本で自信をつける。本棚から、今の自分のなりたい姿を知る

毎月の最初の週には、本を買う。
収入をいただくようになってからずっと続けている行動だ。

今月も、自分が勉強するために、紙の本を買った。

本で自信をつける

「お給料をもらったら本を買いなさい」と教えてくれたのは、建設系の会社に所属していた技術者さんだ。

技術者であり続けたいなら、毎月決まった額を自分の勉強のために使いなさい。
そして、できれば本を買いなさい。本を使って勉強しなさい。
そうすることが、いずれ必ずお客様のためになる。
一緒に仕事をしたり、自分と関わってくれる人のためにもなる。
なにより、自分の技術力を支えてくれて、自分の自信にもお客様の信頼にもなるから。

まだ学生だった私には、あまりぴんと来ない内容だった。
でも、その方だけが、アルバイトに来ている学生を未来の技術者(同僚・後輩)として取り扱ってくれた。だから、やってみようと思った。

そうして毎月、本を買って勉強するようになって。
確かに。少しずつ自信ができていった。
これだけは読んだのだから、と目に見える形で自分を納得させる術を覚えた。不安を感じやすいわたしは、目でも勉強量を確認することで、かなり安心できた。

この本を読み切って、内容を理解できる自信がついたら、次はこの本を読もうとたのしくなった。
あの本に出ていた内容を、次の仕事につかってみようかと提案する自信もついた。

本の内容を質問することで、先輩技術者さんと話す自信がついて、交流も図れた。
お客様が同じ本を読んでいて、本をきっかけに仕事が進みやすくなった。
先輩やお客様と話ができて、仕事が進みやすくなった経験も、自信になった。

だから、会社員を卒業しフリーで働くようになった後も、「毎月、勉強のために本を買う」ことをまだ続けている。フリーで続けている仕事に自信をもっていきたいから。

読むペースと買うペースがかみ合わない時期には、読みたい本が積みあがって積読(つんどく)になっている頃もあるけれど……

本を読んで勉強し、知識を得た感覚は、積もり積もって自信になる。
自分なりによく消化できた知識は、自分の経験とうまく重なり合うことで、説得力や腑に落ちつ感覚が増す。
そうすることで、お客(クライアント)さんに感じ取っていただけるモノコトの種類も厚みも増える。

読んだ本も生き様も。糧になっているといいな

自分の本棚から「なりたい姿」を知る

本棚=紙の本の集合体

わたしの思う紙の本のよさは、あれこれとある。

電子書籍ではなく紙の「本を買う」のは、机や本棚に並べて目で見るため。

本の背表紙を目で追うと、今の自分が何を勉強しているのか。なぜ、その本を選んだのか。
あらためて確認することができる。書店の棚の前で、その購入した本を手に取ったときには意識しきれていなかったかもしれない、自分の本心が、あぶり出しのように、あとからじんわり、見えてくる。

読みながら、時々、書き込みをするのにも、紙の本はお手軽だ。手元にえんぴつやペンさえあれば、余白にさっと書き込める。

感覚を複数重ねて読めるところもいい。
紙のページに手で触れて、めくりながら読むと、指に触れる紙の感触と腕の動きをあわせて、知識や自分の感情の動きを身体にしみこんでいく。

また読み終えた本を、他の誰かにプレゼントできるところも気に入っている。
先輩や仲間から勉強し終えた本をもらい、わたしからも勉強し終えた本を託す。プレゼントしあう本をきっかけに、お互いが何を勉強しているか、お互いの興味を知ることができる。チームで仕事をするときには、ずいぶんと助けられた。

自分がなりたい姿は?

「本を買って勉強するのは、自分が尊敬できる姿に、自分自身が成るためだ」としたら、
自分がなりたい姿は、どんなだろう?

自分の本棚をとおして、みつめる。
(電子書籍が多い場合は、そのホームページで自分の購入履歴、読書履歴をみる)

本のタイトルに現れるのは、自分の興味。
本当に興味がある内容と、興味を持たねばならないと義務感を覚えている内容が入り混じる。

例えば。わたしの本棚は、ほぼ心理学系の本。その次に仏教や日本の風習に関する本、脳の働きやトラウマについての本、食養生や漢方に関する本、インテリアとシンプルな暮らしに関する本、そして文章の書き方考え方に関する本が少々。
……だから、今のわたしはこのような興味を持っているということ。

何に義務感を持って読もうとしているかは、読み方を知ると見えてくる。
いろいろな読み方をしている本があって、その読み方に自分の願い(や願いもどき)への接し方が見える。

買っただけで満足してしまって、読もうとしていない本。
一気に読んではいないけれど、じわじわ読み進めている本。
その時々に気になる部分だけを、拾い読みしている本。
一気に読み切って、何度も読み返している本。

今の自分が何を求めているのか。
何を求めねばと思って頑張っているのか。
どうなりたいと願っているのか。

例えば、わたしの場合。
何度も読み返すのは、仏教や日本の風習、食養生に関する本。
拾い読みするのは、心理学系の本、脳の働きとトラウマについての本。
じわじわ読み進めているのは、東洋哲学や暦についての本。
最近はあまり開かない、インテリアとシンプルな暮らしの本。

……今の私はなんだか修行僧のようにじっくりと、思索的に暮らしたいようです。

今月はこんな気分。何をめざしてる?

自分の本棚はどうなっているか。を目で見て確認。
本棚に並ぶ本のタイトル、その本を自分はどう読んでいるか。を思い出す、考える。

すると、
自分のことをまた知ることができて、なんだかおもしろい。

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田村 洋子

”気配は答え。気配は本物。
気配を感じて、じぶんを生きる。”
*自分の才能や可能性を最大限に発揮するためのプログラム提供
●魂振=意識の周波数を上げる実践のマニア*瞑想と呼吸実践が日課

活動理念:
●見えないものを見える形に ◆笑顔ではなうた、おいしいごはん #じぶんを生きる 自然に生きる

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