パートナーに伝えるとき、丁寧を心がける。

ポストの中に、一枚のハガキが届いた。

くるりと回し、みたイラストの中では、ヤギの姿をしたふたりが手紙を手にして笑ってた。

向き合って、お互いに手紙を渡そうとしている。

こんなに近くに居るのに、言葉ではつたえないのか。手紙なんだ。何を書いた手紙だろう。やさしくて、あったかな手紙だといいな。

パートナーに何かを伝えるとき。言葉えらびが適当になってしまうことも多い。

この人なら、わかってくれるんじゃないか。と思って、説明不足になりやすい。

そして、自分自身の感情の揺れを意識しないままに、言葉にのせてうっかりとぶつけてしまうこともある。

だから、たまには。手紙を書くのもいいかな。短くてもいいから、手紙を書いて渡してみようか。

……とおもい、一筆箋を取り出して、パートナーに手紙を書いてみた。そして、渡した。

びみょうな表情で受け取ってくれた。

「口で言えばいいのに」

残念。パートナーには手紙は通じなかった。仕方がない。せっせとことばにするしかないな。

丁寧(ていねい)に、ことばで伝えよう。伝えたいという意欲を忘れないでおこう。

ハガキの中の。イラストのふたりは、ぐるっとまるく、手を伸ばし。球を抱え込むようにも見える。

ふたりで、ひとつの世界を作る。

一緒に笑ったり。お出かけしたり。たのしく、過ごしたい。

ふたりの関係は、大切に。ふたりで育てていく。

そのためにも、まずは。
わたしから手を伸ばして渡してみよう。手を伸ばして受け取ろう。

そのうち、ふたりでまんまるになる。

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