やらない理由。それは本物か?

やりたいことのはずなのに。断りたい気がする。
断りたくなる理由には、一見、もっともだと感じられる理由があるのだけれど、それはもしかしたら。自分の中の恐れが見せていることかもしれない。


打合せにめずらしく2件、続けて行ってきた。
ひとつは、いつもの土木系調査の打合せ。もうひとつは、こころの癒しサポートに関する打合せ。

いつもの。勝手を知った土木系の打合せは、いつものように。試したい新しいことを技術者どうし提案しあって、仕事の作り方を確認して終わり。新しいお客さんに向き合う、その緊張を感じながらも。工期の終わりをみつつ、ざらりとスケジュールを組む。

これ、楽しくなるな。意見交換できるところまで、無事にもちこめるといいな。
にやにやしながら打合せをひとつ終えた。

そして向かったふたつめの打合せで、おもいがけず、ワークショップ講師のお仕事を打診いただいた。しかも、会社員の頃からやってきた自然環境なワークショップでの講師ではなく、こころのセルフケアについての講師のご依頼。

打診いただいたお話は、わたしが「やりたいこと」に極めて近い内容。どんどんやってみたい内容があふれてきて、どうやれば参加していただく方に喜ばれるか。試したいことが出てきて、うきうきとしてくる。

かなり前のめりに検討し、そのうえで返事をすると決めた。そして、講師のお仕事を打診してくれた方とは分かれた。

そのお話を打診していただいたからには、こおどりして喜びたい。そのはずな内容。 それなのに、打合せを終え、依頼主さんと別れたそのあとに心がぎゅうっと小さくなる。「ワークショップ講師をしよう」と決めたはずなのに、なんだかもやもやとする。

いつもの慣れた内容でご依頼と相談があった、ひとつめの打合せ。そこは、うきうき、にんまりと終えた。
新規なのに、やってみたかったはずのものをお願いされた嬉しいはずのご依頼が出た、ふたつめの打合せ。それは嬉しい内容のはずなのに、心がぎゅうと縮こまる。


「 やりたいと思っていた、こころのセルフケアに関する講師のご依頼なのに。
 わたし、この講師のご依頼やりたくないかも。断りたい」

じぶんのことを情けないなと感じながらも、今回の依頼を仲介してくれた友人と話をした。

「理由は、なにかあるの?」と聞いてくれたから、自分の内側を探って、断りたいと感じた理由をことばで取り出そうとしてみる。

断りたい理由として出てきたのは、参加してくれるだろう人たちの方言を聞くと前の義母を思い出すから。離婚の記憶は、だいぶん、遠くにあるけれど。思い出しはじめると、すりガラスのむこうにもわっと見るように、重苦しい気持ちがにじみ出てくる。

でも、おかしい。やりたいはずなのに。どうして断りたくなるんだろう。

「少し、時間おいて。考えてみて回答をちょうだいね」と友人は別れ際に言った。

そして帰宅途中に、とてもタイミング(?)よく読んだのが『世に出ることに対する潜在意識レベルの強烈な怖れについて』。

人は世に出ること、夢がかなうときに、とても怖い思いをするらしい。夢がかなうときは素晴らしくも喜ばしいことのはずなのに、潜在意識が恐れを持つ。

いつものご依頼は楽しいままなのに。新しいご依頼を受けようとすると怖くなった。その怖さは、もしかしたらわたしの潜在意識がみせたものだったのかもしれない。

そして、その怖さをそれっぽく説明するために、わざわざ、もう終わったはず乗り越えてきたはずの怖さをかぶってたのか。前の義母さんのことも、離婚のときのあのじわっと重苦しい気分も。ただのぬけがら。もう大丈夫。それなのに、断るための、それっぽい理由をみつけるために、わざわざぬけがらを今の怖さにかぶせて見せただけだった。言い訳をつくろうとしてただけだった。

やらない理由。意外と「嘘」になってるかもしれない。
昔、のりこえたはずの怖さのぬけがらを、今もってる怖さにかぶせて、理由を作ってしまってるだけかもしれない。

それに、やりたくない。といっても。
すべてがばしっと。まるごとやりたくないわけではなく。やりたい部分もあれば、やりたくない部分もある。

やりたくないも、やりたいも。どっちもあるけれど……どうしよう?
 やってみたいか?
 やらずにおいて、後でおしいと思わないか?

じぶんに問い直す。

やりたくない部分もあるけれど、それでも、やっぱりやってみたい。
かなえたい夢ではあるのだから。

でも、怖いな。どうすれば、この怖さから抜けられるかな。

今自分ができるところをひとつひとつ向き合っていくことしかできないんだろうと思います。
…(略)…
今できることに意識を向けて、ほんと泥臭く、コツコツやっていく。

だったら、わたしも。できるとこからはじめよう。

こころのセルフケアに関する講師のご依頼、受けます。やります、と返事をしよう。

そして、ワークショップで何をするか。どうすれば、参加者さんに喜んでもらえそうか。楽しくできそうか。
じぶんができることを考えてみよう。

夢がかなう怖さ(今回のは夢に近づく怖さだったけど)あるんだな。
嬉しいはずなのに、怖い。
怖いから、それっぽくあきらめる?離れる?ため、やりたくない理由をどこかからみつけてくる。その理由は本物ではないのに。

怖いけれど。「やる」と決めたら、ことわる理由だけがゆらっとほどけていった。

ひとつ、実る。緑なぶどう。これから色づく、熟れていく。
素敵な収穫につながりますように
田村 洋子

”気配は答え。気配は本物。
気配を感じて、じぶんを生きる。”
*自分の才能や可能性を最大限に発揮するためのプログラム提供
●魂振=意識の周波数を上げる実践のマニア*瞑想と呼吸実践が日課

活動理念:
●見えないものを見える形に ◆笑顔ではなうた、おいしいごはん #じぶんを生きる 自然に生きる

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