますよね。だって晴ればかりだと、水が足りなくなるだろうし、野菜だって育ちづらくなるかもしれない。時々、雨が降って曇りの日があって、晴れの日もあるから、わたし達の暮らしがええ感じに回ってる。
それと同じで、やる気が自然に湧くときもあれば、そうじゃないときもある。やる気が湧いているときは湧いているときなりにすればいい。やる気がないなら、ないなりにすればいい。
もし「やる気がないと頑張れない」と思っているなら、それはちょっと違います。頑張ることと、やる気は、必ずしもセットではないんです。
やる気がなくても、頑張るしかないときもあるし。やる気があっても、動かない方がよいときもある。
なので、何かをしたいときに「動けない」なら、やる気の有無以外の理由を探してみてくださいね。
やる気がないときは、エネルギーが漏れているかも？
もうひとつ大事なこと。
やる気が出ないとき、そもそもエネルギーが足りていない可能性がある。
エネルギーがないのに「頑張らなきゃ」と自分を追い込むと、余計にしんどくなってしまう。それは、スマホの充電が5%しかないのに「フルパワーで動け！」って言うようなもの。
だから、こう自分に問いかけてみてください。
「ちゃんと休めてる？」
最近、しっかり寝てますか？
ぼーっとする時間は取れていますか？
頭の中、ずっとフル回転していないかな？
誰かの期待に応えようとして、無理し過ぎていない？
そんなふうに、自分のエネルギーがどこかに漏れていないか、確認してみてくださいね。
やる気が出ないときは、焦る。焦るんだけれども、まず休む。よく寝る。
「頑張る」の本当の意味
「やる気がなくても、頑張ることはできる」と言いました。でも、ここで言う「頑張る」は、「根性を出して無理をする」ことではありません。
本当の「頑張る」は、こんな感じ。
小さくてもいいから、できることをやる。（完璧じゃなくてOK）
やる気がなくても、手を動かしてみる。（意外とできたりするので、試してみて）
今の自分に必要なことを、ちゃんと選ぶ。（ときには休む。「頑張って」休む）
やる気がないなら、ないなりの動き方がある。
「やる気が出たらやる」ではなく、「やる気がなくてもできる範囲でやる」ことで、少しずつ前に進んでいくことはできから。
焦らなくていい。
休みながら、進もう。じんわりと進もう。
やる気が出ないときに「どうすれば？」と考えたくなる気持ちは、とても自然なこと。
でも、焦るよりも大事なのは、「今の自分にとって、最もよい選択をすること」。
それは、
休むのが必要なら、休む。
小さなことから始めるのがいいなら、始める。
誰かの期待に応えるよりも、自分のエネルギーを大切にする。
（自分優先で、まずは大丈夫。そして、自分のエネルギーが満ちたなら、自然と誰かの期待に応えられていた自分がいたと気づく）
やる気がないからといって、あなたの夢が消えるわけではありません。夢は、その向こうでちゃんと待っていてくれるから、大丈夫。エネルギーが満ちたら、そっちへ向かって走ってみればいい。
だから、まずは焦るよりも、自分の状態をよく見てみてくださいね。
……これを返事とさせていただきまする。
そして、いただいたメールを読んでいて感じたのは、「疲れて追い込み過ぎじゃないかしら。まずは『休む』を頑張ってみては？」ということ。
（文章の気配から受けた印象です。違っていたら、読み飛ばしてくださいね）
頑張って休んで。エネルギー回復できたら、また進もう。
満ちるまでの間は、妄想タイム。夢のかなった、その先で、あなたはどんな感じに暮らしてる？
たのしく妄想しながら休んで、回復したら、また進む。
そんな感じで。焦りが取れて行けますように。
ご自身のエネルギーを注ぎたいところへ、注ぎたいだけ回して行けますように。
それでは、またね
田村洋子でした
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