今の日常で使っているカレンダーでは、まだ月の途中なのだけれども、今日は新月。月の満ち欠けを基準に数える旧暦では、今日から新しい今月がはじまる。旧暦の師走(12月)となった。
カレンダーでは1月、旧暦では師走(12月)。
はじまりと終わりの気配を同時に感じられる、不思議なとき。
この新月からのテーマは「うごめく(蠢く)」。
文字を見ると「うごめく、蠢く」はおもしろい。虫が2つ、春でふたをされている。外にある春を感じ取って、虫が2匹。目を覚ましかけて、ごそごそと動いているような、そんな文字。
外にはまだ見えていないけれど、内側で「ごそごそ」と動いているのが、「うごめく」ということ。
あなたの内で「うごめく」ものがあるとしたら、それは何だろう。
思いになる、その前の感覚を感じ取ろう
心の奥の、いちばん深い部分へじっと視線を向けて、感じ取ろうとしてみる。ことばにしようとしてみる。その過程で、自分について気づくことが出る。

*
何のために、気づくのか。
それは、ここからはじめるため。
何をはじめるのか。
それは、自分のほんとの思いを実現していくため。
……自分のほんとの思いってなんだろう?
自分は、何を思っているのか。
「思う」よりも前に、身体の反応で思いの気配をキャッチできている。
今、自分の身体で何を感じているのか。
今、自分の心は何を感じようとしてるのか。
そして、自分は何を考え、どう動こうとしているのか。
まず、今。じっくりと内側を観察する。
「今、自分の身体は何を感じてるかな」
身体の反応を探っていると、同時にほかの問いも考えることになる。
どうして、そんな感じを感じてるんだろう。って理由もみつけたくなる。
それも、それでよくて。身体の反応、心の動き、思考がはたらくようす。などなど、
じーっと自分自身をみつめる。
じーっとみつめてて「ふと、なんとなく」思い出したことをメモにする。
つじつま、あわなくていいし。え?って思うようなことでもいい。
全部、メモしてみる。
そして、メモを寝かせる。翌日の昼、メモの全体をなんとなく、ながめる。
そうすると、こうなのかな?って、今の自分が見え始まる。
何をしたいと思っているのか、何をしようとしているのか。
それについて、どう思っているのか。どう感じているのか。
そのなかから、自分のほんとの思いを選び取る。思いを選んで、動き始める。

何か、これがいい!これが好き!というものがあったとしても、その全てが自分のしあわせや自分のほんとの思いに通じているとは限らない。瞬間的で刹那的な快楽、今の自分の痛みを和らげるために選んでいるだけということもある。
今も大切にしたいけど、未来も大切。
未来にいる自分が、これもいいね!これも好き!と言っていそうかどうか。
そんな目線も持って、今を選ぶ。
それと同じようにして、自分のほんとの思いを選ぶ。
思いは、自由。何を思っていても、現実の中にはまだないから。
自分の内側にだけ「ある」。
思いは、遠慮しない。
普通や当たり前に飲み込まれてないか、そうあるべきものに、沿いすぎてないか、確認する。
ほんとに、そうしたい?
ほんとに、自分はそう思ってる?
想像してみて!
なんかわからんけど、ぱーっと自分が笑顔で。
すごく、いい感じに過ごしてるようす。
そこにいる自分は、何を選んでる?
そうして、自分の思いを自覚して、そこから現実を動く。
動き方を選ぶ。どんな人たちと一緒に過ごすか、選ぶ。
*

そろそろと正月は過ぎて、鏡開き。お供えしてたお餅を下げて、おいしく食べるころ。
餅は正月のかみさま(歳神さん)が宿り、力を持ったとされる。今年もいい年でありますようにと、その力を分けてもらう、おまじないが鏡開き。
みょーんと、ゆでた餅を食べながら。
今年は、どんな年になりそう?と、ぱっとイメージをして。
今年を、どう過ごそうか。考えてみるのも、またおもしろい。
そのときに。うごめいている気配を感じ取ろうと、やってみる。
その気配の中に、自分のほんとが隠れてる。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします
田村洋子

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