以前は苦手に思ってたけど、ものの見方が変わってきてから「なるほど」と思うものがある。そのなかのひとつが「世界は、自分が創っている」って表現。
じつは、これ。ケッ!って思ってた表現なんだよね。「世界を自分が創るだなんて、おこがましい」と思っていたから。
この世界を自分が創るというと、ものすごく偉そうに感じるし。
日本人の文化とは、どうにも、そぐわない考え方なんじゃないか。どこをルーツとする考え方なんだろうと考えていた。
そう思ってたのに「世界を、自分が創ってるかもしれない」と思った瞬間があって、それから、なんとなく。その表現に込められてた意味が分かってきたような気がしてる。
世界を自分が創っている。って、自分自身が世界の構成要素をいちから創りだしているって意味じゃない。
この世界にある、この世界の構成要素の、どれに自分が意識を向けているのかを認識する。って感じの意味。
この世界がどれほど美しく構成されていても、どの構成要素に注目するかによって、見えてくる世界が変わる。美しい世界を見ている自分に、見ようとする意思がなければ見えない。
周りがどれほど美しくても、その世界に気づけない。ってときもある。
人が認識できる意識の範囲は、限られてる。
(ヒトという生きものの身体のサイズやしくみで、情報の処理能力にも、視線の及ぶ範囲も、ある程度決められているから、仕方なし。人は鳥みたいには飛べないし、魚みたいには泳げないので)
でも、その限られた意識の範囲の中で、この世界をどんな世界だとしてながめているのか。
何に意識を向け、何に着目して、この世界を見るのか/この世界を観たいのか。それをヒトは決めて行ける。
その意味で「世界は、自分が創っている」といわれるんだなとわかった。
そうしたら、ね。美しい世界を観たいと思えた。
美しい世界を、自分で創っていこうと決めた。
じんわりと夜が明けたような、そんな心地になった。
そのとき。ケッと思っていたころの、わたしが見ていた世界は、色があんまりついていなかった。
手元だけが薄ぼけたセピア色してて、その周りは灰色だった。ものすごく寒そうな景色。
当時は、離婚したり流産したり、うつ病で入院したり。過食拒食で体重が伸び縮みして、それでも仕事を続けてて。
なんで自分だけが、こんな目にあうのかなと思ってて。自分が女だから、こんな目にあっているんじゃないか。男は敵だと信じてた頃。
今思うと、かなり理不尽に怒りをためて、社会を恨んでた。
だから、美しいはずの世界が、美しくは見えなかった。
怒ったり恨んだりしている目線をとおしてみているからか、目にするものは怒りに変換されやすかった。怒りで心が痛むし、色を認識するのも忘れてるような感じ。
……だったら。世界が、美しく感じられないのも仕方ないよね。
でも、写真集で見る景色も、周りの様子も。すごくきれいなはずだから。
わたしも、美しい世界を観たいな。
自分で、美しい世界をみつけていこう。美しい世界を創ろう。
そんな感じ。
あなたから見て、この世界はどんな風に見えていますか?
あなたの世界は美しいですか。
どんな感じの世界でしょう。
*
世界は、とても美しいもの。きれいなもの。
自然界という、人知を超えた美しさでできている。
その美しさは、ヒトの大きさでは全てを理解したり感じたりをしきれない。大きすぎるから、人の意識が向いた分だけの大きさで、世界は再構築される。
心理学的な表現をするならば、自分自身の心のさまを、目の前の景色に「投影」して、この世界を解釈してる。だから、見る人によって情景は違ってくる。
例えば、雨の日に。
ある人は、その雨をかなしく感じる。
他のある人は、安らぎを感じる。
また別の人は、心細さを感じる。
みたいに。解釈を変えて、世界が目の前に現れる。
目の前に見えている世界は、あなたの創った世界。
その時の自分自身のもっていた心の様子や、これまでの記憶(経験)によって、感じ方が変わる。
なので、「世界は、自分が創っている」と言われる。
「世界を自分が創っている」なら、世界を美しく心地よくするのも自分次第。
もしも。自分で、世界を創れるならば。自分が世界を創るなら。
どんな世界を創りたい?
そんなこと、意識しつつ、ここから過ごしてみてはどうだろね。
わたしは、美しい世界が見たい。暮らしの中の景色も、美しく。自分の持ってる美学にそってゆきたい。心地よい気配を選びながら、自分も素直な気配を世界に返したい。
そうしたら、心地よくて、おもしろい。美しい世界になる、そんな気がしてる。
だって、世界は自分が創ってるんだから!
自分の思う「美しさ」を選んで行けば、いいよね。
あなたの世界は、どうでしょう。
どんな世界を創りたい?
それでは、またね
田村洋子
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