約束が守られなかったら、どんな気分になる?
その気分。内側にいる自分が感じているかもよ??
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忘年会からの帰り道、久しぶりに大声に出会った。聞こえてくるところによれば、待ち合わせの時間にかなり遅れてきたために、持っていたチケットでの移動ができなくなったらしい。(特急か新幹線のチケットを預かっていたのかな)
「約束、守らないってどういうこと!」
その部分が、やけに鮮明に聞こえた。約束が守られなくて感情が高ぶったから、あの大声での会話になったんだろう。遅れた方への心配、発車時刻への焦り、申し訳なさ……。いろんな感情が、どかん!とこみあげての、あの大声。
だから、あの大声も、実は愛のかたちのひとつ。
そう思えば、少しほほえましくなった。
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「約束、守らないってどういうこと!」て聞こえてきたので、今回は「約束」についてのはなしを。
約束の、ほんとうの意味合いについて深く考えたことがありますか?
約束の意味を知っていますか?
わたしたちは毎日、いろんな約束をかわしながら生きている。はっきりと「約束」ということばではないけれども、例えば、友人との待ち合わせ、家族との約束ごと・ルール、仕事の締切りなどなども約束にあたる。
約束は、単なる時間の取り決めではなく、命そのものの使い方を決めること。生きる道を示すこと。
(大げさに聞こえるかもしれないけど、ほんとうにそうなのです!)
時間は、1日24時間。誰にとっても24時間、平等にある。その時間をどう使っていくかを決めることは、自分の命をどう使うかを決めることと同じ。
誰かと約束をするというのは、お互いの大切な時間、つまり命を共に過ごすと決めること。
あなたは、友人との約束を守れていますか。約束を守ろうとしていますか。
あなたは、家族との約束を守れていますか。約束を守ろうとしていますか。
もちろん!守ってます。守るようにしています。と答える場合が多いと思います。
もうひとつ、質問します。
あなたは、自分自身との約束を守れていますか。約束を守ろうとしていますか。
……これ。守ってます!と自信をもって答えられる人、多くないような気がする。
わたしも、自信をもって「守ってます!」といえないときもある。ほんとは、毎朝、朝活をしようとしてるんです。よりよく今日をはじめるために、自分で決めたはず(=自分と約束した)。
でも、サボりたくなるんです。サボる理由は、いくらでも思いつける。寒くなると、一度は起きて抜け出たはずの布団の中へ戻りたくなる。疲れてたりだるかったりして、朝早く起きる気力が湧かないこともある。誰かと会うのが(オンラインだとしても)おっくうに感じることもある。
けれど、約束を守らない(朝活をしない)選択をすると、自分がしょんぼりしてくるんです。誰も聞いていないのに、自分で自分に言い訳がはじまる。やった方がいいとわかってるのに、やらなかったことが気がかりとなって、次の日もどことなく重い気分がのこる。
それに、自分で自分との約束が守れていないときは、後ろめたさが頭にはりついているから、感覚も鈍くなりがち。第六感のはたらく余地がない。すると、自信もしょんぼりとしおれてくる。
だから、自信を保つために、調子よい自分でいるために、自分との約束を守る。
思い出してみてほしい。
あなたは自分自身とどんな約束をしている?
毎朝早く起きて白湯をのむ。
夜は決まった時間に就寝する。
週末は自分の趣味の時間を確保する。
1日1回は深呼吸をして心を整える。
などなど。
こういった自分との約束は、ささいに思えるかもしれないけれど、これらの約束を守れなくなるとき。わたしたちの内側では変化が起きている。
もし、あなたが。他の方とした約束があったとして。
約束が守られなかったら、どんな気分になる?
その気分。
わたしたちの内側にいる自分が感じているかもよ??
自分で気づけなかった感情は、エネルギー的な重さを増しつつ、ひっそりと潜在意識のなかに積みあがる。
自分との約束が守れなくなると、内なる声は次第に小さくなっていく。約束を守ってくれない友人から心が少しずつ離れるみたいに、内にいる自分も遠ざかっていく。感じてるものがあったとしても、口を閉ざし、ひっそりと様子見をはじめる。
自分との約束を守れないとき。わたしたちは自分自身との大切なつながりを少しずつ失っていく。ほんとに、これでいいんだろうか。と、自分の意思や決断を信頼できなくなっていく。
だから、自分との約束を守る! このことを、大切にしたい。
自分との約束を、どうすれば守れるようになる?
それは、自分との約束を「誰かとの約束」と同じくらい重要で大切なものとして扱うこと!
約束とは命の使い方を決めること。だから、自分との約束も、他の誰かとする約束と同じように大切にする。
(でも、約束を窮屈なものにはしない。自分をしばるためのものではなくて、よりよく生きるための灯みたいなものが「約束」)
だから、小さな約束からはじめよう。例えば「朝、目が覚めたら窓を開けて深呼吸をする」といった、確実に実行できる約束からはじめてみる。そうして、小さな約束が守れていくと、自分との信頼関係も少しずつ積み上げられる。自信もつく(というか、自信を回復できる)。
自分との約束を守るということは、自分を大切にするということ。それは、自分を生きるという時間の旅のなかで、二人三脚している「自分自身」を大切にすることにつながる。
だから、あなたも。
自分との約束について見つめ直してみませんか?
それは、もっと豊かに充実した生き方につながるヒントとなるはず。
特に年末年始のこのころは、来年への抱負や目標、夢や願いを書き出すころ。自分との約束をする機会が増えるころ。
自分との約束を大切にして、もっとかないやすい未来へ。
それでは、またね
田村洋子でした。
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