顔にできたできものが気になって、最近を振り返る

雨の降る日の灰色の雲は、季節が変わってもたぶん、同じ灰色なのだろうけれど。春の雲は、少しだけあたたかな灰色のように思う。

急に気温が下がって、雨のいちにち。顔に出て来たできものが、ちと気にさわる。
月曜だから、今日を動く力も加減して、のんびりを心がけて過ごしたいちにち。メールでカウンセリングへの返信を書きながら、本をぐるぐる読んでいた。

そして考えていたのは、感情の飲み込みと身体の炎症のこと。
最近、どんな気持ちを我慢してただろう。何を飲み込んだだろう。

ぼんやりと粒のある夜

感情は、止めようとして止められるものではなく。どこか、心の奥に埋め込み隠してしまうから、見かけ上、感情が止まって見えるだけ。だから我慢が過ぎると、自分の感情に鈍くなるし、体調が悪くなることもある。

自分自身の感情を、それと知って飲み込むときは、まあ後でゆっくり出せればいいかもしれない(覚えていれば、それなりに感情の消化はできる)。
けれど、自分でそれと意識しないうちに感情を飲み込むと、自分で知らないうちにため込むことになり、いずれ身体に症状が出て来る。

後まわしにして、自分が飲み込んだ感情を忘れていた分、症状は「いきなり」のように出てくる。

例えば、皮膚のかぶれ、口元のできもの、目元の腫れ。鼻血。
(これ、全部、わたしの場合。人によっては違う部位に反応が出ていることもある)

身体に、そういう炎症が出てきてから、びっくりして自分自身の心をゆっくりと追いかけてみる。

さて。
あのとき、思っていたことを飲み込んだのは、どうしてだったか。
思っていたことを飲み込んだのは、自分がその感情を見るのが嫌だったからなのだけれど、

どうして、その感情を見たくなかったか。
 何をうらやましく思ったか、
 何にいらついたのか。
 何を、どうして嫌だと思ったか。

あのとき、そのとき。
 周りにいた人たちにがっかりされたくなくて、すごいと思われたくて。
 身近にいた人を助けたくて、大丈夫だから気にしないでと伝えたくて。
感じていたはずの感情を、まあいいかと飲み込む。
大丈夫だよと、自分をだまして。だましたことに、自分で気づかず感情にふたをする。

(ほんとは、大丈夫じゃなかったかもしれない。ほんとは、自分の思うことを伝えたかったかもしれない。なのに、その気持ちを飲み込む)

それが一定、貯めこみすぎたら、ぼかんと噴き出る。
できものがぷつんと。鼻血がたらりと。

身体の症状に出てようやく。自分がどこかのタイミングで心を置いてきたなと思い出す。

ゆっくりと、身体のようすと心の調子を思い出して、時間をさかのぼっていく。
身体と心の調子のずれを整えていく。

そうすると、不思議なもので。できものも鼻血も、ひっこむ。(わたしの場合)

だから、自分の身体に違和感をおぼえるときは。まずは病院で治療を受ける!というのも必要だろうけれど、ちょっとだけ考えてみる。
自分の心を、自分からどこかで置いてきていないかな、と。

ちょうど、自分の顔にできものが出たのと。メールでカウンセリングへの返事が、感情を飲み込むのはやめてみようかという内容だったので。
この記事「顔にできたできものが気になって、最近を振り返る」ができました。

で。ここからは少し不思議なおはなしを。
自分自身が、心を置いてきたのではなくて、誰かの心が自分に置かれて。自分の調子を崩すこともある。周りの感情を引き受けることを得意とする人は、特にそうなる機会が多いように思う。
(話し手さんなお客様にも、カウンセラー仲間にも、一定数が存在する「じぶんの身体を使って、相手を浄化しようとする人達」)

自分自身を振り返ってみても、心をどこかで置いてきたと思い出せない場合もある。

だから、そのときには。じぶんの身体を肉体を、自分自身に取り戻す。
自分の肉体が、ここにあって。「これは、わたしです」と、皮膚に包まれているひとつの肉体としての自分をしっかりと意識する。

肉体の自分を意識する方法として、シャワーで水浴びとか、自分の鼓動を自分で聞きながらゆっくり呼吸するとか。いろいろあるのだけれど、それは自分がとりやすい方法で。
日常、運動の習慣がある人ならば、運動するときに「自分の肉体の動きをパーツごとに感じとる」やり方がおすすめ。

肉体の自分を感じ取れば、自分ではない心があったかもしれない部分を感じやすくなる。
自分自身の感情と、他の人の感情を区分けできれば。そのうち、おちつく。

***

自然体のじぶんをどう生きる? 「今」の流れをつかむには??
そのヒントにできそうな内容を月2~3回、レター配信しています

※個人セッションやプログラムの先行案内もレターから
ニュースレターを購読する


>>田村洋子の【セッションを予約】する


タイトルとURLをコピーしました