最近、「外見も美しくありたい」と思うようになりました。
……そう言うと、服装やメイク、髪型のことを思い浮かべる人が多いのだけれど、最近のわたしが思ってる「外見」は、もうちょっと広い意味のこと。
姿勢だったり、呼吸だったり。
はなしているときの間の取り方。聞いているときの、息づかい。
声のトーンや、視線のやわらかさ。
その人が、どんな状態で日々を生きているかが、自然と外にこぼれてきたもの、にじみ出たもの。
そういう、たたずまいを全部まるごとで「外見」としたいと思ってる。

そう思ったきっかけは、先日。友人を見送りに行ったとき。ものすごい美人さんに会ったのです。
しゅっとした雰囲気で、やわらかで、まっすぐで。声がとても聞きやすくて。近くによると、ふんわりとした花のような、いいにおいがしそうなかんじ。
顔だけ見ると、いわゆる「美人さん」なんだけど、動いてるようすが、とにかく「すごく美人」さんだった。
あんな風に、立っているだけでも、ちょっと言葉をかわすだけでも「美人さんだな」と感じてもらえる人でありたい。
そう思ったのです。
で、考えてみました。
「美人さんって、どこが、どうして美人さんなんだろう」と。
たとえば、同じ服を着ていても、同じ場所に立っていても。余裕のある人と、どこか無理をしている人とでは、まったく違って見えることがある。
それは、内側の状態が、そのまま外に現れているだけ。
(センスの差でも、年齢の差でもなさそう)
呼吸が浅くなっていると、肩も上がるし、視野が狭くなる。身体のしなやかさも消えてくる。
自分を追い込んでいると、表情も、動きも、どこか硬くなる。呼吸も深くしづらくなる。
「今の、じぶんで、まあいいか」と緊張感なしに思えていたら、自然と呼吸もとおってくる。
特別に何かをしなくても、その人らしい美しさが立ち上がってくる。
だから最近は、「外見を整える」ということばを、こう受け取ってます。
「内側(自分自身)をどう扱っているのかが、そのまま外に表れている」ということ。
外見を気にし始めたので、こういったことを自分で確認するようになった。
・無理に笑っていないか
・本音を自分で知ってるか
(わからないなら、感じ取ろうとしてるか)
・自分のペースを無視していないか
頑張りたいときは頑張れてるか
そのエネルギーを、ちゃんと回せてるか
・呼吸を止めたまま、頑張り続けていないか
そうした部分をみていくと、小さな違和感に気づきやすい。
気づいたら、ちょっとだけ休憩。ゆるめて、バランスをとりなおして、また動く。
それだけで、姿勢や雰囲気は、自然と変わっていくから、おもしろい。

理想の未来って、どんな感じ?
そんな質問をしたら、何を達成するかとか、どこまで行くかの目標とかに意識が向きがち。
でも、そんなことを考えなくても、未来はもう、日常の中ににじみ出ている。
どんな呼吸で朝を迎えているか。
どんな気持ちで、何を思って日常を過ごしてるか。
どんな姿勢で立ち、座っているか。
誰と、どんなふうな時間を過ごしてるか。
どんなテンポで言葉を選び、どんな間を大切にしてるか。
その積み重ねが「未来の自分の外見」をつくってる。
だから、未来を変えたいなら、今の自分のようすを見直す。過ごし方をちょっと変える。
ちょっとだけだから、大きな決断をしなくていいし、派手な行動も必要ない。
呼吸に気づく。
気づいたら、自然なリズムに戻る。
力を抜く。
自分がほんとうに力を入れたいところにだけ、力を入れる。
やめたいことを、やめる。
やり方を変えてみる。
そうしていくうちに、外見=自分らしいあり方は、ゆっくりと育っていく。

中身は、必ず外に現れる。
中身勝負、という言葉も好き。
だから、中身も外も雑に扱わない自分でいたい。
どんな未来を生きたいかは、
どんな自分のようすで今日を過ごすか、につながっている。
デパ地下で、チョコレートの美しいパッケージを眺めつつ、そんなことをふと思ったのでした。
外見も、あり方も。
自分らしく、美しく。
それは、こうなってる理想の未来からの延長線上に続いてる。そう思ってます。
それでは、またね。
田村洋子でした。

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