牡蠣が届いた。発泡スチロールの白いケースにたんまりと、大きさふぞろいに、なみなみと届いた。
さっそく、キッチンで水を流しながら殻を洗う。
久しぶりの殻付きの牡蠣。
広島に住んでいた時は、寒い間に数回は殻付きの牡蠣をむいていた。岩手に居たころは、仲間内の飲み会のたびに何度も、ホットケーキナイフを使って殻を開けていた。
きっと10年ぶりくらいに、牡蠣をむく。懐かしくて、ちょっと笑う。
そして、この多量の牡蠣をむいたのだけれど。
とにかく、大変だった。
久しぶりだったというのもあったかもしれないけれど、なんだか、腕がおかしくなる。
ぎゅっと握りしめたホットケーキナイフでは、なかなか貝柱が切れず。
こんな感じだったっけ? と考えながら、ぎゅうっと強くナイフを握りしめて、殻をせっせと開く。
初めのうちは、お店で見るみたいに殻の上にむき身を置こうとしたけれど、量の多さにあきらめて。途中から、むき身をちゅるんと皿の上にのせていく。
むいても、むいても、牡蠣。
ようよう、むき終わる。
「もうね、きっと。自分では牡蠣をむかないと思う」
生のむき身を箸でつまんで、食べながら話す。
自分で牡蠣をむく楽しさはあるけれど、むかれた牡蠣はかわいそうなことになってた。
貝柱だけを切るつもりで入れたナイフが、身を突き刺してどろどろと中身がこぼれたり。げじげじと、こそげられた貝柱が舌触りの違和感になり、美味しいのにちょっと残念。
「これからは、誰かに。お店の、専門の本職さんがむいてくれた牡蠣を食べることにする」
高らかに宣言。だって、美味しく牡蠣を食べるなら、専門の本職さんが作ってくれた「生牡蠣」をちゅるんと。そっとレモンをしぼって、食べるほうが。美味しい状態で食べることのできたわたしも嬉しいし、食べられる牡蠣だって本望だろうし、専門の本職さんもお客さんと会えて喜んでくれるだろう。
「本職の人って、すごいね。それで、そういう人が居てくれるって嬉しいね」
そんなこと、思いながら、食べ終えた晩ごはんのオンリー牡蠣。
そして、顧みれば。この世の中に、専門の本職さんは、各分野に居てくれる。
身体を調整してくれるカイロプラクティックの人とか。
心の癖を確認して作り上げてくれるコーチングの人とか。
お酒の美味しいのを教えてくれる、お酒の人?だっていてくれる。
だったら。
楽しみのために、自分でやるのもいいけれど。
ちゅるんと、気持よくやるのなら。その専門の本職さんを頼ることもあって、いいんじゃない?
*
晩ごはんに、牡蠣のむき身をながめたら、対面セッションを終えた後に、お客さまと見た桜の花を思い出した。
ほんのり、黄みを帯びたクリーム色の、やわらかな白い花。
その花を見ながら、「これから、半年、よろしくお願いします」と、継続セッションの時間を一緒に約束した。半年後に「こうありたい姿」を一緒に確認して、これからどうしようかと相談した後に見た、あの桜。
「自分で考えても、取り組んでも。これ以上できる気がしなくて。だから、カウンセリングかコーチングを受けたいと思ったんです」
そういって、笑いながら。これからの姿についておはなししてくれたお客さま。
その気持ちを受けて、わたしも。、お客さまがご自分のようすと未来の形を、心地よく受け止めていただけるように、伴走していく。
*
わたしも、誰かにとっての「専門の本職さん」だ。
お告げ師とかカウンセラーとかいう肩書で、「幸せになりたい」誰かの心に寄り添い歩いてる。背中をそっと押してみてる。
するんと気持ちよく食べることのできる牡蠣のむき身みたいに、わたしも。お客さまの望む「幸せになるぞ」という決心に、気持ちよく、するんと寄り添えてるかな。
もっと、気持ちよくのみこめて、心地よく、おきらくに、おはなししにきていただけるだけの何かを持てているかな……などなど、考えながら。
これからも、がんばろう。今、できるめいっぱいを、お届けしよう。
何より。お客様が自分で見つけて、言葉にできる道すじをいくつもながめていける人でいよう。とわたしも決意を新たにしたのでした。
自分自身も、勉強したり用意をしたり、あれこれと思いつくことの全てをして、これからの半年を向き合っていくよ、がんばるよ!
これから半年、よろしくお願いします。
継続セッションのお客様へ。
そして新しい仲間たちへ。
お告げ師でカウンセラー 田村洋子
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