人それぞれの「好き」。みんな違って、みんないい。

師匠のセミナーに参加すると、いつも、きれいな花かごが飾られている。先日、受講したセミナーでも、春らしい花かごが飾られていた。

「お花、欲しい人は持って帰って~」と師匠がアナウンスしてくれた。わたしは、そわそわとその様子をうかがう。

もし。花かごをまるっと持ち帰る方がいれば、ほっと、ひと安心。けれど、花を欲しい分だけ、欲しい人が抜き取るシステムだと、ちょっとどきどきする。あのお花たち、どうなっちゃうんだろう。残されてしまうのだろうか。

もしも、残ってしまうのだったら、わたしももらっていいかしら。

余りそうになるたび、どきどきと、もらって帰る。結構な回数持ち帰ってる気がして、とても申し訳ない気分になる。けれど残してしまうなら、もらってもいいなら、お花を持ち帰りたい。はらはら、そわそわ。

赤でひきしめる春色の花かご

今回は、持ち帰りたい人がわたしをいれて3人。花かごを囲んで、たのしく持ち帰る準備をする。それぞれに、お好みの花をぬいて。手元に集めていく。

「お花を持って帰るのって、うれしいね」
「自分でお花を買うのもいいけれど、こうして抜いて帰るのもたのしいね」

あ、こっちのお花、どうぞ。
これが、いいかな。

3人でそれぞれ、好きな花を抜いていく。

「あ!」

それぞれで「好き」を集めたら、まったく雰囲気の違う花たばができた。

お互いに、ミニ花束を見せ合って、ふふふと笑う。

はじまりは、同じ花かごなのに。それぞれにとっての「好き」が違うと別のものになる。その違いがおもしろい。

「みんな違って、みんないい」って言葉があったね。そうだね。顔見あわせて笑う。たのしい帰り道になった。

(いつも素敵なお花を飾ってくれて、ありがとうございます。お花を分けてくださってありがとうございます)


「みんなちがって、みんないい。」は、金子みすゞによる詩の一節。わたしと小鳥と鈴と。その詩の全文を読む。>> https://www.motivation-up.com/word/036.html

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