「新しい自分」と焦りのおはなし

春は「はじまり」の季節だといわれる。「新しい自分」でいくぞ!と希望に満ちてくる季節でもある。それは、冬、静かに眠っていた命が、一気に目覚めて動き始まるからかもしれない。
冬眠から目覚めて、動くとき。それが春。

春だから「はじめるんだ」と希望に満ちている感覚がある一方で、もやもやどよんと曇り気味の気分も感じるかもしれない。やる気が出づらかったり、やたら眠くて動きづらかったりもする。

はじめるぞ!「新しい自分」で行くぞ、と思っているのに、動けない。……なんか、苦しい。

この苦しいような、焦るような感覚。頑張り屋さんほど、なりやすい。

新しい自分に、早く追いつきたいと思って、なんとか頑張ろうとして。けれど、やる気は出づらいし、眠くなる。そして、動けない自分にがっかりしてみたりもする。

このこと、ごく自然な「春」の摂理だから自分を責めなくていいし、心配もしなくていい。

冬は、とにかく体が寒さに耐えるように、きゅうっととどまっている。おひさまの出ている時間もみじかくて、心をおちつかせるホルモンなどが体内で十分には作れていないこともある。

それでも、春になったら。気分が先に目覚めて、行動的になっていく。動きづらかった冬を終えて、気分はうきうきと春。

行動しようと思うのだけれど、まだ身体は充分に目覚めてはおらず。頭の思う身体の動きと、現実の身体の動きにタイムラグが起きているような状態になりやすい。

新しい自分で行くぞと、軽やかな心を持っているほどに、身体の重さが気になる。だから、心は焦る。

思ったように、身体が動いてくれない!どうしよう!!
(でも、焦らない)

春は、心と身体のリズムを重ねていく季節。

ゆっくりじっくり、じんわりと。身体は目覚めていく。

およそ、ひと月ほどで、身体の調子は変わるというから。春分の頃から、ようやく「春」の身体に向かい始めた身体が「冬」を脱ぎ終えるのは早くて4月の末頃。

それまでは、焦りが出てきたときにも「まあ、春だし」くらいのお気軽気分で、焦りとおつきあい出来たらなと思っている。

……これが、春の焦りのおおまかな仕組み。その仕組みを知れば、焦りにも落ち着いて向かえる。

春は、気分と身体の感覚とがずれやすい。心のリズムと身体のリズムの不一致が「もやもや、どよんと」を起こしやすくなっているだけ。

だから「春」はそんなものかと、知っておけばそれでいい。「もやもや、どよん」に飲み込まれる必要はない。落ち着いて、「もやもや、どよん」に自分がどんな理由をつけようとしたのか。自身の心の様子を眺める。

こころの様子を見てゆけば、焦りの理由も見えてくる。

焦るときは、自分で気がつかないうちに「新しい自分」への期待が大きくなりすぎていたり、他の誰かものすごいと感じる人と自分を比べていたりする時が多い。

焦っていたなと気づいたら、呪文のように自分にむけてつぶやく。

わたしはわたし。さて、わたしはどうしたいのだったっけ?
今のわたし。何であったら、できる?

これで、いくぶんか、落ち着きが戻ってくる。

今のわたしができることを淡々と。やる気や焦りに惑わされず、歯磨きするように顔を洗うように、日常の習慣に取り入れて、淡々とやってみる。

春ははじまりの季節だから「新しい自分」へ向かい始めると同時に、焦りも出やすい。でも、落ち着いていこうよ。大丈夫だよ。焦りと上手につきあおうよ。というおはなしでした。

(やる気にこだわらない。淡々と。届ける。とわたし自身にも言い聞かせておこうと思ってます)

それでは、またね
田村洋子でした

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田村 洋子

”気配は答え。気配は本物。
気配を感じて、じぶんを生きる。”
*自分の才能や可能性を最大限に発揮するためのプログラム提供
●魂振=意識の周波数を上げる実践のマニア*瞑想と呼吸実践が日課

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