友人の結婚祝いをかねて、久しぶりの友人たちと集まったら。
もひとりの友人のところでも嬉しい出来事がおきており……3人で「おめでとう」を言い合った。
「こんなことあったのよ(嬉しい)」と報告うけて、きゃぁっと喜ぶ嬉しさは。
嬉しさの波が、たぽんと広がっていくように。跳ね返ってまた次の波が来るように。
じわじわと増えていく嬉しさになる。
嬉しさがふくらんでいくようすを横で見て、自然と顔がにやけてくる。
わたしは、あなたの顔を見て喜ぶ。その、顔を見て友人が喜ぶ。友人を見て、あなたが喜ぶ。
3人が喜べば、その様子をみあって、3人がもっと嬉しくなる。楽しくなる。
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友人たちに会う前に、少し寄り道をして大好きな景色を見に行った。
行ったのは、鎌倉にある長谷寺。6月に行くのが好きだ。
アジサイの花をたくさん植えてあるお寺として有名な長谷寺は、JR鎌倉駅にある季節のスタンプ6月の絵柄にもなっている。
今日は雨も降っていた。
「よっし!」
こっそり、ガッツポーズで喜んだ。
アジサイと雨。
6月の景色としてとっても好きな組み合わせ。
友人たちを祝う日に、大好きな風景を一番のぞましい状況でながめられる。
その 「よっし!」
ひとり、こっそりガッツポーズな喜びも、ひそやかで嬉しいものだ。
友人たちの嬉しい話を聞いて一緒に喜んだ嬉しさは、「ひとりガッツポーズ」以上に嬉しかった。嬉しさ感じ方や続き方が、別のものだった。
ひとりで感じた嬉しさや喜びは、その時に。ぽこっと。吹き出すような感覚のもの。
喜びのスイッチが入って、ぴこんと感情の喜び目盛りがひとつ増えるような感覚。
友人たちと感じた嬉しさや喜びは、シャボン玉の液に息を吹き込んだときみたいに、小さな喜びや嬉しさがぽこぽことあわさる感覚。つぷつぷ、もこもこと膨れ上がっていくような嬉しさや喜びになる。
その喜びは、こころの奥の温度をじんわり、あたたかくする。
そのおかげで、あたたかな気持ちで一日を過ごすことができた。
楽しかった、ありがとう。
嬉しいおはなしを、たくさん、ありがとう。一緒に喜べたことがうれしかった。
喜びは分け合うと、こんなに増えるのか。
あったかな気持ちがこれほど続くのか。
明日も。きっと、いい日になる。ありがとう、ありがとう。